「孔子の教えを知りたい!」
「渋沢栄一の大河ドラマを見ていて“論語”の教えを知りたくなった」
孔子は中国の春秋時代の思想家で、儒家の始祖です。釈迦・キリスト・ソクラテスと並んで4聖人に数えあれており、弟子たちが約400年かけて孔子をまとめた言語録が“論語”です。
日本へ最初に輸入された書物が“論語”で、漢字と共に伝来したといわれており、聖徳太子の“十七条の憲法”にも論語の影響が強く出ています。近年では渋沢栄一が“論語”の精神と商売を融合し、事業を発展させたりと今も日本人に深く影響を与え続けています。
そんな論語を改めて読み砕くために、特に有名な20個の名言を選びました。きっと聞いたことがある言葉も多くあると思いますので、日本人の根底にある“道徳”を再確認できるはずです。
論語を説いた孔子とはどんな人?生涯まとめ【名言から人柄、思想や弟子まで紹介】
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
孔子の名言と意図、背景
君子の九思
君子の九思(心掛けるべき九つのこと)
- 1:物を見るときは、はっきり見る
- 2:聞くときは、誤りなくしっかりと聞く
- 3:表情はおだやかに
- 4:態度は上品に
- 5:言葉は誠実に
- 6:仕事には慎重に
- 7:疑問があれば、質問する
- 8:みさかいなく怒らない
- 9:道義に反して利益を追わない
“君子(人格者)”として心がけないといけないことを9つ出したものです。君子の条件は、学徳があり人民の模範になるような人物の事だそうです。自らが君子となるために必要な事であり、今の私たちから見ても日々心がけたい事が挙げられています。
自分がして欲しくないことは人にしてはいけない
「己の欲せざる所は人に施す勿れ」
論語の中でも、教科書で紹介されることも多い有名な言葉です。確かに自分が嫌な事は他人も嫌なことであり、日々意識して行動してくると周りへの信頼と繋がっていくでしょう。簡単な様で難しい事ですが、心に留めて行動していきたいものです。
学ぶことを実践するのは非常に嬉しいことだ
「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや。朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」
非常に有名な言葉です。確かに学び、実践して身に着けることは非常に嬉しいことです。そして学びの中で生涯の友ができたらどんなにか嬉しいことでしょう。明治時代に渋沢栄一が援助し、“学問を実践して身に着けさせる”のを目的として“商法講習所(現:一橋大学)”を設立しています。これもまさしく、この言葉に当てはまるでしょう。
人と話し合い協力しなさい
「和を以て貴しと為し」
聖徳太子が定めた“十七条の憲法”の第一条に採用された一文です。聖徳太子が思い描いた政治に如何に大事と考えていたかがわかります。協力することが大事なことを、聖徳太子の時代には日本でも根付いていたことがわかります。
悪いことを止める勇気を持ちなさい
「義を見てせざるは勇無きなり」
“義”とは理にかなったことを意味します。理不尽なことへの人助けなどでよく出される言葉です。本当にその通りなのですが、間違っていると止める勇気というのは難しいことです。言葉のような勇気を持って行動したいものです。
あーね
あっそ
全然分かんないんですけど~(笑)(笑)S
I
N
くさ
そうか