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教養とは?意味や身につける意義・方法、大学の教養学部についてまで解説

「教養とは具体的になんのこと?」
「教養を身につける方法は?」
「大学の教養学部とはどんなところ?」

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。教養とは、学問や知識、体験によって育まれるものです。教養は非常に抽象的な言葉で、時代によって中身が変化します。一つ言える確かなことは、人生を豊かにするものだということでしょう。

教養の中身は時代とともに変化する

今回は、曖昧でいまいち理解が難しい教養についてまとめました。教養を身につける意義や各国・各時代の教養に触れ、大学の教養学部や身につけ方も紹介します。ぜひ参考にしてください。

教養とは?

必要とされる教養は時代によって変わる

広辞苑によると、教養とは

教え育てること
単なる学問上の深い知識・博識と違い、一定の文化理想を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる

とあります。簡単にまとめると、多くのことを知っているだけでは教養があるとは言えないということですね。また、教養はなにか一つの決まった形があるわけではなく、時代によって形が変わっていきます。

以上のことからわかる通り、教養とはかなり抽象的な言葉です。池上彰さんは教養とは、「すぐに使えない知識である」と述べています。さらに、教養とは知識や経験が積み重なってできるものであり、それらを用いて問題を解決できる人が教養のある人だと言っています。

まとめると、教養とは知識だけでなく、さまざまな体験や経験によって育まれるものと言えるでしょう。あるいは物事の本質を捉えられることです。とはいえ、これだけではいまいちわからないと思うので、さらに深堀していきたいと思います。

教養を身につける意義とは?

人生のターニングポイントで役立つことがある

「教養を身につけたところで、仕事や生活には役に立たない」と考えている方も多いでしょう。しかし、必ずしもそうとは言えません。教養は身につければ、あなた自身の人生を歩む助けになります。また、仕事や生活に役立つこともあります。

お金の稼ぎ方や社会の移り変わり、自己実現など、教養は人生を生きていく上で役に立つことの方が多いと言えます。具体的に教養を身につける意義を紹介していきましょう。

世の中がわかるようになる

教養を身につけるとニュースがわかるようになる

今後の世の中を考える上で、政治や金融、経済の知識はあればあるほど、しっかりと正確に考えられます。知識がなくても考えられますが、視点の広さはその方面の知識がどれぐらいあるかによって差が生まれます。

騙されなくなる

教養を身につけると疑問を持てるようになる

知識を身につけると、イメージ先行の広告や詐欺などに騙されにくくなります。

社会には、数字や言葉の罠が数多く存在しています。審査なしのカードローンや相場よりも安い商品、生命保険など一度手を出してしまうと大変なものや、見直すと必要でなかったものなど知識がないとこういったものに引っかかってしまう可能性があります。

生き方を考える助けになる

広く学ぶことで自分が本当にやりたいことがわかる

自己実現について考えたい場合は、歴史や哲学などを学ぶのが良いでしょう。とはいえ、自己実現については何が役に立つかわかりません。極端な例ですが、動物の生態や自然界の仕組みなどから自分のあり方を考えることも可能です。

また、自分の趣味がビジネスの問題を解決することにつながることもあるかもしれません。教養を学ぶことは、生き方を考える助けになります。

視野が広がる

教養を身につけると自分とは異なる意見を受け入れられるようになる

教養を身につけると、視野が広がり、物事を多面的に見られるようになります。昨今は、目まぐるしく変化する社会への対応やイノベーションが重要視されています。

教養を身につけると、今ある常識を疑えるようになり、良いアイデアが生まれやすくなります。また違う意見を受け入れられるようになり、物事を判断できるようにもなるでしょう。

時には人格形成に大きな影響を与えることもあり、最終的には人生をより良いものへ変化させるきっかけにもなり得るのです。

国・時代ごとの教養

古代ギリシャの「リベラルアーツ」

ヨーロッパの教養は古代ギリシャの影響を受けている

古代ギリシャの教養はリベラルアーツと呼ばれています。

古代ギリシャでは自由民と非自由民に分けられていました。リベラルアーツとは、自由民として教養を高める教育のことです。当時のギリシャは、生きるために必要なものは非自由民が労働することによって賄われていました。

要するに、自由民は働く必要がなかったのです。生きる上での不安がないため、リベラルアーツは自己実現のための教養が中心でした。数学や音楽、体育、文芸、哲学など現代人が持つ「教養」のイメージのような文化的なものが当時の教養だったのです。

ヨーロッパの教養

ヨーロッパの教養が明確に定義されたのは古代ローマ

ヨーロッパでは、貴族同士の社交界で、指の先まで行き届いた美しい振る舞いや会話を楽しむこと、そしてそれに必要な知識や文化的な素養が教養とされていました。そのための知識として、中世から20世紀までの人々は上述した古代ギリシャのリベラルアーツを起源に持つ「自由七科」を学びました。

自由七科の詳細は国によって微妙に異なりますが、基本的には「三学(文法学・論理学・修辞学)」と「四科(幾何学・算術・天文学・音楽)」に分けられています。さらに、それら七科の上位に哲学をおき、論理的思考を教えていました。

近代ドイツの「ビルドゥング」

ドイツの教養は他のヨーロッパ諸国と比べて特徴がある

ビルドゥングとは、ドイツ語で「形成すること」です。近代のドイツで生まれた教養で、専門分野しかわからない専門家が増えたため、それに危機感を覚えた大学が用いました。専門分野の知識だけでは解決できない、複雑な問題に対応できるように多様な知識を身につけるのを推奨したのです。

結果的にドイツの教養は同じヨーロッパの教養と比べて、特徴のあるものとなりました。

ドイツでは、教養を身につけることは人間的に成長することと同義とされ、他国と比べると内面の成熟に比重を置いていることが特徴的です。他の国に見られるような身体作法や振る舞い、礼節は重視されていません。

アメリカの「リベラルアーツ」

アメリカは教養があればあるほど良いとされる

アメリカの教養は「リベラルアーツ」です。アメリカは教養を重要視しており、特に先述した「自由七科」重視しています。しかし、時代と共に教養も変化するため、七科の他にコンピュータやサイエンスなど、新しいものを取り入れた教育がなされています。

また、アメリカではたいてい大学院の進学を目指すのも特徴でしょう。就職する学生ももちろん存在しますが、いったん社会へ出ても大学院へいくことがアメリカでは当たり前になっています。それほど、アメリカでは教養が重視されているのです。

中国の「四書五経」

中国の教養は科挙を元にしている

中国では、四書五経や漢詩に精通していることが教養ある人物でした。四書五経とは「論語」「大学」「中庸」「孟子」「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」の総称で、簡単に言うと歴史や政治、文学、礼儀、哲学などです。

中国の教養は幅広く、人間に関わる学問だけでなく自然についても深く触れています。西洋との違いは論理学など、論理的な思考は重視されていなかった点でしょう。また、教養を得る順番も決まっていたことが特徴です。

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日本の教養

昔は中国の影響が強かったが徐々に西洋の教養を取り入れていった

かつての日本は中国の影響を強く受けていたため、中国と同様に四書五経や漢詩が教養として重要視されていました。そして、時代が経るにつれ、日本独自の文芸や和歌が加わり、絵画を描くことも教養の一部となりました。shu

近代になると古典に精通し、政治や経済、社会の問題に鋭い発言ができる人が教養のある人とみなされるようになります。この頃になると西洋の教養であるリベラルアーツが主流となってきました。

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