教養とは?意味や身につける意義・方法、大学の教養学部についてまで解説

「教養とは具体的になんのこと?」
「教養を身につける方法は?」
「大学の教養学部とはどんなところ?」

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。教養とは、学問や知識、体験によって育まれるものです。教養は非常に抽象的な言葉で、時代によって中身が変化します。一つ言える確かなことは、人生を豊かにするものだということでしょう。

教養の中身は時代とともに変化する

今回は、曖昧でいまいち理解が難しい教養についてまとめました。教養を身につける意義や各国・各時代の教養に触れ、大学の教養学部や身につけ方も紹介します。ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

教養とは?

必要とされる教養は時代によって変わる

広辞苑によると、教養とは

教え育てること
単なる学問上の深い知識・博識と違い、一定の文化理想を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる

とあります。簡単にまとめると、多くのことを知っているだけでは教養があるとは言えないということですね。また、教養はなにか一つの決まった形があるわけではなく、時代によって形が変わっていきます。

以上のことからわかる通り、教養とはかなり抽象的な言葉です。池上彰さんは教養とは、「すぐに使えない知識である」と述べています。さらに、教養とは知識や経験が積み重なってできるものであり、それらを用いて問題を解決できる人が教養のある人だと言っています。

まとめると、教養とは知識だけでなく、さまざまな体験や経験によって育まれるものと言えるでしょう。あるいは物事の本質を捉えられることです。とはいえ、これだけではいまいちわからないと思うので、さらに深堀していきたいと思います。

教養を身につける意義とは?

人生のターニングポイントで役立つことがある

「教養を身につけたところで、仕事や生活には役に立たない」と考えている方も多いでしょう。しかし、必ずしもそうとは言えません。教養は身につければ、あなた自身の人生を歩む助けになります。また、仕事や生活に役立つこともあります。

お金の稼ぎ方や社会の移り変わり、自己実現など、教養は人生を生きていく上で役に立つことの方が多いと言えます。具体的に教養を身につける意義を紹介していきましょう。

世の中がわかるようになる

教養を身につけるとニュースがわかるようになる

今後の世の中を考える上で、政治や金融、経済の知識はあればあるほど、しっかりと正確に考えられます。知識がなくても考えられますが、視点の広さはその方面の知識がどれぐらいあるかによって差が生まれます。

騙されなくなる

教養を身につけると疑問を持てるようになる

知識を身につけると、イメージ先行の広告や詐欺などに騙されにくくなります。

社会には、数字や言葉の罠が数多く存在しています。審査なしのカードローンや相場よりも安い商品、生命保険など一度手を出してしまうと大変なものや、見直すと必要でなかったものなど知識がないとこういったものに引っかかってしまう可能性があります。

生き方を考える助けになる

広く学ぶことで自分が本当にやりたいことがわかる

自己実現について考えたい場合は、歴史や哲学などを学ぶのが良いでしょう。とはいえ、自己実現については何が役に立つかわかりません。極端な例ですが、動物の生態や自然界の仕組みなどから自分のあり方を考えることも可能です。

また、自分の趣味がビジネスの問題を解決することにつながることもあるかもしれません。教養を学ぶことは、生き方を考える助けになります。

視野が広がる

教養を身につけると自分とは異なる意見を受け入れられるようになる

教養を身につけると、視野が広がり、物事を多面的に見られるようになります。昨今は、目まぐるしく変化する社会への対応やイノベーションが重要視されています。

教養を身につけると、今ある常識を疑えるようになり、良いアイデアが生まれやすくなります。また違う意見を受け入れられるようになり、物事を判断できるようにもなるでしょう。

時には人格形成に大きな影響を与えることもあり、最終的には人生をより良いものへ変化させるきっかけにもなり得るのです。

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