大学の教養学部とはどんな学部?
教養学部とは?
教養学部とは、大学の学部の一つでリベラルアーツをコンセプトに教育を行う学部です。
人文科学や社会科学、自然科学など幅広い領域を学び、自分の専門分野に関係した幅広い視野や学識、論理的思考を身につけることを目的にしています。そして、以下の特徴を持つことが多いです。
- さまざまな分野を学びながら自分の専攻を決めていく
- 履修科目の選択の自由度が高い
- 専攻を決定した後も教養と専門、両方の学習を進める
- 主専攻以外に副専攻を選択して、両方を学ぶ
教養学部を設置している代表的な大学
教養学部は第二次世界大戦の後に設置された学部です。教養学部には、戦前の教養主義(教養を積むことが良いとする考え方)を受け継ぐ大学と、アメリカ型のリベラルアーツカレッジとして創設された大学の2種類があります。
戦前の教養主義を受け継ぐ代表的な大学は、東京大学駒場地区キャンパスです。東京都目黒区に存在する東京大学の1つで、全ての学部の前期課程の学生がここで勉強します。
アメリカ型のリベラルアーツカレッジとして創設された代表的な大学は、国際基督教大学(こくさいきりすときょうだいがく)です。東京都の三鷹市大沢にある私立大学で1953年に設置されました。
留学制度が充実しており、現在は23カ国71大学と協定を結んでおり、1学年につき約150名が留学します。教員も国際色豊かで世界各地から教員が集められています。
ビジネスで教養を生かすには?
問題解決
教養はビジネスシーンの問題解決に役立ちます。ビジネスの課題を解決したり、新しいアイデアを生み出したりする上で重要なのが、自分が関わっている仕事以外の分野へ視野を広げることです。
日頃からさまざまな分野に関心を持つことで、課題解決やアイデアを生み出すヒントを得られます。また、異分野・異文化の人々と交流することで新たな発見もできます。さらには、そこで生まれる違和感から新しいビジネスチャンスが生まれることもあるでしょう。
日進月歩で変わっていく現代のビジネスでは、表面的な知識はすぐに使えなくなってしまいます。以上のことから、これまでに得た知識や経験から課題を解決する能力が重要となっています。培った教養は、ビジネスのあらゆる課題を解決するのに役立つでしょう。
コミュニケーション
教養は、異分野・異文化に属する人と共にビジネスを進めていく上でも有利に進みます。相手との違いを受け入れ、尊重し建設的な議論を進められるコミュニケーションが、今のビジネスでは求められています。
自分と違った意見を持った人と議論し、身につけた教養はまさに今のビジネスにあったコミュニケーションと言えるでしょう。
教養を身につけるのにおすすめの書籍
MD現代文・小論文
こちらは少し変わった国語辞典です。一般的な本よりも少し難しい文章で登場する単語が網羅されているため、知識をつける入門書になります。暇がある時に1項目読むことで徐々に知識が身につきます。
クリティカルシンキング入門編:あなたの思考をガイドする40の原則
こちらはものの考え方について学べる本です。論理的な思考はもちろん、陥りやすい失敗の例が示されており、より良い思考をするにはどうすればいいのかがわかります。
知的複眼思考法 誰でも持っている想像力のスイッチ
こちらの本からは物事を多面的に見るための思考法を学べます。具体的な考え方について書かれているので、自分で考えるにはどうすればいいのか、そんな悩みを抱えている人にピッタリの本です。
教養に関するまとめ
教養について紹介しましたが、いかがでしたか?
抽象的でいまいちわかりにくい教養ですが、一言でまとめるとその時代をより良く生きるために必要なものと言えるかもしれません。AIの発達により、将来的にはほとんどの仕事が奪われると言われています。
AIに仕事を奪われないよう、何よりより良い人生を歩むためにも、教養を学んでみてはいかがでしょうか。本記事が、教養に興味を持つきっかけになれたのなら幸いです。