日本&世界で有名なブラックハットハッカー9選
ここからは、日本と世界で有名な9人のブラックハットハッカーを紹介します。
名前 | 国籍 |
---|---|
片山祐輔(かたやま-ゆうすけ) | 日本 |
ケビン・ミトニック | アメリカ |
ゲイリー・マッキノン | イギリス |
マイケル・カルセ | カナダ |
ウラジミール・レヴィン | ロシア |
エイドリアン・ラモ | アメリカ |
オーウェン・ウォーカー | ニュージーランド |
アルバート・ゴンザレス | アメリカ |
アストラ | ギリシャ |
片山祐輔(かたやま-ゆうすけ)
片山祐輔は2012年に日本で起きたパソコン遠隔操作事件の犯人です。片山はインターネット掲示板2ちゃんねるを介して、他者のパソコンを遠隔操作。これを利用した殺人予告や襲撃予告を書き込みました。
2013年に威力業務妨害で逮捕されます。翌年には釈放されるも、証拠隠滅のために河川敷にスマートフォンを埋めているところを捜査員が発見。片山は全ての容疑を認めました。2015年には、懲役8年を言い渡されます。
ケビン・ミトニック
ケビン・ミトニックは、1963年にロサンゼルスで生まれました。ケビンは一度、コンピューター会社のデータを盗んで逮捕されます。しかし、保護観察中に逃走。約2年間逃亡し、サーバー攻撃を仕掛けました。やがて、最重要指名手配犯となったケビン。しかし、下村努の協力を得たFBIによって1995年に逮捕されました。
2000年に釈放後は、企業のセキュリティを行うコンサルタント会社を設立。FBIにも協力しています。
ゲイリー・マッキノン
ゲイリー・マッキノンは、イギリス人のブラックハットハッカーです。マッキノンは2002年にアメリカ政府のコンピューターシステムの欠陥を発見。以後、数年間に渡り不正アクセスを繰り返しました。マッキノンはシステムの重要なOSを破壊したため、数千万円の被害を出しました。
マイケル・カルセ
マイケル・カルセはカナダのブラックハットハッカーです。2000年、マイケルは高校生の時にYahoo!やAmazon、Dellといった有名サイトをサーバーダウンさせます。このことで約7億円の被害を出したマイケルは、8か月未成年拘置所に拘束されました。ちなみに、マイケルは通称マフィアボーイと呼ばれています。
ウラジミール・レヴィン
ウラジミール・レヴィンはロシア人のブラックハットハッカーです。レヴィンは、1994年にシティバンクのネットワークに侵入。約10億円の現金を盗み出しました。しかし、翌年にイギリスで捕まり、アメリカに送還されます。アメリカでは3年間服役しました。盗まれたお金のうち、回収できなかった4000万円の行方は未だに不明です。
エイドリアン・ラモ
エイドリアン・ラモは、アメリカ人のブラックハットハッカーです。ラモは2001年から2003年にかけて、マイクロソフトやYahoo!、ワールドコムといった企業のシステムに侵入しました。この間、住所特定を防ぐため、図書館やネットカフェのコンピューターを使用したとされています。しかし、2003年9月に逮捕されます。
ラモは侵入した企業に対して弱点を伝えることから、感謝の対象として見られていました。2011年には、アメリカの機密情報を流出させたアメリカ陸軍兵士ブラッドリー・マニングの情報をFBIに提供。マリング逮捕に大きく貢献しました。
オーウェン・ウォーカー
オーウェン・ウォーカーはAKILLの名前で知られたブラックハットハッカーです。オーウェンは独自でプログラミングを学び、コンピューターウイルスAkbotを開発。このウイルスで100万台のパソコンを遠隔操作し、組織的にサーバー攻撃を仕掛けました。被害総額は26億円にも及びます。
逮捕後は、ホワイトハッカーに転向。ニュージーランドの電気通信会社のセキュリティ部門を担当しています。
アルバート・ゴンザレス
アルバート・ゴンザレスはアメリカを代表するブラックハットハッカーです。アルバートは8歳の時にコンピューターに出会い、高校でもコンピューターに関する勉強に励みました。2006年から2人のロシア人と共謀し、アメリカセブンイレブンやハンナフォードといった企業から1億3千万人のクレジットカード情報を入手。それを暗号化し、各国の名簿会社に売りました。
これにより、アルバートは多額の利益を得ていました。しかし、2007年に逮捕。2010年の裁判で懲役20年を言い渡されました。
アストラ
正体が明かされていない謎のブラックハットハッカー。ギリシャ警察によると、アテネ在住の58歳の数学者であることが判明しています。2002年以降から数多くのサーバー犯罪に関わり、指名手配となっています。2005年に行ったフランスの軍事会社ダッソーの機密漏洩では、360億円の被害を出しました。