犯人がわかっている未解決事件15選!捕まらない理由や最新情報も紹介

海外編:犯人がわかっている未解決事件

犯人がわかっている・もしくは予想がついている海外の未解決事件を紹介

1888年:切り裂きジャック

怪しい人物を探す当時の風刺画
出典:Wikipedia

1888年にイギリスのロンドンで、娼婦たち5名を殺害したとされる事件です。被害者女性の内少なくとも3名は内臓が取り出されたりなど、当時珍しかった猟奇的な殺人にロンドンを恐怖に陥れています。そして事件が起きたロンドン警視庁に、「切り裂きジャック」と名乗る人物から犯行声明が届いたためにこのような名称がつきました。

事件の容疑者は100名以上あがりましたが決定的な証拠が見つからず、未解決事件となっていました。しかし2019年にDNA検査が行われ、犯人は当時23歳だったポーランド人理髪師アーロン・コスミンスキーであることがわかったと発表しています。

真犯人といわれたアーロン・コスミンスキー
出典:瓦版茨城の台風情報

この人物は非常に売春婦を憎んでいたといい、精神病院の入退院を繰り返している人物でした。また事件当時にも犯人として浮上するも、決定的な証拠がないまま1919年に収容先の病院で亡くなっています。この調査で犯人の外観も調査され、茶髪と茶色の瞳だったこともわかり、事件当時最も信頼できる目撃談とも合致しているといいます。しかし発表後、検査に疑問の声もあり、濃厚ではあるものの再調査している段階です。

ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)とは?事件概要や犯人像を紹介

1892年:リジー・ボーデン事件

リジー・ボーデン
出典:Wikipedia

アメリカのマサチューセッツ州フォールリバーの名士アンドリュー・ボーデン夫婦が何者かに斧で惨殺された事件です。2人の殺害事件で最有力被疑者だったのが、次女のリジーでした。父のアンドリューは再婚であり、前妻の子供との間に争いが絶えなかったといわれています。

またリジーは近所の薬屋で青酸カリを買おうとしていたことが判明。これについて彼女は、アザラシの毛皮コートを洗うためだと証言しています。かなり容疑として濃厚ではあったものの、警察は返り血を浴びた布を発見できていませんでした。そして暖炉にリジーの青のドレスが焼かれた跡が見つかるも、ペンキで汚れたから処分したと話しています。

殺人現場となったボーデン家
出典:Wikipedia

結局限りなく疑わしいものの、証拠がないために無罪が確定されました。しかしこの事件の世論はリジーが犯人だと思っていたらしく、この事件をもじった「なわとび唄」が流行し、ハロウィンでもリジーの仮装は今も定番となっています。

1960年:ボドム湖殺人事件

殺害現場となったテント
出典:Wikipedia

フィンランドの首都ヘルシンキから西に離れたボトム湖で起きた殺人事件です。早朝湖畔でキャンプしていた2組のカップルの計4名が襲われ、3名が死亡し1名が重傷を負いました。1人助かった男性も顔面骨折の大けがをおっています。

事件の捜査は一般人の立ち入りを禁じていなかったために、足跡などの証拠が消えていき捜査は難航。警察の調査は広範囲に及ぶものの、犯人を捕らえることはできませんでした。しかし事件から1年後に「私が事件の犯人です」とメモを残して男性が自殺。その男性は、ボトム湖のキヨスクで働いていた人物で、日頃から湖畔でキャンプする人を快く思っていなかったといいます。

被害者4名(生存したのは一番右の人物)
出典:mysteriesrunsolved

問題行動も多く「彼が事件当時にキャンプ場を立ち去るのを見たが、報復が怖くて通報できなかった」という証言まであったそうです。しかし妻の証言によるアリバイもあり、真犯人と断定するには証拠が足りず逮捕に至りませんでした。その後唯一の生存者である男性も真犯人として起訴されていますが、これも結局不起訴となっています。

犯人がわかっている未解決事件に関するまとめ

今回犯人が分かっている、もしくはほぼ分かっている事件を15件紹介しましたが、色々な事情が重なって逮捕に至れないなど色々なケースに驚いています。また時効を迎えて起訴できないという案件を見ると、理不尽さを感じずにはいられませんでした。今後このような事件が起こらないことを祈る次第です。

1 2 3

6 COMMENTS

コメントを残す