既決者の1日のスケジュール
一方既決者の場合は、刑務所と同じように刑に服するために以下のようなスケジュールとなります。
刑務作業を課せられます。スケジュールは刑務所と同じように組まれるようになり、未決者よりも決まりがかなり厳しくなるのです。
拘置所での食事は?
拘置所の食事は刑務所の炊場工場で作られているために、刑務所と同じもので麦ごはん・おかず・汁物が出されます。栄養バランスは管理栄養士によって考えられており、シンプルですがしっかりと栄養がとれるものとなっています。
ご飯は麦ごはんが出されますが、麦と白米が3:7の割合で配合されており、安価にするために出すそうです。その他にも血糖値の上昇させにくく、便通も良くなる効果があるといわれています。
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拘置所での入浴?
拘置所の風呂は、独房の場合は一人用の風呂を利用し、雑居房の場合は大人数が入る風呂に入ります。入浴時間は15分と決められていますが、多少前後するようです。風呂の設備は新しいところはシャワーがついていますが、古い施設はシャワーがないなど場所によって差があるといいます。
風呂は週に2回前後で、夏は週に2,3回、冬は1,2回程度です。夏に汗をかいたときは、洗面台でタオルを濡らして体を拭いて対処しているそうです。また拘置所では女性が少ないために、女性のお風呂は広く使えたという体験談も見られました。
拘置所での人間関係は?
拘置所は集団生活なので、やはり人間関係は気を遣うみたいです。拘置経験がある人の体験談を除いてみると、「お金を持っている人」「お金を持っていない人」で上下関係が出来てしまうのだとか。どういうことかというと、コーヒータイムの時にお菓子をみんなにあげている人は、「与えるもの」「与えられるもの」という構図が出来てしまうのだそうです。
そして自然に人間関係のトラブルの元になったりもします。拘置所でもお金を持っている人が有利であり、拘置所で人間関係も快適に過ごすためには「お金」が必要なのが現実なようです。
拘置所の牢屋の構造は?
拘置所には独居房と雑居房があり、どちらの部屋に入るかは罪の重さや所属している組織など色々な要素を考えて入れられます。拘置される牢屋は留置所と同じように、トイレがついています。しかし留置所と違う点は、拘置所の場合トイレがむき出しとなっていることが多いようです。
ちなみに未決者は基本的に独房に入り、部屋には机と布団があります。そしてトイレは牢屋の中にありますが、牢屋の外からも見えるようにむき出しです。未決者の場合は布団の差し入れが可能なので、差し入れられた布団で寝ることができます。
そして既決者の場合は、刑務所待遇となるために雑居房に移動となります。差し入れてもらった布団は使用できなくなり、服装も刑務所と同じ囚人服となるのです。
拘置所での作業はどんなもの?
未決者が多い拘置所ですが、既決者となると刑務作業に従事することとなります。代表的なのが、拘置所で身柄を確保している人たちの食事を作る仕事や、身の回りの雑務をする仕事です。また、未決者の人も自由時間に軽作業に従事する人もいます。これを「自己契約作業」といい、刑務施設の外部の人と請負契約することによって物品の制作などを行えるのです。