死刑囚の拘置所生活の実態とは?
拘置所には未決者以外に、死刑が確定した死刑囚も収監されています。拘置所内で死刑囚はどのような生活をしているのか調査しました。
刑務作業は行わない
死刑囚は刑務作業を行いません。死刑囚は死刑を執行されることが罪を償う一番重い刑となっているために、二重刑罰となる刑務作業が課されないためです。ただし死刑囚も希望すれば他の受刑者のように刑務作業することが可能となっています。そして大半の人が刑務作業を希望するそうです。一日何もしないのは逆にきついために、希望して働きたいという人がほとんどだそうです。
死刑囚の食事は?
死刑囚の食事は3食栄養バランスが取れた食事を取れます。そして居室内の小型机で一人食事をとり、自殺の可能性がありそうな死刑囚には曲がりにくい紙製のスプーンが出されるそうです。そして箸は使用できません。
また、クリスマスにはケーキが出たりお正月におせちが出たりと、制約はあるものの死刑執行がある日まで、普通の生活を送れるようです。
自由時間は何をしている?
死刑囚の自由時間は、新聞や雑誌を読んだりテレビを見たりして過ごしているといいます。アニメが好きな死刑囚には、アニメを見る事も許されていました。雑誌や新聞は死刑囚にかかわる記事がある場合は、しっかり黒塗りされて渡されています。
また、髪型や服装も自由で、結婚することも可能です。そのために支援者などと「獄中結婚をした」という死刑囚もいます。また絵を描く死刑囚もおり、「和歌山毒物カレー事件」の林眞須美死刑囚や「秋葉原通り魔殺人事件」の加藤智大の絵など死刑囚たちの絵が個展として開かれることもあるようです。
女性が拘置所に入る場合の生活の様子
女性の未決者や死刑囚はどのような生活を送っているのか、疑問が出てきませんか?女性は女性専用の拘置所がないので、拘置所内の「女性区」というところに収監され生活しているのです。男性の拘置所生活と大きく違いは無いようですが、生活はどういったものか調査しました。
厳しい入所時の身体検査
これは男性女性どちらも共通ですが、入所時に厳しい身体検査が行われます。女性も全身衣服を脱いだ状態で刑務官のところに行き、全身の穴を調べられるのです。もちろん女性は女性刑務官が検査にあたりますが、排泄穴まで調べられるといいます。
そして全身くまなく確認し、身体のどこかに傷はないか、刺青がないかなども見ていきます。取り調べはかなり屈辱的で、全裸で四つん這いになって検査するそうです。それはお尻の間や穴に手紙などを挟んでいないか調べるためといいます。
普段は決まった姿勢が基本
拘置所内では、就寝時間・室内体操などの時間を除いて寝転がることは厳禁です。そのためにずっと座布団に座っていなければなりません。もし寝転がっているところが見つかると、注意を受けます。腰が痛かったり体調が悪い時でも寝転がることは厳禁です。そのために慣れるまでは、動かずにじっとしていることがきついといわれています。
拘置所での生活に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?拘置所での生活を紹介しましたが、拘置所は大半が未決の人であるために、刑務所に比べると色々自由なところに驚きました。ただしあくまで刑務所に比べればであり、そもそも入らなくて良いように日々の生活を過ごしていけたらと感じています。最後までお読みいただきありがとうございました。