10位:チェイサー(2008年/洋画)
『チェイサー』は、2000年代に韓国で発生した連続殺人事件をもとに製作された作品です。主人公の元刑事が失踪した女性たちを探しながら、凶悪な連続殺人犯と対峙していく内容になっています。
元刑事と殺人犯の緊張感ある追跡劇や事件の残忍さ、目まぐるしい早さの場面展開が見どころです。韓国のアカデミー賞である「大鐘賞」では大韓民国映画大賞を受賞しています。
モデルになった人物
映画『チェイサー』のモデルになった人物とは、韓国人の連続殺人鬼ユ・ヨンチョルです。2003年から2004年にかけて韓国の首都ソウルにて約20人の人々を殺害。さらに、被害者の肉を食べるという「食人」も行っています。
彼は事件前に元風俗嬢の妻から素行の悪さで離婚されており、犠牲者の多くは風俗関係の女性でした。2004年に逮捕され、2004年12月13日に死刑判決が言い渡されました。
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9位:凶悪(2013年/邦画)
『凶悪』は、1人の雑誌記者が殺人事件の黒幕を暴いていくサスペンス映画です。主人公である藤井は死刑囚の須藤からの手紙によって、家庭も顧みず殺人事件の黒幕を追うようになりました。
残酷無比な人間性や生々しい犯行の描写のほか、事件によって崩壊していく家族の姿などがリアルに描かれています。
モデルになった人物
映画『凶悪』のモデルになった人物とは、元暴力団組長の後藤良次です。後藤は茨城県と栃木県にて殺人と強盗拉致事件を起こし、死刑判決を受けました。しかし、彼は裁判所に申し立てる上申書にて三上という男が首謀者であることを告発します。
この上申書により、三上が金銭目的で2人の男性を殺害し、もう1人を軟禁しつつ病死に見せかけて殺害し遺棄したと判明しました。これによって、三上は逮捕され、無期懲役となっています。
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8位:フローズン・グラウンド(2013年/洋画)
『フローズン・グラウンド』とは、1980年代のアメリカはアラスカ州を舞台に連続殺人鬼を追い詰める刑事の姿を描いた作品です。
犯人と思われる人物が模範市民というだけで、捜査の目を向けない警察。ソシオパスやサイコパスなどに見られる外面の良さがよく分かる映画になります。
モデルになった人物
映画『フローズン・グラウンド』のモデルになった人物とは、アメリカ人の連続殺人鬼ロバート・ハンセンです。ハンセンは1970年代から1980年代にかけて、20人以上の女性たちを誘拐し性的暴行を加えて殺害しています。
殺害方法は荒地にて被害者を放したのち、狩りのように銃やナイフで殺すといった残忍なものでした。警察の捜査によってハンセン宅の屋根裏部屋で凶器や犠牲者の遺品が発見され、ハンセンは自白します。1983年に逮捕され、釈放なしの終身刑を言い渡されました。
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『フローズングラウンド』
12年間に24人以上の女性を拉致監禁した殺人鬼ロバート・ハンセンと警察官の攻防を描いた犯罪ミステリー
実話で衝撃的😵
エンドロールまで見たらこの残虐な事件を忘れられなくなる
でもこの事件を調べて見ると映画より実際はもっと怖い😱#フローズングラウンド#映画 pic.twitter.com/epXdtL3gQ0— mano花@趣味垢 (@aquosgb220sa) October 18, 2018
7位:チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年/洋画)
『チャイルド44 森に消えた子供たち』とは、1950年代のソビエト連邦国家を舞台にした作品です。友人の息子が変死体で見つかったことをきっかけに、主人公である捜査官は捜査を開始しました。
妻のスパイ容疑で左遷されたり、元同僚から追われるなど散々な目に遭いますが、諦めずに捜査を続けていきます。そして、なんと被害者が44人も存在することが突き止めました。
モデルになった人物
映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』のモデルになった人物とは、アンドレイ・チカチーロです。1978年以降から殺人を始め、1990年までに52人の人々を殺害しています。
しかし、当時のソビエト連邦国家では「殺人は資本主義による害であり、犯罪として存在しない」とされていました。その結果、予想よりも逮捕が遅れて犠牲者が増えてしまったのです。チカチーロは死刑判決を受けて、1994年に銃殺刑にてこの世を去りました。
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6位:永遠に僕のもの(2018年/洋画)
『永遠に僕のもの』とは、1970年代のアルゼンチンを舞台にした美少年の連続殺人鬼を描いた作品です。主人公のカルリートスは美しい外見とは裏腹に仲間と窃盗を繰り返していました。
そして、そのうち殺人も犯すようになります。美しい顔立ちで無慈悲に人を殺すカルリートスの姿が非常にリアルかつ気味悪く描かれています。
モデルになった人物
映画『永遠に僕のもの』のモデルになった人物とは、カルロス・ロブレド・プッチです。アルゼンチンでは、「死の天使」と呼ばれています。1971年、カルロスは若干19歳で強盗および殺人を犯しました。
その後も犯行を続け、1972年に逮捕されるまで11人もの人々を殺害しています。その他にも、強盗やレイプなど多数の容疑もあり、終身刑を言い渡されました。カルロスは現在も刑に服しています。