15位:BULLY(2001年/洋画)
本作は、7人の若者による殺害事件をもとにした映画です。
ある少年が2人の少女との出逢いにより、自分をいじめる幼馴染の殺害計画を立てていく物語。まだ大人になりきれていない子供たちの、過激かつ残酷な姿が見事に描写されています。
題材となった実話・事件
本作の題材は、1993年にアメリカで起きた「ボビー・ケント殺害事件」です。ボビーは幼馴染に暴力を振るっており、その恋人に憎まれていました。
その結果、彼らの友人たちを含めた7人によって殺害されます。犯人たちはすぐに犯行を自白し、主犯の3人は終身刑、残りの4人は数十年の刑に服しました。
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14位:エル・クラン(2015年/洋画)
本作は、誘拐殺人事件を犯した家族の実話をもとにした映画です。アルゼンチンの富裕層であるプッチオ家は評判の良い家庭ですが、ある日を境に一家の周りで謎の誘拐事件が発生します。
裕福な家庭に潜む闇を浮き彫りにした作品といえるでしょう。
題材となった実話・事件
本作の題材となったプッチオ家とは、1980年代に誘拐と殺人の罪で逮捕された犯罪一家のことです。彼らは身代金を受け取りながら、被害者を殺害する残忍さを持っていました。
最終的には逮捕され、犯罪に関わっていた父親と息子2人は終身刑と数十年の懲役が言い渡されています。
みんなのレビュー
13位:キル・チーム(2019年/洋画)
本作は、アフガニスタンにおける米軍の民間人殺害事件をもとにした映画です。上官が無差別に民間人を殺害していた事実を知り、苦悩する1人の青年の様子を描いています。
戦場での「正義」の在り方を考えさせられる作品です。
題材となった実話・事件
本作の題材となった米軍による民間人殺害事件とは、2009年から2010年にアフガニスタンのメイワンド地区で米軍兵士が一般市民を殺害した事件を示しています。
彼らは民間人を殺害するだけでなく、身体の一部をトロフィーとして集めていました。ほとんどの兵士が逮捕・起訴されましたが、起訴されなかった兵士もいます。
みんなのレビュー
12位:コロニア(2015年/洋画)
本作は、実在した拷問施設「コロニア・ディグニダ」をもとにした映画です。チリのクーデターによってコロニアに送られてしまった恋人を主人公の女性が救出する物語になっています。
戦争やカルト教団など負の歴史が詰め込まれた作品といえるでしょう。
題材となった実話・事件
本作の題材となった事件は、1973年に起きたチリのクーデターが発端です。このクーデターで秘密警察に捕まった者は「コロニア・ディグニダ」へと連行されました。
コロニアでは設立した当時から暴力や拷問が行われていたからです。連行された者は酷い拷問を受けて、100人以上が殺されました。
みんなのレビュー
11位:デトロイト(2017年/洋画)
本作は、デトロイト暴動のときに起きた事件をもとにした映画です。
暴動が起きた2日後にモーテルで銃声が鳴り響きました。そのために、警察による強制的な捜査が開始されたのです。
正義の味方のはずの警官の存在が揺らいで見える衝撃的な作品になります。
題材となった実話・事件
本作の題材は、1967年に起きた「アルジェ・モーテル事件」です。デトロイトで暴動が起きた際に、アルジェ・モーテル付近に銃を持った人物がいると通報を受けた警官が、一般市民である3人の黒人を殺害しました。
警官たちは第一級殺人や職権濫用などの罪に問われますが、結局は無罪放免となります。