極道やヤクザをよく知れる関連作品
現在に至るまで、極道やヤクザはたくさんの媒体で取り上げられています。暴力団という恐怖の対象として描かれているものや、侠客として民衆の支持を受けているものなど様々です。
そこで、最後に極道やヤクザをよく知れる関連作品を紹介します。紹介する作品を観れば、極道やヤクザを一層深く理解できますよ。
ヤクザ漫画おすすめ26選【鉄板のおすすめからギャグ、イケメンヤクザも】
おすすめ書籍・本・漫画
山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む
日本最大の指定暴力団である山口組。元々は50名に満たない組が、どのようにして勢力を拡大したのかを分かりやすく解説しています。
戦前には極道やヤクザと呼ばれていた組が、やがて暴力団に指定されていく。その背景には何があったのでしょうか。山口組の歴史を知る事は、そのまま権力者とヤクザの癒着の歴史を知る事に繋がるのです。
清水次郎長――幕末維新と博徒の世界
清水次郎長の生涯に迫った本はたくさんありますが、本書は博徒が幕末や明治維新に与えた影響についても掘り下げている点が特徴です。博徒の中には極道やヤクザとして台頭した者も多く、彼らが幕末維新に与えた影響は大きいといえます。
本書を読む事で清水次郎長についてだけでなく、幕末維新における新たな着眼点が生まれる事でしょう。
侠雄 稲川会総裁 稲川聖城物語 疾風篇
伝説のヤクザと称される、稲川聖城の評伝です。ヤクザはもちろん、政治家の中にも彼の男気を称賛する声は多かったとされます。そんな彼の生き様を知る事で、戦後に残り続けた極道やヤクザの矜持が見えてくるかもしれません。
おすすめの映画
緋牡丹博徒
1968年から1972年にかけて放映された、ヤクザ映画シリーズです。緋牡丹の刺青を背負ったお竜という女ヤクザが、義理と人情を踏みにじる悪党と戦う作品であり、記事の中で解説した「極道」について詳しく知れる内容になっています。
制作時期は古いと感じるかもしれませんが、主人公を演じた藤純子の人気を不動のものにした作品です。何年経っても色褪せない名作と言えるでしょう。
おすすめのドラマ
清水次郎長
清水次郎長の生涯をドラマ化した作品であり、1971年から1972年にかけて放送されました。彼はヤクザでもあり、極道でもあります。それでいて、暴力団ではありません。この記事で伝えたい極道やヤクザのイメージが集約されているといえるでしょう。
極道とヤクザの違いに関するまとめ
今回は、極道とヤクザの違いをそれぞれの語源も交えて解説しました。現在では、暴力団と同じ意味で使われる極道とヤクザですが言葉の語源は違います。特に極道が仏教用語である事は、知らなかった人は多いのではないでしょうか。
過去には侠客として民衆から慕われた極道達ですが、現在では指定暴力団として一般人に危害を加える者がいるのもまた事実。任侠を忘れてしまえば、極道もヤクザもただの犯罪集団でしかありません。
今は極道やヤクザという用語が、暴力団という言葉にかき消されている状態です。今回の記事を通じて、過去に「侠客」として民衆から支持された極道達に興味を持っていただけたら幸いです。