日本で起きた最悪で有名な立てこもり事件15選一覧！世界の事例も紹介

2003年：名古屋立てこもり放火事件

2003年の名古屋市の運送会社に立てこもり、3人が死亡し41名が負傷した事件です。犯人の別府昇が名古屋市内にあるビル内に立てこもり、持ち込んだポリ容器の中に入ったガソリンをまき散らして火をつけています。そして犯人と人質になっていた支店長、近くにいた警官が死亡しました。

立てこもりの別府の要求は、未払いの賃金の支払いだったといいます。そのため支店長を人質にとり、未払いの賃金を振り込ませていますが、ライターの火が引火し自爆してしまいました。自殺だったのか事故だったのかは、はっきり分かっていません。この事件を受けて、ポリ容器でのガソリンの販売が禁止されることとなりました。

2007年：愛知県久手町立てこもり発砲事件

2007年に愛知県久手町の民家に、会社経営者・大林久人が元妻を人質に立てこもった事件です。発生から解決まで29時間かかり、警察官1人が殉職し、男の元妻と子供・警察官1名が負傷しました。犯人は元暴力団組員で、元妻に復縁を迫り拳銃を持ち出し暴れ出したといいます。

通報を受けた警察官が駆けつけると銃を発砲。その後元妻を人質に立てこもりました。そして警察が説得するも「救急車を近づけと撃つ」などと脅迫し、怪我した警官を救うことが困難だったといいます。機動隊が到着し救出作戦中に、機動隊員が狙撃され死亡しました。その後元妻がトイレの窓から逃走に成功、警察の説得で犯人も投降し逮捕され、後に無期懲役が確定しています。

2017年：日向坂46楽屋立てこもり事件

大きな話題になった「楽屋立てこもり事件」

ただ、本当に知ってほしいのは、彼女たちがそれをどう乗り越え、何を掴んだのかです

本日更新する「日向坂46ストーリー」、ぜひ拡散をお願いします

夢に向かって頑張るすべての人に読んでいただきたいですhttps://t.co/Ugo1qIPXs1#日向坂46ストーリー pic.twitter.com/egKAFcplcg

— 『日向坂46ストーリー』公式 (@hiraganaplayboy) April 15, 2019

2017年にアイドルグループ「日向坂46」のデビュー1周年ライブで、日向坂の一期生メンバーが楽屋に立てこもった事件です。原因はけやき坂46（現：日向坂46）のライブのサプライズで流すはずだった「2期生募集」の告知映像が、スタッフの手違いでリハーサル中に流されてしまったのだそう。

当時まだ活動したばかりなのに新メンバー募集の告知に、「私たちは意味がないんだ」と思い、みんなでボイコットしようと楽屋に立てこもってしまったということです。ボイコット事件を乗り越えて、現在は人気グループになったことも、思い出話として語り継がれています。

2020年：出雲立てこもり事件

2020年に島根県出雲市で、運送会社に刃物を持った男が従業員女性を人質に18時間立てこもった事件です。犯人の中尾懐は刃渡り40センチの包丁で女性従業員を人質にとって応接室に立てこもり、社長を連れてくるように要求していました。

島根県警は中の様子から女性に危害を加える様子では無いと判断すると、強引な突入はせずに粘り強く説得。そして18時間後に女性は解放され、犯人も刃物を置いて投降し現行犯逮捕されました。立てこもりの動機は、「会社関係者に個人的に恨みがあった」と供述しています。

2016年：和歌山4人銃撃立てこもり事件

2016年に和歌山市の建設会社で従業員4名に発砲し、内1名が死亡した事件です。そして犯人は社長の息子の溝畑泰秀であり、そのまま逃走。警察に見つかると発砲しながら逃走し、会社近くのアパートの2階に立てこもりました。

立てこもりは17時間半にも及び、警察は説得すると「200万円を母親に渡してほしい」「マスコミを呼べ」など要求していたといいます。結局説得に応じず、溝畑は自分の腹部を拳銃で撃ち、病院に運ばれましたが2時間後に死亡しました。犯人は覚醒剤取締法違反罪で実刑判決を受け、収監される前だったといいます。動機ははっきりとは分かっていませんが、犯人のカバンからは現金200万円と母親宛の謝罪文が見つかったそうです。