世界&日本で起きた詐欺事件ランキングTOP20

「日本や世界で起きた有名な詐欺事件ってなんだろう?」
「どんな手口だったのかも気になる…」

このような疑問を持つ人に向け、この記事では日本と世界で起きた有名な詐欺事件をランキング形式でまとめました。事件の詳細や詐欺の手口なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

*本記事のランキングに関する補足事項

本記事のランキングは事件の知名度等を踏まえた上で選定しております。あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

Webライター

岩野 祐里

Webライター、岩野祐里(いわのゆり)。5歳の頃、イギリス史に夢中になり図書館へ通いながら育つ。大学では国際文化を専攻し、イギリス史と英文学の研究に没頭。その後、大学院にて修士課程を修了。研究論文は「19世紀英国の社会と犯罪」について。歴史全般の研究歴は11年、イギリス史は21年に及ぶ。現在はWebライターとして活動中。

20位:ジー・オーグループ事件 – 日本

身近な通販にもご注意を!

ジー・オーグループ事件とは、大神源太が設立した会社による詐欺事件です。大神らは1996年頃から、出資金目的の通信販売による詐欺を行っていました。

表向きは通信販売にて商品が売れた場合に配当金が手に入ると宣伝していましたが、実際は商品の広告費を請求するだけで商品自体が存在していなかったのです。ちなみに、ジー・オーグループ関連の他のグループ企業もほとんどがダミー会社*と判明しています。

2002年に警察の捜査が入り、大神源太を含めた8人が逮捕。ジー・オーグループは2005年に破産しました。主犯と見られる大神源太は今も18年の刑に服しています。

*ダミー会社

ダミー会社とは、特定の事業を行なっていない会社のことです。幽霊会社やペーパーカンパニーとも呼ばれています。本記事で紹介する詐欺のほかにも、闇の金融機関やカルト宗教が利用することでも有名です。

19位:リッチランド事件 – 日本

沈没船に財宝があると信じ込ませた

リッチランド事件とは、「リッチモンド」という健康食品販売会社が沈没船引き揚げや海外の不動産事業を理由に人々から500億円を集めた詐欺事件です。被害に遭った人は約1万人にも及びます。

リッチモンド社は「半年間で2倍になって還元される」と騙して、投資家たちに50万円を入金させていました。警察の捜査が入り、2007年に詐欺容疑で社長を含めた17人が逮捕されています。

18位:平成電電匿名組合事件 – 日本

甘い投資話には気をつけて!

平成電電匿名組合事件とは、通信事業を行なっていた平成電電株式会社が資金調達のために行った詐欺事件です。彼らは投資家たちに「元金に対して年間で10%の利子率がつく」と宣伝し、約490億円の出資金を得ました。

被害者は1万9千人に及び、被害者の会なども設立されています。2007年には社長を含めた5人が逮捕され、2009年に平成電電株式会社は破産しました。

17位:ワールドオーシャンファーム事件 – 日本

問題のエビ「ブラックタイガー(ウシエビ)」
出典:Wikiwand

ワールドオーシャンファーム事件とは、エビ養殖の事業への投資を名目に資金を騙し取った詐欺事件です。株式会社ワールドオーシャンファームは、フィリピン内に東京ドーム約450個分の養殖場を確保し1年で倍近くの配当金を出すとして約850億を騙し取りました。被害者は約3万5千人にも及びます。

しかし、アメリカの捜査機関であるFBIによって詐欺の疑いが発覚。養殖場も存在しないことが判明しました。社長らは国外逃亡するも、2008年に逮捕されます。そして、同年に株式会社ワールドオーシャンファームは破産しました。

16位:投資ジャーナル事件 – 日本

たとえ雑誌でも全てを鵜呑みにせず、確認を!

投資ジャーナル事件とは、証券雑誌を使った詐欺事件です。投資ジャーナル社会長の中江滋樹は、証券雑誌で利用者たちから数十万から数百万もの資金を集め、さらに保証金を支払えば10倍の融資をすると人々を騙しました。

中江は株式の引き渡しも行わず、妻たちと海外逃亡していましたが、1985年に詐欺罪で逮捕されます。当時の被害額は約580億円にもなり、被害者数は約8000人に及びました。

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4 COMMENTS

砂川@工場勤務の歴史マニア

追伸お許しください。

9位:富田商事事件 – 日本
「富」田商事は、「豊」田商事ではないでしょうか。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご確認して頂けると幸いに存じます。

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岩野祐里

砂川さんへ
大変失礼いたしました!確認したところ、おっしゃる通り「富田商事」ではなく「豊田商事」でした。すぐに修正するようにいたします。
ご指摘ありがとうございます!

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砂川@工場勤務の歴史マニア

「円天」「OGグループ」「平成電電」とか懐かしいですね!
平成電電に至っては一時期テレビCMも流れていたような記憶があります。

「年間利回り10%を毎年達成」なんて、投資では無謀と言うのは常識だという金融の知識があれば、実はどの事件も引っかからずに済むのですよね。投資で5%の利回りを達成すれば十分優秀ですし、10%は調子いい時の数字です。ウォーレン・バフェットですら20%の利回りを達成するのがやっとなのに……

今回も大変勉強になりました。
また、記者の方が丁寧に分析しようと努力なされた事も見受けられました。
執筆お疲れ様です。

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岩野祐里

砂川さんへ
今回の記事も読んでいただき、本当にありがとうございます!

詐欺とは知らずテレビなどで公にされていた事件も多いですよね。恐ろしいことです。こういった被害に遭わないためにも、最低限の金融知識は学んでおくべきですね。

お褒めの言葉もいただき、本当に感謝しております。次回の記事でも興味深いと思ってもらえるよう精進してまいりますね!

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