世界&日本で起きた詐欺事件ランキングTOP20

15位:オレンジ共済組合事件 – 日本

オレンジ共済組合の事務所跡
出典:Wikipedia

オレンジ共済組合事件とは、元参議院議員の友部達夫による詐欺事件です。彼らはオレンジ共済組合を設立し、団体内で「オレンジスーパー定期」と称した社内預金を募集しました。

年間6%から7%の配当金が得られると組合員たちを騙し、1992年から1996年までに約93億円もの資金を集めたのです。これらの資金は友部の政治費用などに使われました。

しかし、警察の捜査で1996年にオレンジ共済組合は倒産。友部は詐欺罪で逮捕され、議員の座も失いました。

14位:大型仮想通貨詐欺事件 – 日本

新しい通貨には要注意!

大型仮想通貨詐欺事件とは、2021年に発覚した大規模な詐欺事件です。主犯の山田大紀は、無価値な仮想通貨を「将来的に価値が上がる」として投資家たちに正式な仮想通貨「ビットコイン」との交換を持ちかけて約20億円を騙し取っています。

彼らの手口は非常に巧妙なものでした。マッチングアプリなど顔が見えない状況を利用して、女性を装い投資家たちと接触していたのです。山田は騙し取ったお金で妻と悠々自適な生活を送っていましたが、2021年10月に逮捕されました。

13位:スカイビズ事件 – 米国

今では身近なウェブサイト作成も昔は詐欺の標的に…

スカイビズ事件とは、アメリカに本社を置くスカイビズ社が起こした詐欺事件のことです。彼らはインターネット上にウェブサイトを作るソフトウェアを販売し、購入者が作ったウェブサイトにて「入会者を集めるとキャッシュバックを与える」と触れ込みました。

こうして会員を増やしていき、多額の資金を得ることをねずみ講(無限連鎖講)といいます。最終的にスカイビズ社の経営が傾き、約40万人の被害者と約160億円もの被害を出しました。

12位:茨城カントリークラブ事件 – 日本

「限定」という言葉に釣られすぎないで!

茨城カントリークラブ事件とは、茨城県のゴルフ場「茨城カントリークラブ」を利用した詐欺事件です。開発会社である常陸観光開発がゴルフ場の限定会員数を誤魔化し、約5万2000人からお金を騙し取りました。

被害額は約1000億円にもなり、常陸観光開発は倒産。ゴルフ場「茨城カントリークラブ」も未完成のまま終わりました。現在では、このような詐欺事件を防ぐためにゴルフ会員の契約に関する法律が定められています。

11位:大和都市管財事件 – 日本

証券会社は慎重に選ぼう!

大和都市管財事件とは、大量の抵当証券を販売したことによって日本全体に大きな被害を与えた詐欺事件です。抵当証券とは、不動産の抵当権を小さな証券化にしたものになります。

大和都市管財は抵当証券を約1万7000人に販売し、約1100億円もの資金を手にしました。しかし、財務局から抵当証券の業務を停止され、経営難に陥ります。最終的に社長たちは詐欺罪で逮捕されましたが、お金が戻ってきた被害者はごくわずかでした。

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4 COMMENTS

砂川@工場勤務の歴史マニア

「円天」「OGグループ」「平成電電」とか懐かしいですね!
平成電電に至っては一時期テレビCMも流れていたような記憶があります。

「年間利回り10%を毎年達成」なんて、投資では無謀と言うのは常識だという金融の知識があれば、実はどの事件も引っかからずに済むのですよね。投資で5%の利回りを達成すれば十分優秀ですし、10%は調子いい時の数字です。ウォーレン・バフェットですら20%の利回りを達成するのがやっとなのに……

今回も大変勉強になりました。
また、記者の方が丁寧に分析しようと努力なされた事も見受けられました。
執筆お疲れ様です。

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岩野祐里

砂川さんへ
今回の記事も読んでいただき、本当にありがとうございます!

詐欺とは知らずテレビなどで公にされていた事件も多いですよね。恐ろしいことです。こういった被害に遭わないためにも、最低限の金融知識は学んでおくべきですね。

お褒めの言葉もいただき、本当に感謝しております。次回の記事でも興味深いと思ってもらえるよう精進してまいりますね!

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砂川@工場勤務の歴史マニア

追伸お許しください。

9位:富田商事事件 – 日本
「富」田商事は、「豊」田商事ではないでしょうか。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご確認して頂けると幸いに存じます。

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岩野祐里

砂川さんへ
大変失礼いたしました!確認したところ、おっしゃる通り「富田商事」ではなく「豊田商事」でした。すぐに修正するようにいたします。
ご指摘ありがとうございます!

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