10位:グランドキャニオンの雲海
2013年、アメリカのグランドキャニオンを覆いつくすほどの雲海が発生しました。この不思議な現象は、上空に行くほど気温が下がる大気が、逆に気温が上がっていく気温逆転現象が原因でした。
グランドキャニオンの雲海自体は通常1、2年ごとに発生します。しかし、今回紹介したようなはっきりとした雲海が見られるのは10年に1度くらいにしか起きない希少なことと言われています。
9位:スーパーセル
スーパーセルは超巨大積乱雲とも呼ばれている自然現象で、アメリカのグレートプレーンズ周辺で多く見られます。2017年には愛知県でスーパーセルが発生し、約7000回も雷を落としたことでニュースにもなりました。
スーパーセルの特徴として、上昇気流と下降気流が分離していることが挙げられます。そのため、通常の積乱雲より長く持続します。また、上昇気流と下降気流の分離という条件が合えば、どこでも発生してしまうことも特徴です。
また、スーパーセルが世界的に認知されたのは1962年ごろ。イギリスを襲った嵐からスーパーセルの存在が明かされました。
8位:波の花
波の花は、海岸に白い泡のようなものが出現する不思議な現象のことを指します。この現象が多く見られる場所は11月から2月の能登半島や佐渡島。また、冬の風物詩と呼ばれ、この時期になると波の花見たさに観光客が多く現れます。
そんな波の花の正体はプランクトン。海中にあるプランクトンが岩に打ちつけられた際に、波が空気を閉じ込め白い泡を作ります。時間が経つにつれて、泡の色が白から黄色に変わっていきます。また、海が汚れている時には波の花は起こりません。
7位:火山雷
火山雷は火山噴火時に起こる雷を指します。火山雷を引き起こすものは、火山噴火時に放出された水蒸気や火山岩、火山灰。それらの摩擦が起こす静電気により発生します。火山噴火という条件下で発生する自然現象なので、観測が難しいことが特徴として挙げられます。
海外ではフィリピンのタール火山で目撃されています。日本でも桜島と富士山で火山雷を目撃した記録が残っています。
桜島の火山雷は『続日本紀』の764年に「煙のような雲が空を覆いつつ、電光が走った」との記録が残されていました。富士山は『日本後紀』の800年の記録で、「富士山が焼かれ、夜も光が灯され、雷と灰が落ちてきた」と残されています。
6位:御神渡り
御神渡り(おみわたり)は長野県諏訪湖で1月から2月の時期に起こる自然現象です。御神渡りは1443年に発生が記録された歴史ある現象。そのため、発生時期になるとテレビが注目を始める一大イベントでもあります。
御神渡りの原理は、諏訪湖の氷が夜に凝縮され、亀裂が発生します。朝にかけて、亀裂を埋めるように氷が作られます。
そして、日中の気温上昇に伴い、氷が膨張。亀裂にできていた氷が、せり上がって氷の道を作り上げます。それが御神渡りとなります。
謎が多い人間もこんなことで死んでしまうかも
すごい謎!