世界の最古の国【番外編】
世界には建国が古い以外に、独自の体系を築いて世界初と呼ばれるような国も存在しているのです。そこで、ここではそんな体系的に最も古いと呼べる国を紹介します。
世界最古の共和国:サンマリノ
紀元301年に建国された「サンマリノ共和国」は、1700年以上続く「世界で最古の共和国」といわれています。イタリア半島にあり、面積は東京都大田区程の小さな国です。この国はマリーノという職人さんがローマ皇帝から逃げてきたことから始まったといいます。
当時はローマでキリスト教は公認されておらず、迫害を受けたためでした。そして現在の場所に落ち着いたマリーノは信仰を同じくする人と共同体を作り、聖人を表す「サン」をつけて「サンマリノ」と呼ばれるようになったそうです。
そして1631年にはローマ教皇が独立を承認し、世界最古の独立共和国となっています。そのためにナポレオン戦争やイタリア独立戦争でも残り続けることができ、現在に至っています。
世界最古の共産主義国:ソビエト連邦
1922年に共産主義を国是として成立した、史上初の社会主義国家です。ソビエト連邦は、当時のロシア帝国の社会主義的な団体であったボリショヴァキが、首都で「10月革命」を起こし成立しました。名目上は複数の共和国からなる連邦国家でしたが、実際は中央集権的な政治が取られています。
共産主義とは「平等な社会を実現するために、財産を国民で共同保有する」という思想であり、1990年以前まではソビエト連邦共産党による一党独裁国家でした。そして最も人口が多い共和国であるロシアのモスクワを首都としています。
建国時はウクライナやベラルーシなど周辺国を取り込み、「五か年計画」などの経済政策を取り農業生産量を増やし工業国へ成長しました。しかし政治的な腐敗や経済の停滞が起こり、「ペレストロイカ」などの政策を行うも、結局1991年に崩壊しています。
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世界で最古の国に関するまとめ
いかがでしたか?筆者は改めて世界最古の国を調査しましたが、再度色々な発見があり楽しい執筆となりました。史料が少ない時代は、文字が記した歴史が全て宝物のようでワクワクしながら執筆したものです。日本に関しても改めて調べると、先人たちの動向が多方面から研究されており驚きを感じました。この記事を読んで、改めて知ったということがあれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。