日本の刑務所ランキング一覧!厳しさや評価の高さなど項目別に紹介

過ごしやすく評価の高い刑務所ランキングTOP5

刑務所は受刑者の改善・更生意欲の喚起や、社会生活に適応する能力の育成を図る場所。そういった受刑者の改善や更生を促すことで、高い評価を得ている刑務所は多々あります。

ここでは、そんな高い評価を受けている刑務所を紹介します。

  • 5位:加古川刑務所
  • 4位:市原刑務所
  • 3位:長野刑務所
  • 2位:松本少年刑務所
  • 1位:広島刑務所

5位:加古川刑務所

加古川刑務所の作業場
出典:法務省

加古川刑務所は、兵庫県加古川市にある刑務所です。この刑務所は一般受刑者以外に、交通事犯の受刑者を収容する交通区が存在します。交通区の受刑者は残りの受刑期間が5年未満で、脱走・自殺の恐れがない受刑者を対象にしています。

居室には鍵はなく、余暇時間ならば、トイレや集会室、洗心の間などにも自由に出入りは可能です。「自主・自立」を常としており、刑務官が受刑者を指導するのではなく、受刑者同士で注意や指導を行います。

なお、この待遇はあくまでも交通区での話。一般受刑者は他の刑務所同様に規律の厳しい生活を送っています。交通区は受刑者の中でも、別格の者達が集う場所と言えるでしょう。

4位:市原刑務所

市原刑務所内にあるつぐないの碑
出典:法務省

市原刑務所は、千葉県市原市にある交通刑務所です。ただ、飲酒運転による死亡事故などの悪質なケースは、この刑務所に収容される事はありません。過失による死亡事故などを起こした際に収容される事が多いようです。

他の刑務所より格段に規律は緩く、房に鍵はかかっておらず、トイレへの行き来も自由。余暇時間に他室への訪問は厳禁ですが、図書館や談話室への移動は問題ありません。刑務所内の細かいルールも受刑者が話し合って決めるのです。

とはいえ、彼らは交通事故で取り返しのつかない事をした者達。敷地内のグラウンドには「つぐないの碑」が存在し、被害者達への冥福を祈り続ける必要があります。再び事故を起こさぬよう、しっかりと更生して欲しいものですね。

3位:長野刑務所

車椅子で作業に励む受刑者達
出典:毎日新聞

長野刑務所は長野県須坂市にある刑務所です。暴力団に所属していない初犯の受刑者を収容しています。2018年には65歳以上の受刑者が全体の6.5%を占めており、受刑者の高齢化が問題になっています。

認知症の受刑者も確認され、2018年には介護専門の男性スタッフも採用されており、彼らの対応に追われているのです。施設内は転んだ際のけが防止用のカーペットや、温水洗浄便座機能付きのトイレなどのバリアフリー対策が進んでいます。

高齢受刑者に優しい施設ですが、高齢化問題はどの刑務所でも起こりつつあり、こうした対応に追われる刑務所は増加するかもしれません。

2位:松本少年刑務所

卒業式を迎えた受刑者達
出典:毎日新聞

松本少年刑務所は、長野県松本市にある刑務所です。少年刑務所ではあるものの、近年では高齢の受刑者も増えています。公立中学校の分校である松本市立旭町中学校桐分校が存在しており、これは日本だけでなく、世界的にも類を見ません。

分校が建てられたのは1953年の事。当時の受刑者の8割が義務教育をまともに受けておらず、就学機会の低い者ほど犯罪に走る傾向があると考えられた為です。この学校には毎年10名程で、近年では50〜60代の人も増えています。

人は何歳になってもやり直せる。それを教えてくれる刑務所と言えますね。

1位:尾道刑務支所(広島刑務所)

尾道刑務支所には高齢者向けの慰問も訪れる
出典:中部経済新聞

尾道刑務支所は広島県尾道市にある刑務所で、広島刑務所の支所になります。犯罪傾向の進んでいない受刑者が対象です。この刑務支所は高齢者の割合が多く、全国でも珍しい「塀のない刑務所」の一つです。

高齢受刑者用の居室棟にはバリアフリー対策がなされています。廊下には手すりが設置され、作業用の椅子には転倒防止の肘掛けと背もたれも完備。入浴時間も準備に時間を要する為、時間が長めに設定されている他、オムツを履く受刑者もいるのです。

ここに収容される高齢者は無免許運転や初犯の窃盗罪など、罪の重さはまだ軽め。この刑務所での取り組みが、彼らの社会支援に繋がれば良いですね。

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2 COMMENTS

匿名

この浮世は生き地獄でございます。娑婆で在ろうが刑務所拘置所で在ろうが生き地獄の一断面に過ぎません。全てを諦めて何もせずに寿命の
尽きる日まで苦しみ抜くしか術はございません。南無 (⁠◡⁠ 人⁠◡⁠)

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