世界&日本の珍しい生き物ランキングTOP20

5位：コガシラネズミイルカ – メキシコ

コガシラネズミイルカとは、メキシコに生息するネズミイルカ科の水生哺乳類です。体長約148cmほどの小さなイルカで、体は灰色にも関わらず目や口周りが黒くパンダのような珍しい容姿をしています。

沿岸部に群れで生活しており、個体数は2020年時点で約10頭と異常に少なくなっています。原因は漁業にて他の魚類と間違って捕まってしまう「混獲」、水質汚染や密猟です。

絶滅危惧種に指定されており保護運動も行われていますが、あまり芳しくないのが現状になります。残念ながら、日本では飼育されていません。

4位：パプアヒクイドリ – インドネシア・パプアニューギニア

パプアヒクイドリとは、インドネシアやパプアニューギニアに生息するヒクイドリ科の鳥類です。高さが約160cmと大きい鳥であり、オスよりもメスが大きな個体になります。

体は黒色で喉元から頭にかけて黄色や青などの鮮やかな色をしているのが特徴的です。また、頬や喉に肉が突出した肉垂があります。

熱帯雨林などで生活していますが、人間による食用の乱獲や生息地の破壊で個体数が減少しました。日本では「愛媛県立とべ動物園」のみで飼育されています。

3位：ジェレヌク – ケニアやエチオピアなど

ジェレヌクとは、キリンレイヨウとも呼ばれるウシ科の哺乳類です。ケニアやエチオピアに生息しています。細長い脚と長い首、横長の耳が特徴的な珍しい生き物です。

体毛は茶色でオスにはツノが生えており、長い脚で木の葉を下げて食べることもあります。サバンナや砂漠で生活し、水分は植物から摂取する賢い動物です。しかし、残念ながら日本では飼育されていません。

2位：シャンハイハナスッポン – ベトナム

シャンハイハナスッポンとは、ベトナムに生息するスッポン科の爬虫類です。濃い緑色をした非常に大きなカメであり、寿命は100歳にもなります。ベトナムでは神話にもなっているほどです。

湿地などの泥の中で生活し、魚やカエルを食べています。しかし、世界では野生も含めて数個体しかいない絶滅危惧種です。残念ながら、日本では飼育されていません。

1位：フォッサ – マダガスカル

フォッサとは、マダガスカルの固有種であるマダガスカルマングース科の哺乳類です。マダガスカルの原生林や熱帯雨林で生活しています。茶色の体毛に大きな目が特徴的で、マダガスカルでは最強の肉食動物です。

単独で行動しますが、狩りは協力して行うこともあります。人間による森林伐採や害獣駆除によって個体数が減少しており、絶滅の恐れがあると言われている動物です。日本では「上野動物園」で飼育されています。

珍しい生き物に関するまとめ

今回は、世界や日本に生息する珍しい生き物を20種類ランキング形式で紹介しました。世界には動物園や水族館でも見たことのない珍しい生き物が存在します。そのほとんどが絶滅の危機にあるのです。

主な原因は私たち人間の行動にあります。森林伐採や水質汚染、密猟などで尊い生物の命が奪われているのです。この記事を読んだことで、環境問題や生物問題を考えるきっかけになれば幸いに思います。