「ミッドサマー見たけど本当にあんな儀式あるのかな?」
「性の儀式は本当にあるの?」
ミッドサマーは2019年放映の、アリ・アスター監督が手がけた、スウェーデンを舞台にしたホラー映画です。ホラー映画でありながら全編を通して、白昼夢のような暗い画がないことでも話題となりました。日本でも2020年にR15指定で放映され、作中に出てくる独特な世界が話題となっています。
ミッドサマーには北欧を舞台とした独特な儀式が多く登場しますが、特に「性の儀式」は視聴者に非常なインパクトを与えたものです。実際に性の儀式は存在するのかなど、この記事ではミッドサマーに出てきたような風習が存在するのかを調査しました。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ミッドサマーの簡単なあらすじ【ネタばれ注意】
大学生のダニー(主人公)はメンタルが不安定であり、恋人のクリスチャンに依存する日々を過ごしていました。そしてクリスチャンは別れたいと思っていても中々言い出せずにいます。次の夏にクリスチャンは友人ペレの誘いでスウェーデンのホルガ村へ行くことを計画。
理由は90年に1度の夏至祭があり、論文を書くためでした。この旅行にダニーも便乗し、ホルガ村に到着します。夏至祭は9日間にわたって行われており、老人が崖から飛び降りる場面を見て、その場にいた外部の人間は帰りたいという人も出てき始めます。
そんな中ダニーは女性たちに誘われて、皆と同じ服装で花冠をつけ踊りの競争をし、クリスチャンは薬を使われ、村の少女マヤと性行為をしてしまいます。そんなことも知らずにダニーは踊りの競争を続けており、最後の一人の「メイ・クイーン」に昇りつめました。そして儀式を続けていると歌が気になり、歌が聞こえる方向に向かいます。
そこには少女とセックスするクリスチャンの姿があり、ダニーはショックのあまり泣き崩れてしまいました。その後村で生贄を捧げる儀式があり、最後の1人を決めるところで選択権はメイ・クイーンのダニーへ。ダニーはクリスチャンを選び、クリスチャンは他の生贄と一緒に小屋に入れられ、小屋は燃やされてしまったのでした。その様子を眺めるダニーは、涙とうっすらとした笑みを浮かべていたのです。
ミッドサマーの性の儀式は本当にやっている?
ミッドサマーにはいくつかの独特な儀式がありますが、その中でも特に物議を醸し出したのが「性の儀式」といえます。そこでここでは、ミッドサマーの性の儀式について解説しました。
ミッドサマーの性の儀式とは?
性の儀式とは簡単にいえば、主人公の恋人クリスチャンと、ホルガ村の少女マヤがセックスするシーンです。どんなシーンだったかというと、以下のようなものです。
- 1.クリスチャンが村長から村の少女マヤとの性交許可が降りる
- 2.クリスチャンは断るも、麻薬成分の入った水を騙されて飲んでしまう
- 3.クリスチャンは寺院に連れていかれ、白いガウンに着替えさせられる
- 4.精力剤の役割があるお香を嗅がせられ、意識が朦朧とする
- 5.寺院の奥の部屋に入ると、全裸の女性たちがおり、真ん中には花のベットに全裸で横たわるマヤがいる
- 6.クリスチャンは全裸になり、周りの女性たちに応援されセックスを強要される
- 7.クリスチャンは不気味な歌を歌う女性たちに囲まれながらセックスしてしまう
クリスチャンが少女マヤと性行為に及ぶ以外に、大勢の裸の女性たちに囲まれている姿も、非常に異様であり印象に残るシーンです。性の儀式の目的は、外の世界から種を持ち込むことが目的だったと考えられます。村民だけだと血が濃くなってしまうために、外部から種を持ち込む必要があったのです。