全裸で2週間撮影していた
性の儀式は非常なインパクトのシーンであったために、クリスチャン役だったジャック・レイナー氏も「撮影はハードコアな出来事だった」と話しています。レイナー氏のインタビューによると、全裸撮影が2週間も続いたそうです。そのために心身共に疲れたとも話しています。また、
「女性に対する性的暴力のシーンには(被害者である女性が)全裸のものが多く、彼女たちはそう演じてこなくてはならなかった。(このシーンは)それをひっくり返すチャンスだと思った。観客にとって、このキャラクター(クリスチャン)が可能な限り弱く、屈辱的な状態で出てくるのは重要だと思った」
FRONTROW
と話しており、クリスチャンが全裸になるのはレイナー氏自身のアイディアだったことがわかります。そのため性の儀式も、非常に臨場感溢れる仕上がりとなりました。実際は撮影であるものの、「本当にやっているのでは?」と感じてしまう程です。
登場人物が処女を暗示する描写がある
性の儀式でクリスチャンと性行為をしたマヤは、「実は処女だった」ことがディレクターズ・カット盤で判明しています。なぜならば通常版ではカットされていた場面として、儀式後のクリスチャンの性器に血がついているシーンがあるからです。
一般的に処女と性交すると「血がつく」といったイメージがあり、マヤが処女だったと連想させるシーンとなっています。そして儀式前は地味だったマヤが、儀式後に真っ赤な口紅を引いていることも、少女から女性に変化したことへの表現といえそうです。
ミッドサマーの「性の儀式」のような儀式は本当に現実にあるのか?
ミッドサマーを見た後は、本当に「性の儀式」がスウェーデンにあるのか?と気になってしまうものです。そこでここでは、スウェーデンに性の儀式のようなものがあるのか調査しました。
性の儀式は無いが6月のお祭りはある
結論から言うと「性の儀式」やその他のショッキングな儀式はないものの、6月には「ミッドサマー」と呼ばれる夏至を祝うお祭りがあります。ミッドサマーはスウェーデン語で「ミッドソンマル」といい、その昔は6月23日にお祝いしていたそうです。
そして1953年からは移動祝日となり、6月19日から26日の夏至が近い金曜日をミッドサマーイブとしてお祝いをしています。スウェーデンではメイポールを建ててお祝いする場所を設けており、楽器を奏でてフォークダンスを踊るそうです。
そしてたとえ外が雨であったとしてもテントを張り、必ず外で食事するようにしているといいます。どんな天気でも食事は外で、必ずダンスを踊るのがお祝いのスタイルです。