15位:王将社長射殺事件 – 2013年
王将社長射殺事件は2013年12月19日に王将の社長・大東隆行さんが何者かに射殺された事件です。大東さんは毎朝5時半頃に出社し、掃除や水まきをするのが日課でした。
事件当日に大東さんが車から降り立った直後、至近距離から4発の銃弾が撃ち込まれます。7時頃に昏睡状態の社長が発見されるものの、間もなく息を引き取りました。大規模な捜査が行われたものの、事件の糸口は今も掴めていません。
「人に恨まれる人ではなかった」と王将の役員は述べています。ただ王将内部では派閥競争に厳しい労働環境と問題が山積。更に事業拡大の為に地元の飲食店業界やヤクザとのトラブルも示唆されています。実際、現場からは暴力団幹部のDNAも検出されています。
一説では王将はかつて中国進出した際に、中国マフィアとトラブルになった事があったようです。狙撃犯は中国の凄腕のヒットマンという説もあり、様々な説が飛び交う為、真相は謎のままです。この事件には飲食業界にまつわるタブーが隠されています。
14位:ペッパーランチ事件 – 2007年
ペッパーランチ事件は2007年5月16日にペッパーランチ心斎橋店の店長と従業員が、深夜に訪れた女性客を拉致強姦して監禁した事件です。女性は自力で脱出して事件は発覚。ペッパーランチの株価は暴落しました。
犯人達は拉致監禁用のガレージを店から40km離れた場所に借りています。常習犯だった可能性が高く、拉致した女性も殺害する予定だったと自供。被害女性は事件現場には4人いたと証言しているものの、最終的に逮捕されたのは2人だけでした。
また事件の報道は事件発覚から1週間後の事。報道も規制され、捜査は5月30日には打ち切られています。心斎橋店の隣の千日前店で働いていた吉本興業の芸人が犯人達と顔見知りで「拉致された女性は3人いて、残り2人は行方不明」と述べた事もありました。
謎の多い事件であり、この事件は宗教団体と繋がっている、人身売買が行われていた等の噂もあります。犯人の2人は既に出所していますが、現在の消息は不明です。
13位:松川事件 – 1949年
松川事件は1949年8月17日に、福島県の国鉄東北本線で発生した列車往来妨害事件です。福島県信夫郡金谷川村を通過中の列車が突如脱線し、乗員3人が死亡。調査の結果、転覆地点付近の線路継目部のボルト・ナットが外れている事が確認されました。
捜査当局はこの事件を、大量人員整理に反対した東芝松川工場労働組合と国鉄労働組合構成員の共同謀議と判断。結果的に20名が逮捕され、4人に死刑判決が下るものの、通算14年もの裁判を経て、全員が無罪判決となったのです。
事件の最大の謎は真犯人の存在です。有力な説は、労働組合を背景に影響力を拡大する共産党勢力を撲滅する為、警察とGHQが事件をでっち上げたとするもの。1958年には「私達は現犯人」と書かれた手紙が被害者に届けられています。
事件当日、犯行現場付近で松川駅の方から歩いてくる9人の背の高い男が目撃されています。彼らを真犯人と考える人もいますが、彼らがどんな立場の人達なのか、それは謎につつまれているのです。
12位:三鷹事件 – 1949年
三鷹事件は、1949年7月15日に東京都北多摩郡三鷹町で起きた無人列車暴走事件です。この日、無人の7両編成の電車が暴走して三鷹駅へ進入し、脱線した電車が車止めを突き破って商店街に脱線転覆。住人6人が下敷きになり即死し、20人が怪我をしました。
中国では国共内戦で中国共産党が勝利し、中華人民共和国が建国されていた時代。日本の政界でも日本共産党が議席を増やしており、国鉄には共産党の支持者が多くいました。GHQと吉田茂内閣は共産党勢力の撲滅を図る為、大規模な赤狩りを行ったのです。
検察は国鉄の日本共産党員10人と、非共産党員の元運転手を逮捕。10人は後に無罪となりますが、元運転手は1955年に死刑が確定します。彼にはアリバイがあったとされ、無罪を訴え続けますが、1967年に脳腫瘍で獄死しました。
元運転手が犯人なのかは現在でも不明です。事故が起こる直前に、三鷹駅前の交番に駐在していた警察官が全員留守で難を逃れた点、事件直前に「共産党勢力が事件を起こす」とまことしやかに囁かれていた点など、事件には様々な謀略の気配があるのです。
前述した松川事件、今回の三鷹事件、そして後から説明する下山事件は、三代国鉄ミステリーとして、現在も様々な憶測が流れています。
11位:ナンペイ事件 – 1995年
ナンペイ事件は1995年7月30日に東京八王子市の「ナンペイ大和田店」で、働いていた3人の女性(パート従業員1人と女子高生アルバイト2人)が銃殺された事件です。女子高生が殺された事は社会に衝撃を与え、現在でも特集が組まれています。
捜査線には3人の人物が犯人として浮上するものの、うち2人は亡くなっており真相は不明。パート従業員だけは暴行された上に2発の銃弾が撃ち込まれていた事から、犯人はこの女性に恨みを持っていた可能性が示唆されます。
パート従業員は水商売の経験から多額の金を多数の男から引っ張っており、事件前には何者かに脅迫されていました。更に店長と愛人関係にあった事が後に判明しています。
彼女の過去や裏社会との関係がタブーだとしても、罪のない女子高生が事件に巻き込まれた事は事実です。3人の冥福を祈ると共に、早く犯人が捕まる事を望むばかりです。