【禁断】日本で有名なタブー事件ランキングTOP30

10位:ロッキード事件 – 1976年

ロッキード事件を報道する新聞
出典:もの書きを目指す人びとへ

ロッキード事件は1976年2月に明るみに出た世界規模の汚職事件。アメリカの航空機製造大手のロッキード社が、旅客機の受注をめぐり大規模な贈賄をしていた事が発覚し、田中角栄ら日本の政治家も多数逮捕されました。

田中角栄は一審で懲役4年の判決が下りますが、上告審の最中である1993年に病死しました。事件の最中には、ロッキード事件を調査していた新聞記者が急死し、田中の運転手役も怪死を遂げています。まるで事件に不都合な事をもみ消すかのような話です。

またロッキード事件はアメリカ当局による陰謀という説もあり、多くの議論がなされています。アメリカ従属の国家体制からの脱却を図る田中角栄を陥れる策略、政界における田中のライバル達が警察と手を組んだという説など様々です。

いずれにせよ、逮捕されても田中角栄の人気は衰えず、選挙ではトップ当選を果たし続けました。今も昔も、政界では様々なタブーが存在するのです。

9位:安倍晋三銃撃事件 – 2022年

安倍晋三元総理大臣が襲撃された現場
出典:Wikipedia

安倍晋三銃撃事件は、2022年7月8日に大和西大寺駅付近にて、安倍晋三元総理大臣が銃撃されて死亡した事件です。この日の11時31分頃、安倍元総理大臣は首の右前部と左上腕部に銃撃を受け心肺停止となり、17時3分に死亡が確認されました。

犯人の山上徹也は元海上自衛官。母親は統一教会の信者であり、度重なる献金により2002年に自己破産しています。世界平和統一家庭連合(統一教会)は、1954年に韓国で誕生した宗教右翼団体であり、安倍晋三の祖父・岸信介と深い繋がりがありました。

安倍元総理大臣は2006年には統一教会の結婚式に祝電を送った他、2021年にも家庭連合系の天宙平和連合(UPF)の会合にビデオメッセージを送っています。山上は安倍元総理大臣が統一協会と繋がりを持っていた事に激昂し、犯行に及んだのでした。

政界と統一教会の癒着は公然の事実であり、政界におけるタブーです。自民党党員の中には、彼らに支援を受けて多数の票を得る者もいます。票を得る代わりに統一教会は自らの要望を国政に反映させており、こうしたズブズブな関係は何年に渡り続いてきました。

今回の事件で政界と宗教の闇が明らかになりました。この闇がもみ消されていくのか、更に暴かれていくのかは、皆さんが政界に関心を持ち続けるかにかかっているのです。

8位:帝銀事件 – 1948年

事件発生時の様子
出典:Wikipedia

帝銀事件は1948年1月26日に東京都豊島区の帝銀銀行椎名町支店で、1人の男が行員ら12人を毒殺して現金と小切手を奪った銀行強盗殺人事件です。警察は画家の平沢貞通という人物を逮捕し、強引な取り調べを経て平沢は罪を認めました。

平沢は公判で無実を主張したものの、1955年に死刑が確定します。平沢は1987年に95歳で亡くなるまで、刑務所にいたのです。事件が起きた頃の日本はGHQの占領下にあり、帝銀事件の捜査にはGHQの介入もあったとされます。

帝銀事件の犯人は当初はプロと判断され、警察は日本の戦前の機密部隊・731部隊の関係者を洗っていました。ただGHQは731部隊の機密情報を独占する為に、捜査関係者に圧力をかけたともされます。もちろん真実かどうかは不明です。

様々な憶測が流れる戦後間もないタブー事件と言える帝銀事件。正しいと言えるのは平沢は獄死するまでずっと無実を訴え続けた事、そして冤罪の可能性が極めて高いという事です。

7位:下山事件 – 1949年

下山総裁の遺体を搬出する様子
出典:Wikipedia

下山事件は1949年7月6月未明に国鉄総裁・下山定則が電車に轢かれた轢死体となって発見された事件です。事件直後からマスコミはこの事件を取り上げ、大きな話題になりました。

警視庁では他殺と自殺で見解が分かれたものの、公式の見解は発表されずに捜査本部は解散。1964年に時効を迎えています。下山事件は戦後最大のミステリーと称され、事件の1ヶ月後には国鉄に関連した三鷹事件と松川事件という謎の多い事件も起きています。

下山が国鉄の総裁に就任したのは1ヶ月前の事。当時は共産党による労働運動が激化する中、下山はGHQの対日占領政策の一環で10万人の国鉄職員のリストラを迫られていました。下山はGHQと労働組合の板挟みにあい、精神的に追い詰められていたのです。

下山事件を他殺とした場合、GHQや共産党、右翼団体などの様々な説が挙げられています。戦後間もない日本のタブーの一つが下山事件である事は間違いないでしょう。

6位:プチエンジェル事件 – 2003年

プチエンジェル事件は近年最大のタブー事件とされる
出典:プチエンジェル事件とヤフオク事件

プチエンジェル事件とは2003年7月に東京赤坂のウィークリーマンションで小学6年生の少女4人が誘拐・監禁された事件です。プチエンジェルとは非合法の未成年デートクラブの事で、男性客への斡旋や非合法なビデオも販売していました。

経営者の男は少女達を13日に監禁したものの、16日に練炭自殺。少女達がマンションから脱出したのは17日の事です。事件の翌日には渋谷で一斉補導が行われて1500人とこ少年少女が補導されました。

捜査本部過程で2000名に及ぶ顧客リストが押収され、中には弁護士や医師、社会的有力者も含まれたと言われます。この報道を境にマスコミの報道が減少した事から、この事件が世に出る事を恐れた勢力が圧力をかけたものではないかとも言われています。

更にこの事件を追っていたフリーライターと謎の死を遂げました。プチエンジェル事件はここ最近の事件の中では最も大きなタブー事件だと言えるのです。

1 2 3 4 5 6 7