6位:フジテレビ老人火炙り致死事件(2003年)

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フジテレビは、取材の最中に老人に大火傷を負わせて死亡させた疑惑があります。この疑惑は、2012年にジャーナリストの中川一徳が週刊文春に特命で掲載したものであり、フジテレビはこの記事に一切のコメントを残していません。

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事の発端は、2003年にフジテレビで放送されていた「退屈貴族」という番組。この番組は貴族に扮した無表情の出演者を、面白映像で笑わせるというもの。フジテレビのスタッフは、別局に出演していた「幽体離脱をし火渡りをする老人」に目をつけ、取材を敢行しました。

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撮影中、老人は灯油を撒き燃え盛る段ボールの上を歩くものの、足に大火傷を負います。この時の処置はオロナイン程度であり、老人が病院に行く事を断ったため、スタッフは老人を家に送り2万円の出演料を払って撤収しました。

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その後、老人の状態は悪化。何度も手術を受けるものの、病状は安定せず、2007年に死去しました。本件は、情報源が文春の記事のみであり、真偽は不明。ただ2004年1月に、撮影した映像が退屈貴族で流されており、視聴者から内容について「やり過ぎだ」という抗議が寄せられました。

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火炙りの後遺症で老人が亡くなったのかはわかりませんが、怪我をしてもおかしくないレベルだったようです。本案件はフジテレビが老人を見殺しにしたという点で大問題ですが、この他にも出演者が怪我する事は多々あります。

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1993年には、香港のロックバンド・BEYONDの黄家駒が、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の撮影中にセットから転落して6日後に死亡。1998年にも、菊間千乃アナウンサーが、めざましテレビの避難器具の体験リポートで、マンション5階から転落して腰椎圧迫骨折をしています。

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2020年にも、トレンディエンジェルの斉藤司が、バラエティ番組『でんじろうのTHE実験』の収録中に、背骨の圧迫骨折で全治3ヶ月の重傷を負いました。フジテレビの体質は現在まで変わっていないといえます。
5位:フジテレビアナウンサーによるステマ騒動(2021年)

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2021年には、フジテレビの女性アナウンサーがステルスマーケティング(ステマ)を行っている事が発覚しました。ステマとは、消費者に広告だと明記せずに行う宣伝行為の事。やらせやサクラもステマに分類され、日本では2012年にベニーオークション詐欺事件でも問題になりました。

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ステマが行われたのは、都内にある美容院。井上清華、宮澤智、久慈暁子、堤礼実、三上真奈、杉原千尋、海老原優香ら7名は無料で美容院のサービスを受け、その代わりに同店での写真をSNSに掲載していました。更に別の美容院でも、三田友梨佳が同様の行為を行っています。

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本件に対しフジテレビは、ステマではないが「社員就業規則に抵触する行為が認められた」と発表しました。8人のアナウンサーは、実質的にエースから外れ、局内の勢力図が塗り替えられています。

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実際のところ、ステマとSNSの呟きの境界線は曖昧なもの。他局でもステマのような行為は溢れています。本件で問題だったのは、アナウンサーが社員就業規則に接触する行為を行なっていても、それを見過ごしてきたという事。ガバナンスのゆるさは、後に起こる「中居正広の性加害問題」にも引き継がれています。