4位:王シュレット事件(2003年)

出典:ヒロイモノ中毒
フジテレビには、「楽しくなければテレビじゃない」「嫌なら見るな」などの風潮が存在します。そのノリが悪い意味で作用したのが、2003年8月13日放送の「水10!・ワンナイ」の1コーナで放送された「ワンナイR&R」で起きた「王シュレット事件」です。

出典:Ghostのプロフィール Ghost and Suzy (ロカビリー系プロダンサー)
この日、お笑い芸人の山口智充と宮迫博之がコントの一環で、王貞治の顔の模型を便器内に仕掛けた「王シュレット」を制作。王貞治は言うまでもなく野球界のレジェンドであり、当時は福岡ダイエーホークスの監督を務めていました。

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王貞治を侮辱する内容に、ダイエー球団はフジテレビに抗議。同年の日本シリーズの中継にフジテレビを推薦しない方針を発表しました。更にウォシュレットの製造元であるTOTOも抗議を行い、FNNニュースなどのスポンサーを降りています。知ってかは不明ですが、王貞治は当時TOTOのスポーツ部門の顧問を務めていました。

出典:ヒロイモノ中毒
炎上を経て、フジテレビは翌週のワンナイR&R冒頭でアナウンサーの須田哲夫が謝罪。しかし謝罪時間が15秒ほどしかなかったため、再び多くの抗議が寄せられました。王貞治は「野球界と芸能界を一緒にするからこういうことになる」との見解を示しました。
また宮迫博之は、2021年のyoutubeチャンネルで山口と対談した際、クレームが来る可能性も考えていた様子。ただ現場では感覚が完全に麻痺していた事も述べており、フジテレビがリスク管理ができない会社である事がよくわかります。
3位:ジャニーズとの癒着問題(2023年)

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ジャニーズは1964年に発足した芸能事務所。発足当初から、創設者のジャニー喜多川によるメンバーへの性加害は存在していましたが、フジテレビはその事実を無視してきました。その背景には、ジャニーズとフジテレビによる癒着が存在していたようです。

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ジャニーズタレントは、ドラマや音楽番組におけるドル箱的な存在。ジャニーズをフジテレビに起用する事で、双方に恩恵が得られます。更に、フジテレビの社員の天下り先にジャニーズが含まれており、2022年にはフジテレビの元プロデューサーの重岡由美子が旧ジャニーズの役員に就いています。

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2023年には、ジャニーズの性加害問題が表在化しました。10月にフジテレビは、元社員と現役社員77人に社内調査を行った検証番組を報道。この時に、各社員達はジャニーズに対して、「忖度があった事」を明かしています。

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ただ同番組では、なぜ性加害の事実を知りつつも、報道をしなかった理由などの核心には触れていません。そのため、「検証と追及」が甘いという声も上がりました。実際、番組報道後にフジテレビは年末年始の特番に旧ジャニーズ事務所のタレント起用を発表するなど、その後も忖度を続けています。