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ロスチャイルド家とは?資産や家系図、歴史、現在の事業までを詳しく解説

「ロスチャイルド家は、何をして金持ちになったの?」
「ロスチャイルド家って、どんな一族なの?」

近年、都市伝説などで必ず名前が出てくる「ロスチャイルド家」ですが、実際にどのような一族なのか疑問に思ったことはありませんか?「ロスチャイルドが世界の富を独占している」「ロスチャイルドが世界を牛耳っている」などと言われているのを聞いたことがあるかもしれません。ロスチャイルドの名前は歴史の授業にも出てきませんし、ますます謎は深まっていきますよね。

ロスチャイルド家の別荘。バッキンガムシャー
出典:Wikipedia

ロスチャイルド家は、世界一裕福な一族と言われていて、19世紀以降、何世代にも渡って栄える一族です。現在も金融をはじめ、報道機関、ワイナリー、映画など様々な分野に関わり、各国の王室や政治家とも強く結びついています。

今回は、ロスチャイルド家の魅力にはまり、様々な本を読み漁った著者が、ロスチャイルド家がどのように始まり、どのように繁栄してきたのか一族の歴史を紐解きながら、謎に包まれたロスチャイルド家についてご紹介していきます。

ロスチャイルド家とはどんな家系か

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マイアー・アムシェル・ロスチャイルド

ロスチャイルド家は、ヨーロッパの財閥、貴族で、莫大な富を何世代にも渡って受け継いでいる世界で最も裕福なユダヤ人の一族です。19世紀、ロスチャイルド家の始祖であるマイアー・ロスチャイルドが一族の基盤を作り上げました。

ロスチャイルド家は、国家の利益よりも自分たちの利益を優先するような、国家に捕らわれない新しい勢力「国際金融資本家(国際金融業者)」の筆頭として、のし上がります。

ロスチャイルド家は、映画、ファッションなど文化的事業への貢献だけでなく、国際研究所やノーベル財団等など学術界においても大きな業績を挙げています。

一方、ロスチャイルド家のビジネスが各国の政府機関や王室、各国の報道機関などと強く結びつき、軍需企業との結びつきがあることから、ロスチャイルド家は、世界の経済や政治に大きな影響を与えてきました。

ロスチャイルド家の事業

バロン・ド・ロスチャイルド シャンパーニュ

金融事業

ロスチャイルド家は、石油、不動産、鉄道など様々な事業を展開してきましたが、元は金融業からスタートした銀行系財閥です。初代マイヤー・ロスチャイルドは金貸し業を営んでいたことから、宮廷御用商人となり、息子ネイサンはロンドンにわたり金融王として君臨します。

現在、ロスチャイルド家の金融部門は、ロンドン家のイヴリンとパリのデヴィッドが率いる投資銀行の「NMロスチャイルド・アンド・サンズ」、ロンドン家のジェイコブが率いる「RITキャピタルパートナーズ」、パリ家分家のベンジャミンが率いる「エドモンド・ロスチャイルド」、そして世界最大規模の独立系アドバイザリー企業「ロスチャイルド&カンパニー」などがあります。

ワイン事業

ロスチャイルド家は、ワイン愛好家が憧れるボルドー5大シャトーのうち2つを持っています。ロスチャイルド家は、1868年、「ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・ラフィット社」を設立し、ワイン事業に本格的に参入しました。

その後、1962年に「シャトー デュアール・ミロン」、1984年に「シャトー リューセック」、1990年に「シャトー レヴァンジル」などシャトーを取得しています。

また、ロスチャイルド家はボルドーだけでなく、チリの「ビニャ ロス ヴァスコス」、アルゼンチンでは「ボデガス カロ」の共同運営、2008年には中国で「ドメーヌ ド ロン ダイ」をスタートしました。その後北米や南米、南アフリカやオーストラリアのワイナリーも手に入れるなど、世界の銘醸地でワインを作っています。

家の紋章に記された5本の矢

ロスチャイルド家紋章

ロスチャイルド家の5本の矢とは、紋章に描かれている「手に握られた5本の矢」のことをいいます。

ロスチャイルド家の始祖マイアー・アムシェル・ロスチャイルドは、5人の息子をそれぞれヨーロッパ各国に派遣し、一大金融網を築き上げました。5人の息子を一か所にとどまらせずそれぞれ違う国に派遣したことによって、戦争やユダヤ人への迫害が起きたとしても、1人または2人は生き残り家を守ることができます。

ロスチャイルド家の紋章にある「手に握られた5本の矢」は5人の息子たちの結束を表し、マイアーの遺言にもある通り、兄弟5人が協力してロスチャイルド家を盛り上げ、守るようにという意味で、兄弟5人を表した5本の矢が手にしっかり握られています。

また、ロスチャイルド家のワイナリーがつくるワインのラベルにも5本の矢が描かれています。

ロスチャイルド家の資産

ロスチャイルド家の邸宅

ロスチャイルド家の資産は、推定総資産1京円と言われていますが、正確な数字は公表されていません。1940年時点での資産は、約5000億ドルと推定され、当時の全世界の富の半分を支配し、アメリカの全資産の2倍を有していたといわれています。

ロスチャイルド家は、その資産を守り増やすために「ロスチャイルド銀行の役員は一族で占めること」「事業内容は秘密とし厳守すること」などの厳しい家訓を守っているといわれています。

ロスチャイルド家は、家族の多くがロスチャイルド系の企業に雇用されているか、または、一族の富を増やすための企業や事業に投資をおこなっています。

遺言に残された名言・家訓

  • ロスチャイルド銀行の役員は一族で占めること
  • 事業への参加は男子相続人のみとすること
  • 一族に過半数の反対がない限り宗家も分家も長男が継ぐこと
  • 婚姻はロスチャイルド一族内で行うこと
  • 事業内容の秘密を厳守すること

ロスチャイルド家の始祖マイアー・ロスチャイルドは遺言の中に息子たちへの「守るべき家訓」を残しました。この5つの家訓は、息子たちはもちろん、その跡の世代へと代々受け継がれていき、ロスチャイルド家の繁栄を支えたといわれています。

ロスチャイルド家の現在

キャピタルパートナーズの本拠地
出典:Wikipedia

第二次世界大戦を経て、ロスチャイルド家は大きく力を落としました。5つあった家はロンドンとパリの2つだけになってしまい、財産の多くを売却するはめになってしまいます。

事業も大幅に縮小し、2003年にはロンドン家とパリ家が運営していた2つの銀行が統合され「ロスチャイルド・コンティニュエーション・ホールディングス」が創設されました。

現在は以下の3つが主な事業となっています。

  • スイス:エドモンド・ド・ロスチャイルド銀行
  • パリ家・ロンドン家:ロスチャイルド&カンパニー
  • ロンドン:キャピタルパートナーズ

「エドモンド・ド・ロスチャイルド銀行」は、スイスに本拠地にしている金融グループ。スイスを中心にプライベート・バンキングやワイナリーを営んでいます。また、スイスの証券取引所に上場しており、総資産は140.2億スイスフラン(約1.7兆円)です。

「ロスチャイルド&カンパニー」は、2つの本家が共同で所有する金融持株会社です。こちらはロスチャイルド銀行グループの中心となる企業で、ロスチャイルド傘下の銀行を所有し、統括しています。

主にM&Aのアドバイスを中心においた投資銀行業務と、プライベートバンキングを中心とした事業を行っています。特にM&Aの取扱件数はヨーロッパ一です。

「キャピタルパートナーズ」は、ロンドンに本拠をおく投資信託企業で、アメリカやイギリスを中心に世界各国の企業に投資をしています。イギリスで最大規模の投資信託企業として、トップ5に数えられるほど有名です。

ロスチャイルド家と日本との関係

世界の支配構造まとめ

ロスチャイルド家と日本の関わりは、幕末まで遡ります。パリのロスチャイルド家のジェームスは徳川家を支援し、ロンドンのロスチャイルド家のライオネルは薩長を支援しました。

ロスチャイルド家は、明治以降の日本に対して影響力を持てるよう、伊藤博文と井上馨を育て、以降は榎本武揚、高橋是清、原敬を育てました。

三井家はロスチャイルド家と組んで日本の大財閥となり、日本の金融を動かすようになりました。1904年に日露戦争が起きると、ロスチャイルド家のアメリカにおける大番頭だったヤーコブ・シフは、日本に1000万ポンドの資金提供をしています。

また、渋沢栄一が日本銀行の元となった第一銀行を作ったのは、パリのロスチャイルド家2代目当主のアルフォンソに目をかけられていたからとも言われています。

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