まず立ち上がり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。
いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ち上がり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ
何事も順序が大切です。もし今仕事がうまくいってないなら、その理由は順序を飛ばしているからかもしれません。
このニーチェの思想も最初は認められませんでした。しかし、それでも数々の著書を世に出し、徐々に広まっていきました。
結果が出ないときは、改めて自分の仕事について見直してみましょう。なにか突破口が見つかるかもしれません。
一日一日を始める最良の方法は、一人の人間に一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである
一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである
仕事とは、誰かに喜びを与えること、とも言えます。このような考えを持つニーチェだからこそ、誰かの背中を押す激励の言葉をたくさん残せたのでしょう。
どうやったら仕事がうまくいくか、という思考から一度離れ、どうやったら一緒に働く仲間やお客さんを喜ばせられるか考えて行動するとうまくいくかもしれません。
わたしたちが人生を愛する理由は、愛することに慣れるからである
We love life,not because we are used to living but because we are used to loving.
わたしたちが人生を愛する理由は、生きることに慣れるからではなく、愛することに慣れるからである
人生に対する前向きな言葉を残したニーチェの思想は『生の哲学』と呼ばれることもあります。叱咤激励に近い言葉の数々は、人や自分の人生に対する愛があってこそではないでしょうか。
忘れやすいということは恵まれている
Blessed are the forgetful : for they get the better even of their blunders.
忘れやすいということは恵まれている。失敗しても前へ進むことができる。
Blessedには「神の祝福を受けた」「恵まれた」などの意味があります。ニーチェは反キリスト教な発言で有名ですが、実は牧師の息子です。むしろ牧師の息子だったからこそ、遠慮なくキリスト教を批判できた、と語っています。
忘れやすさも神様から与えられた才能の一つだと、ニーチェは捉えていたのかもしれませんね。
悪とはなにか?弱さから湧き出るすべてのものだ
What is evil? Whatever springs from weakness.
悪とはなにか?弱さから湧き出るすべてのものだ
evilには「道徳的に悪い」という意味があります。ニーチェにとって悪とは、道徳的に問題があることだったとわかります。人を妬んだり、目の前の課題から逃げたりすることを嫌い、最後まで思想を貫いたニーチェらしい言葉ですね。