アメリカ建国の歴史を年表付で簡単に解説【13の州の特徴も】

アメリカ建国で犠牲になったアメリカ先住民

ネイティブアメリカンンの貴重なカラー写真

アメリカ建国に際し犠牲になったのは、アメリカ先住民(インディアン)です。アメリカ大陸には、ヨーロッパからの入植者が開拓するより1万年も昔から様々なインディアンの部族が定住していました。インディアンはヨーロッパからの入植者にとって、友好的で助けてくれる存在でもありましたが、次第に敵対し争いを繰り返すようになります。

多くのインディアン達は、ヨーロッパからの入植者たちと接したことで天然痘、麻疹、インフルエンザ、レプトスピラ症など、彼らが免疫を持たない疫病によって亡くなりました。また、入植者によって多くの獲物が殺されたため、インディアン達は「飢えるか戦うか」という選択を強いられるようになります。

インディアンの文化には「契約」や「土地の売買」という価値観がなかったため、入植者たちによって騙されるような形で土地を奪われ、入植者たちが作った「保留地」へと強制移住させられました。この強制移住は、住み慣れた東部の土地から何のゆかりもない数千km離れた西部の土地へと追いやられたもので、その道中で数千以上のインディアンが命を落としたと言われています。

アメリカ建国の縁の地

フィラデルフィア

ペンシルバニア州フィラデルフィア

フィラデルフィアは、ペンシルバニア州最大の都市で、多くの大学がある学術都市です。1682年、クエーカー教徒のウィリアム・ペンが入植したのが始まりで、古代ギリシャ語で「兄弟愛の市」の意味する「フィラデルフィア」と名づけました。

フィラデルフィアは、1750年代まで北米最大の都市でした。独立に向けての大陸会議が開かれたのも、独立宣言や合衆国憲法が起草されたのもフィラデルフィアで、1800年までの10年間合衆国連邦政府の首都でした。

インディペンデンス国立公園

独立記念館

インディペンデンス国立公園は、ここを訪れればアメリカ建国の全てが分かると言っても過言ではない場所で、フィラデルフィア旧市街にある22ヘクタールの広さの公園です。独立宣言や合衆国憲法の署名がおこなわれた独立記念館、ジョージ・ワシントンの大統領就任式(2期目)がおこなわれた国会議事堂、市庁舎や自由の鐘などが楽しめます。

現在、インディペンデンスビジターセンターでは、アメリカのなり立ちや独立戦争のショートムービーが見れますし、ビショップホワイトハウスでは、18世紀のフィラデルフィアの上流階級の暮らしが、ドリードット邸では、中流階級の暮らしが展示されています。

エルフレス小径

エルフレスの小径

エルフレス小径は、石畳の静かなアメリカ最古の住宅街です。1713~1836年に建設された約30軒の可愛らしい家が立ち並び、ジョージア様式、フィラデルフィア様式の長屋風の低層住宅です。当時は、船大工、鍛冶屋、ガラス屋など多くの職人や商人が暮らしていました。

幅2mほどの石畳の小径と民家は、約300年間も変わっておらず、現在も居住者がいるとのこです。一軒の内部は1755年の家が再現してあります。

ボストン

ボストン

ボストンは、マサチューセッツ州の州都であり、1630年にイングランドからやってきた清教徒たちが作ったアメリカで最も歴史の古い街の一つです。ボストンでは、ボストン虐殺事件やボストン茶会事件などアメリカ独立戦争へのきっかけとなる事件がおき、独立戦争の最初の戦いとなったレキシントン・コンコードの戦いがあったのもボストンです。

他にも、バンカーヒルの戦いやボストン包囲戦など独立戦争の初期の戦いのいくつかの戦闘もボストンでおきました。アメリカ独立後も、国際貿易港として栄え、植民地初期から続くボストンの街は、社会的、文化的エリートが多く居住する街となりました。

ウォーターフロント

ボストン茶会事件の船と博物館

ウォーターフロントは港町ボストンを象徴するエリアで、ハーバー沿いにはコロンブス・ウォーターフロント公園やボストン茶会事件船と博物館があります。ボストン茶会事件博物館では、入場料を払って復元された茶会船(ビーバー号)に乗ると、植民地時代のコスチュームを着た博物館の人と茶箱を投げ捨てるパフォーマンスに参加できます。

博物館では、ホログラフィックを使用した3D映像や巨大スクリーンの映像によって、まるで自分が独立戦争の場にいるかのような臨場感あふれる体験ができますので、大人から子供まで楽しめます。

ダウンタウン

旧マサチューセッツ州議堂

ダウンタウンには、1713年に建てられたボストンで最も古いれんがの建物であるマサチューセッツ旧州議事堂があります。1年に1回独立記念日の午前10時に、バルコニーで独立宣言が読み上げられます。ボストンで300年以上もの間、重要な役割を担った重要な建物です。

他にも、1640年代にイギリスからの入植者達が開拓したノースエンドは歴史の古い地区で、植民地時代の独立革命家であるポール・リビアの住居や、1723年に建てられたオールドノーズ教会などがあります。フリーダムトレイルで、アメリカ最古の公園ボストンコモンを出発し、歩いて回れるようになっています。

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