論語を説いた孔子とはどんな人?生涯まとめ【名言から人柄、思想や弟子まで紹介】

紀元前517年 – 36歳「弟子を取り始め、教育を開始する」

孔子の弟子の一人である子路

斉国への亡命から帰国する

その後、孔子は無事に魯国へ帰国することができましたが、国王を失った魯国の官僚に復帰することは望みませんでした。孔子は官僚とはならず、自由な身分として本格的に弟子を取りはじめ、教育を開始します。

この頃に、特に名声が高かった「孔門十哲」および「七十子」と呼ばれる弟子たちが集まりました。そして、論語に登場するエピソードもこの時代のものが多いです。

紀元前501年 – 51歳「最高裁判官の職に就く」

裁判官のイメージ

孔子が官僚に復帰する

実は孔子が亡命から帰国し、弟子を取り始めたあとに、どのように官僚に復帰していったかはあまり良くわかっていません。しかし、紀元前501年、孔子は大司寇という最高裁判官の職についたことが記録として残っています。

孔子は、高位の官職についたあとも、その思想に基づき王を中心とした政治を模索し続けます。専横を振るう配下たちの力を削ぐために、外交や内政で活躍しました。

紀元前498年 – 55歳「職を辞し、放浪の旅へ」

孔子の弟子である朱熹

各国を放浪する

一時は高位の官職についた孔子でしたが、突如その職を辞して旅に出ます。孔子が職をやめた理由は諸説ありますが、国政に嫌気がさしたのが原因であるとも言われています。そして、13年にわたって諸国を放浪します。

まず孔子は衛国に訪れ、5年ほど滞在しました。そして紀元前493年に衛国を発った孔子は、晋に向かったものの、衛にいったん戻り、曹へ向かおうとして宋で妨害され、鄭へと逃れ、陳に向かい、蔡に訪れ、と各国を放浪することになります。そして、その後は再び衛へと戻り、紀元前484年に魯国に帰国するまでは衛国に滞在し続けました。

魯国への帰国

紀元前484年、孔子は69歳の時に13年の放浪生活を経て魯国に帰国しました。その後は、詩書など古典研究を行ったりして過ごしました。

そのころも魯国では官僚として食についており、王に対して助言をすることもあったそうです。

紀元前479年 – 74歳「その生涯を閉じる」

孔子の墓

孔子の死と死後の思想の広がり

孔子は74歳でその生涯を閉じ、魯国の曲阜の城北の泗水のほとりに葬られました。

しかし、孔子の思想は孔子の死によって失われることはなく、顔回らの弟子たちや、孔子の考えを発展させた孟子達によって広がりを見せていきました。そして、2000年以上たった現代まで受け継がれていくのです。

時期不明 -「弟子たちは孔子の言行録を論語としてまとめる」

論語の注釈本

孔子の思想は弟子たちに引き継がれる

孔子の死後もその思想は死に絶えることなく、弟子たちに受け継がれていきました。弟子たちは、孔子の言行録を論語を始めとした儒教の経典としてまとめました。儒教の

論語は、儒教の中でも特に重要な経典として位置づけられています。孔子の思想のエッセンスが詰まった論語は、古代から近代中国において重要視され、科挙の試験科目にもなっていました。現代においても論語は読みつがれており、大切にされています。

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孔子についてのまとめ

この記事では、孔子についてその生涯や年表、論語や孔子の思想について、さらにその弟子たちについても紹介しました。孔子の考えは、中国はもちろん日本においても広く浸透していると言えるでしょう。

そんな孔子の生涯や思想を知ることで、私達がどのような文化の中で生活しているのか知ることができるかもしれませんね。孔子について気になった方は、ぜひ論語などの本を読んでみることをおすすめします。

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