セックスピストルズってどんなバンド?功績や名曲、ファッションを紹介

セックスピストルズの代表作・名曲

シングル

1976年-「アナーキー・イン・ザ・U.K./アイ・ワナ・ビー・ミー」

1976年にセックス・ピストルズのデビューシングルとして発売されたあと、1977年にリリースされたアルバム「勝手にしやがれ!!」にも収録されました。作曲は主にグレン・マトロックで、ジョニー・ロットンが作詞しています。

ローリングストーン誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・ソング500」で56位に輝き、ロックの殿堂による「ロックン・ロールを形作った500曲」にも選ばれました。

また数々の映画のサントラに使用され、日本では2018年に公開された綾野剛が主演の「パンク侍、斬られて候」の主題歌に選ばれました。またコンピューターゲームの音楽としても使用されています。

1977年-「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/ディド・ユー・ノー・ロング」

イギリス国家と同じ名前の楽曲ですが、グレン・マトロックによると最初に録音された時点では「ノー・フューチャー」という題名だったと言います。しかし録音後グレン・マトロックが脱退したので改めて録り直し、「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」という題名でヴァージン・レコードから発売されました。

歌詞の内容がエリザベス女王を馬鹿にした内容だったため、放送局のBBCにより放送禁止の措置が取られました。女王陛下の在位25周年を記念する祝典の日にゲリラライブを行ったセックス・ピストルズが、「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を歌い逮捕されるという事件も起こりました。

このことが反対に良いプロモーションとなり、題名を黒く塗りつぶされたままチャートを駆け上がり初登場11位に輝くと翌週には2位を記録しました。

1977年-「プリティ・ヴェイカント/ノー・ファン」

セックス・ピストルズの3枚目となるシングルです。グレン・マトロックがスウェーデンのグループのABBAの楽曲である「SOS」にインスパイアされて生まれました。彼らが発売したシングルの中で初めて放送禁止を免れた楽曲でもあります。

発売当時は全英シングルチャートで第6位にランクインし、その他にもノルウェーやスウェーデンのチャートでもトップ10入りを果たしています。再結成時にはライブヴァージョンが、シングルで発売されました。

のちにジョニー・ロットンはこの曲について、「自己陶酔と自己憐憫にまみれて陶酔している野郎どもへの嘲笑、罵倒なんだ」と語っています。

1977年-「さらばベルリンの陽/サテライト」

1977年発売のセックス・ピストルズの4枚目で最後のシングルです。テレビ番組で暴言を吐いたり女王陛下を馬鹿にしたりして敵を多く作っていたピストルズは、ロンドンを離れドイツのベルリンで数週間過ごしました。その時の経験から作曲されたのが「さらばベルリンの陽」です。

「さらばベルリンの陽」は1977年に発売されたオリジナルアルバムの1曲目を務めた曲でもあります。アルバムの1曲目らしく高揚感のある展開と演奏の勢いが素晴らしい楽曲です。

シングルのジャケットはベルギーの観光協会のパンフレットをイメージして作られたものでした。そのことを快く思わなかった観光協会は、のちにセックス・ピストルズを告訴しています。

アルバム

1977年-「勝手にしやがれ!!」

1977年に発売されたセックス・ピストルズ唯一のオリジナルアルバムにしてパンクロックの名盤です。発売当時、全英アルバムチャートでは第1位に輝きますが、アメリカでは振るわずトップ100にも入りませんでした。しかし10年かけて50万枚以上を売り上げゴールドディスクを獲得しています。

イギリスのロックバンド「オアシス」のノエル・ギャラガーは、史上最も影響力のあるアルバムとしてこのアルバムを上げています。また日本では元BOØWYの氷室京介と布袋寅泰も、「勝手にしやがれ!!」から影響を受けたと語っています。

1997年-「勝手に来やがれ」

1996年に再結成を果たしたセックス・ピストルズは1978年以来となるライブを行いました。その再結成ツアーのうち、6月に開催されたロンドンでの公演を収録したライブ・アルバムです。

発売後は2週連続で全英アルバムチャートにランクインし最高26位まで到達しました。日本でも人気が高くオリコンチャートで4週にわたってチャートインし最高24位を記録しました。残念ながらアメリカの総合ビルボードチャートにはランクインしませんでしたが、トップ・ヒートシーカーズでは17位を獲得しています。

セックスピストルズに関するまとめ

音楽シーンに大きな影響を与えたセックス・ピストルズのパンクロック。彼らが表現した決して主張を曲げない反骨精神と我が道を行く生き方は多くの若者たちを虜にし、一大ムーブメントを起こしました。

また音楽シーンだけに留まらず、彼らの着ていた衣装はファッション・スタイルのひとつとして独自に発展を遂げました。

パンクロックが好きなら必ず聞いた方がいいバンドと言って間違いないでしょう。聞いたことないなんてもったいないですよ!
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