小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

西洋美術史とは?アートの歴史を年表順にやさしく解説

7. 新古典主義 – 1750 ~ 1830

ダヴィッド
『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』

– ロココの反動から古典に規範を求めた

フランス革命によって貴族階級が没落したために、貴族趣味の強かったロココ様式に代わって登場したのが新古典主義です。「ロココのような軟弱なものはダメだ」「絵画は知的で倫理的なものでなくてはならない」と考えました。そして、その規範をギリシャ・ローマの古典に求めたのです。

ロココ新古典
感性重視理性重視
色彩デッサン
女性的男性的
不道徳倫理的

– 活躍した画家

  • ダヴィッド(フランス)
  • アングル(フランス)
  • ジャン・グロ(フランス)

8. ロマン主義 – 1780 ~ 1880

ウィリアム・ターナー『奴隷船』

– 血湧き肉躍るようなロマンを描写

いくら綺麗で上手くても、理性的な描写や型にはまったような冷たい絵に人々は飽きてしまいました。そこで出てきたのが「ロマン主義」です。冒険心を掻き立てるようなシーンを切り取って描写しました。
 
新古典主義とロマン主義は正反対なので、2つの流派の画家たちは激しい論争を繰り広げました。なかでも有名なのが、線の「アングル」と色彩の「ドラクロワ」です。彼らはそれを望んだわけではないのですが、時代を代表する画家の2人は頻繁に比較されました。

– 活躍した画家

  • ドラクロワ (フランス)
  • ジェリコー(フランス)
  • フリードリヒ(ドイツ)
  • ターナー(イギリス)

9. 写実主義 – 1848 ~ 1860

ミレー《落穂拾い》

– 「目の前の現実」がテーマ

写実主義では「目の前の現実や出来事」がテーマでした。例えば、労働者や農民の姿、なんでもない日常の風景を切り取ったシーンなどが挙げられます。

ロマン主義でも実際の出来事を表現することがありましたが、それでも非日常に近いテーマが中心でした。フランスの政治が共和制に大きく傾いたこともあり、より日常的で現実的な事柄をテーマにしようという動きがアートにも反映されたのです。そのため「芸術 ≒ 美しくないもの」という図式が成り立ち、このことは多くのサロンから反感を買いました。

この時代に台頭したミレーの傑作『落穂拾い』などは、ゴッホの『種蒔く人』の原型になったりと後の美術様式にも影響を及ぼしています。

– 活躍した画家

  • クールベ(フランス)
  • ミレー(フランス)
  • デオドール・ルソー(フランス)

10. 象徴主義 – 1850 ~ 1900

クリムト《ユディト》

– 目に見えない「精神世界」を表現した

象徴主義は、19世紀後半に印象派と並行して発展しました。18世紀中頃から科学技術が発展して生活が豊かになったのですが、一部の芸術家たちは「将来はどのように変化していくのだろう、大丈夫なのだろうか」というような不安を抱え、反発するようになります。そして不安や生死の問題など、形のないものを表現しようとして神話や文学などを象徴的に描きました。

– 活躍した画家

  • クリムト(オーストリア)
  • ミレイ(イギリス)
  • ルドン(フランス)
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2 COMMENTS

ごろごろ五郎

あれ?ジョットと記されている絵がチマブーエになってませんかー。

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レキシル編集部

> ごろごろ五郎さん
ご指摘ありがとうございます。
修正させていただきました。

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