西洋美術史・絵画史とは?年表順にアートの歴史を解説【原始から現代まで網羅】

西洋美術史とはその名の通り、西洋の美術の歴史のことです。西洋美術は主にイタリア、ギリシャ、フランス、イギリス、スペイン、デンマークなどの地域を中心に発展しました。

西洋美術史は大きく、古代→中世→近世→近代→現代の5つの時代に分けらます。この記事では主に中世〜近代にフォーカスを当てています。

それでは解説していきます。

西洋美術史の魅力

西洋美術史の魅力は何でしょうか?複雑なことは抜きにして筆者の考える魅力をまとめます。

1. 教養が身に付く

ここ2年くらいの間に日本でも西洋美術史に関する注目が上がっているように感じます。木村氏の「世界のビジネスエリートが身につける教養『西洋美術史』」といった書籍や、山口氏の「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」などに代表されるように、ビジネス書と関連した新書も多数出ています。

これは世界、特にアメリカのアートシーンの流れが波及しているのでしょう。グローバルなビジネス社会ではアートについて理解できていないと会話すらできないとされています。筆者は「教養」として、というのはあまり好きではないですが、一つの魅力としてはあるのではないかと考えます。

2. 作品を見る目が変わる

歴史がわからないとただの落書きに見えてしまう。ということは往往にして起こります。例えばマルセル・デュシャンの「泉」を見てもだからなに?となってしまいます。

マルセル・デュシャン,泉,1917

しかし、あの作品がこれまでの美術史に対するアンチテーゼであることを知れば何を訴えたかったものなのかはわかります。もちろん、だからといってあの作品のことがすごい!とか好き!かというと別の話ではありませんが、ただ「理解」はできるのです。

理解ができることでより一層鑑賞が面白くなることは間違い無いでしょう。

西洋美術史の年表

西洋美術史の超早見年表

西洋美術史をイッパツでわかる年表を作りましたのでこれを先に見ておくとこの後説明する内容が頭に入りやすいかもしれません。

西洋美術史の早見年表

BC 31000
原始美術

現在私たちが見ることのできる最も古い美術作品は、フランスのショーヴェ洞窟の壁画です。紀元前3万1000年前後に描かれたとされています。
この時代の美術的な建築物としては、メンヒル、ドルメン、ストーンヘンジなどといった宗教的な意味合いを持ったものがほとんどです。
EC 4000
メソポタミア美術

紀元前4000年頃から、ペルシア湾近くにたくさんの都市を建設したシュメール人がメソポタミア文明の基礎を築いたと言われています。
ティグリス・ユーフラテス川水域で開花したメソポタミア文明では、原始農耕社会の中で様々な「器形」とユーモアな装飾モチーフを特徴とする「彩文土器」の出現が見られました。
EC 4000
エジプト美術

エジプト美術の初期はメソポタミア美術の影響を受けたと考えられています。代表的な美術品として、ギザの3大ピラミッドやツタンカーメンなどが挙げられます。
EC 1000
ギリシャ美術

ギリシア美術は、現在のギリシャ付近で発展しました。美の原点とも言われていてギリシャを征服したローマ人はそのクオリティの高さに大変驚きました。そのためローマ人は多くのギリシャ作品をコピーしました。それらがのちのルネサンスに影響していきます。時代を代表する美術作品としてはパルテノン神殿、ミロのビーナスなどが挙げられます。
0
初期キリスト教美術

初期キリスト教美術は、キリスト教の誕生から5世紀後半にかけて生み出されたキリスト教美術全体を指します。モザイクが特徴です。
1200 - 1400
ゴシック美術

一般にゴシック美術は1200~1400年頃を指します。ちなみにゴシックの由来は、12世紀中ごろフランスから新しい美術様式が始まりました、これをゲルマン民族のゴート族にちなんで、「ゴシック」といいます。
1400 - 1500
初期ルネサンス
15世紀、古典古代の文化を復興させようという運動が起こりました。自由な人間性を回復し、世界をあるがままに表現しようとする「ルネサンス」です。Renaissanceは「再生」を意味するフランス語で「文芸復興」と訳されることが多いです。
1500 - 1530
盛期ルネサンス
1500年〜1530年の間のことを盛期ルネサンスといいます。たったの30年しかありませんでしたが、時代として切り取られたのは、ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの三大巨匠の存在が大きいです。
1400-1550
北方ルネサンス
「北方」とはアルプスの北側にあるドイツ、オランダ、ベルギーをさします。この地方は、油絵具の原料であった「亜麻仁油(アマニユ)」の産地でした。そういった背景から、油絵は北方ルネサンスが発祥の地とも言われています。
1600-1700
バロック美術
17世紀、日本では徳川家康が江戸幕府を開いた時代です。ヨーロッパの美術はバロック様式に入りました。ルネサンスと同様に、イタリアから始まりました。
バロックとは「気まぐれな」「装飾過多な」「華麗な」といった意味でも使われます。バロックの表現は、複雑な動きや曲線から生み出される躍動感、装飾性、強烈なコントラストなどを使うことで、強く感覚に訴え、みる人をその絵の世界へ引き入れようとする特徴があります。
1700-1760
ロココ美術
ロココとは、貝殻や小石による装飾を意味する「ロカイユ」から生まれた言葉です。「ロココ趣味」という言葉から印象付けられるように、快楽的で、個人の楽しみを中心とした装飾と甘く貴族的、そして人工的な色彩などの表現が特徴的です。また、金工や復職、陶芸などの工芸品にも優れた作品が多く造られるようになりました。
 
こんな時代の中で、庶民の生活を慎ましくも気高く描き出したシャルダン、決してロココだけではくくれないスペインの異色の天才画家ゴヤなどがいます。
1750 - 1830
新古典主義
フランス大革命によって貴族階級が没落し、貴族趣味の強かったロココ様式に代わって登場したのが新古典主義です。ロココのような軟弱なものはダメだ、絵画は知的で倫理的なものでなくてはならないと考えました。そして、その規範をギリシャ・ローマの古典古代に求めたのです。
1780 - 1880
ロマン主義
いくら綺麗で上手くても、理性的な描写や型にはまったような冷たい絵に人々は飽きてしまいました。そこで出てきたのが「ロマン主義」です。冒険心を掻き立てるようなシーンを切り取り描写しました。
1848 - 1860
写実主義
写実主義では「目の前の現実や出来事」がテーマでした。例えば、労働者や農民の姿、なんでもない日常の風景を切り取ったシーンなど様々です。
1850 - 1900
象徴主義
象徴主義は19世紀後半です。印象派と並行して発達しました。18世紀中頃から科学技術が発展して、生活が豊かになるのですが、一部の芸術家たちは「将来はどのように変化していくのだろう、ていうか大丈夫なの?」というような不安を抱え、反発するようになります。そして不安や生死の問題など、形のないものを表現しようとし、神話や文学などを象徴的に描きました。
1860 - 1890
印象主義
印象派の画家たちは、実際に見えたものを忠実に描こうとしました。つまり、写実主義の流れの中にいた彼らだが、新しい感性で外の世界をみていたのです。物の形よりも、光の変化や空気の震えといっった一瞬の「印象」を再現しようとしたのです。
1880 - 1900
ポスト印象主義
ポスト印象派は「後期印象派」とも訳されます。「後期」とあるので、一見「印象派」から続いているようですが、ポストとは脱という意味があり、「脱印象派」なのです。
一般的にはセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホの3人の巨匠を「ポスト印象派」と呼びます。もちろんこの3人がひとつのグループを作っていた訳ではありません。それぞれがあまりにも個性的で独立した道を歩んでいることは絵を見れば一目瞭然です。
1885-1900
新印象主義
分割筆触という点描の技法は印象派と同じですが、目指したところは別のところでした。印象派は感覚的な点描を、新印象派は論理的な点描を。表面的な変化だけではなく、その奥になる不変の法則を表そうとしたのです。永遠性と装飾性を追求したために時が止まったかのような印象を受ける絵が多いのです。
1890-1920
表現主義
表現主義というと広義ではゴッホ、ゴーギャンによって始められた反自然主義的な手法を指し、狭義ではドイツの表現主義のことを指すことが一般的です。
1905 -
20世紀美術 フォーヴィスム
フォーヴィスムの由来は「野獣」という意味の「フォーヴ」から来ています。1905年にパリで開催された展覧会で批評家のヴォークセルがマティスらの作品を見て、「あたかも野獣の檻の中にいるようだ。」と評したことから命名されました。
1908 -
20世紀美術 キュビスム
キュビスムはピカソが「アヴィニョンの娘たち」を書き始めたことから始まりました。この作品をピカソのアトリエで見せられたブラックは戸惑いつつも大きく心を動かされ制作を始めます。
1910 -
20世紀美術 エコール・ド・パリ
エコール・ド・パリとは、「パリ派」という意味です。世界各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、カフェをサロンがわりにしてお互いを刺激し合いました。
1920 -
20世紀美術 抽象芸術
絵画の目的は何かを写したり再現することではなく、綺麗な風景の絵や肖像画は何かのコピーで、絵そのものでは自立していない。重要なのは精神性、芸術家の内面であり、絵画はその表現なのです。

西洋美術史の具体年表

1200年
ゴシック美術

ジョット《ヨアキムと羊飼い》

どんな時代? – プレルネサンス、ここから絵の時代が始まった

一般にゴシック美術は1200~1400年頃を指します。ちなみにゴシックの由来は、12世紀中ごろフランスから新しい美術様式が始まりました、これをゲルマン民族のゴート族にちなんで、「ゴシック」といいます。

活躍した画家は?

  • ランブール兄弟(イタリア)
  • シモーネ・マルティーニ(イタリア)
  • ジョット(イタリア)
1267 - 1337
ジョット

ジョット《ユダの接吻》

どんな人? – 「絵の時代」の先駆者

「イタリア絵画の父」と呼ばれるジョットはルネサンスへの先駆者です。当時の絵画といえば「宗教画」がその全てでした。しかもどの絵も神秘的で幻想的。なので身近なものに感じられる絵を世の中は求めていました。
 
ジョットは登場人物に日常的な仕草や目線を使ったり、自然で人間的な表情を与え、人間の感情を明確に表現しました。また「遠近法」を用い奥行きのある絵を作りました。

偉人の名言

私は絵画に命を与えた人間である / ジョットの墓に刻まれた言葉

たくさんみたわけではないが、ジョットはすごい。過去の画家だなんて信じられない。もし金さえあればたくさん模写をしたいのだが…。/ ゴッホ

展示美術館・場所

  • スクロヴェーニ礼拝堂 / イタリア
1400 – 1500
初期ルネサンス

ボッテチェルリ《ヴィーナスの誕生》

どんな時代? – 自由な人間性を回復し世界をあるがままに表現しようとした「ルネサンス」

15世紀、古典古代の文化を復興させようという運動が起こりました。自由な人間性を回復し、世界をあるがままに表現しようとする「ルネサンス」です。Renaissanceは「再生」を意味するフランス語で「文芸復興」と訳されることが多いです。
 
ルネサンスで復活したものは、

  • ギリシャ美術、つまり古典の復活
  • 人体美の復活
  • 人間らしさの復活

などです。そして、古典を越えるために、遠近図法や解剖学などの科学も研究されました。事実上の君主として富と権力を握ったメディチ家が莫大な資産を持ってして芸術を花開かせたのです。

活躍した画家は?

  • ヴェロッキオ(イタリア)
  • フラ・アンジェリコ(イタリア)
  • マザッチョ(イタリア)
  • ボッテチェルリ(イタリア)
1387 - 1455
フラ・アンジェリコ

フラ・アンジェリコ《受胎告知》

どんな人? – 「受胎告知」の画家として有名

フラ・アンジェリコは修道僧であり、画家としては旧タイプでした。当時流行だった遠近修法や人体の立体表現には今日がなく、信仰心をいかに美しく表現できるかといった内面性の表現にひたすらスポットを当てていました。

展示美術館・場所

  • サン・マルコ修道院(フィレンツェ/イタリア)
1445 - 1510
ボッテチェルリ

ボッテチェルリ《春・プリマヴェーラ》

どんな人? – ダヴィンチが修行した工房で生まれたもう一人の天才画家

初期ルネサンスで最も業績を残したフィレンツェ派の代表的画家です。ギリシャ神話をテーマにした「ヴィーナスの春」、古代以来初めての大型異教説話画と言われる「プリマヴィーラ」など後世に大きな影響を残した名画を描きました。彼もまたメディチ家の援助を受けていました。

展示美術館

  • ウフィッツィ美術館(フィレンツェ/イタリア)

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1500 - 1530
盛期ルネサンス

ダヴィンチ《最後の晩餐》

どんな時代? – 絵画史最大の転換点

1500年〜1530年の間のことを盛期ルネサンスといいます。そうなんです、たったの30年しかありませんでした。それでも時代として切り出されているのには理由があります。
 
三大巨匠と呼ばれる、

  • ダヴィンチ
  • ミケランジェロ
  • ラファエロ

が活躍したからです。短い期間でしたが、彼らの作品はルネサンスの規範だった古代と自然さえ凌駕し、これ以上ないと思えるほど完成されたものでした。実際にこの期間の芸術を最高のものとして絶対視する見方は19世紀半ばまで続いたのです。

活躍した画家は?

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア)
  • ラファエロ・サンツィオ(イタリア)
  • ミケランジェロ・ブオナローティ(イタリア)
  • ジョルジョーネ(イタリア)
  • ティツィアーノ(イタリア)
1452 - 1519
レオナルド・ダ・ヴィンチ
「天才」の代名詞のような存在であり、アートに限らずあらゆる学問でその能力を発揮しており、世界で最も有名な芸術家としてその名を残しています。容姿端麗な美少年でファッションにもこだわっていたそうです。ゲイだったこともあり生涯独身を貫き通したことも有名です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナリザ》
 
モノには輪郭線がないこと早くからわかっていたダヴィンチは距離によって色調が変わることに気づき、輪郭線をぼやかして微妙に色の変化をつけていくスフマート技法から空気遠近法を生み出します。こうして、対象物の立体表現や空間表現が自然なモノになりました。

偉人の金言

陰影が大切なのだ。影によって平面が立体的に見える人不思議を忘れて、色の美しさバカありを好むのにも困ったものだ。

形を捉える時に引く輪郭は、モノ部分ではない。モノが接したり、重なり合った時にそう見える教会なのだ。つまり、輪郭とは互いに接する物体の始まりなのだ。

展示美術館

  • ウフィツィ美術館(イタリア)
  • サンタマリアデレグラツィ聖堂(イタリア)
  • ルーヴル美術館(フランス/パリ)

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1475 - 1564
ミケランジェロ

ミケランジェロ《最後の審判》

どんな人? – 「最後の審判」をたった独りで描いた偉人

バチカンにある「システィーナ礼拝堂」の巨大天井壁画「最後の審判」を描いたミケランジェロ。4年間に渡って描かれたこの名画は、ミケランジェロたった独りで描かれました。また、かの有名な「ダヴィデ像」を作ったのもミケランジェロその人です。
 
本人は自分のことを「画家」とは言わず、「彫刻家」として名乗ったとされておりダヴィンチとは違う存在であることを意識していたのでは、とも語られています。

偉人の金言

この前人未到の偉業は、2つの点に置いて偉大だ。まず、この物理的に巨大な空間を絵画で埋め尽くすことだけでも超人的だ。そして、天地創造という、人間の原点の感情の究極を損なうことなく表現できていること。この偉大な絵画はその両方をやり遂げたのだ。 / ベン・シャーン

展示美術館・場所

  • システィーナ礼拝堂(バチカン)
1483 - 1520
ラファエロ

ラファエロ《聖母》

どんな人? – 「美の基準」となった画家

37年という短い生涯でありながら、繊細で美しい数々の聖母子像を描いたラファエロは、ダヴィンチ、ミケランジェロと並ぶルネサンスの3大スターの一人。
 
ダヴィンチ、ミケランジェロより若いラファエロは、気軽に先輩2人からアイデアを借用している。派手さは無いが、優雅で、バランス感覚に優れ、典型的なルネサンスの画家とも言われている。

展示美術館

  • ウフィッツィ美術館(フィレンツェ/イタリア)
  • ドレスデン国立絵画館(ドレスデン/ドイツ)
1400 - 1550
北方ルネサンス

ヤン・ファン・エイク《ファン・デル・パーレの聖母子》

どんな時代? – 「油絵の具」発祥の地

「北方」とはアルプスの北側にあるドイツ、オランダ、ベルギーをさします。この地方は、油絵具の原料であった「亜麻仁油(アマニユ)」の産地でした。そういった背景から、油絵は北方ルネサンスが発祥の地とも言われています。

活躍した画家は?

  • ファン・エイク兄弟(ベルギー)
  • メムリンク(ベルギー)
  • ヒエロニムス・ボス(オランダ)
  • デューラー(ドイツ)
  • ピーテル・ブリューゲル(ベルギー)
1600 - 1700
バロック美術

フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

どんな時代? – 中心地はローマ→パリへ、芸術が一般人にも浸透した

17世紀、日本では徳川家康が江戸幕府を開いた時代です。ヨーロッパの美術はバロック様式に入りました。ルネサンスと同様に、イタリアから始まりました。
 
バロックとは「気まぐれな」「装飾過多な」「華麗な」といった意味でも使われます。バロックの表現は、複雑な動きや曲線から生み出される躍動感、装飾性、強烈なコントラストなどを使うことで、強く感覚に訴え、みる人をその絵の世界へ引き入れようとする特徴があります。

活躍した画家は?

  • カラヴァッジョ(イタリア)
  • ベルニーニ(イタリア)
  • ベラスケス(スペイン)
  • ラ・トゥール(フランス)
  • ニコラ・プッサン(フランス)
  • レンブラント(オランダ)
  • フェルメール(オランダ)
1632 - 1675
フェルメール

フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

どんな人? – 現代絵画の遠い遠いパイオニア

バロック美術を代表するオランダの画家。非常に写実的でありながら、観るものを惹きつける魅力があります。その秘密の一つは圧倒的「構図力」。
 
作品の大部分は小品で、画面左側から光が差し込む室内に人物が1人か2人いるとてもシンプルなもの。しかし、その何の変哲も無い情景は不思議な静けさに包まれた独特の世界を作り上げているのです。
彼の生涯はごく限られたことしか知られていません。残っている作品もたったの34点と非常に少ないです。その大きな理由が、そもそもフェルメールの本業は「画商」だということ。それゆえに他の画家の影響をあまり受けず我が道を歩んだ作品を残したとも言われています。

偉人の名言

この不思議な画家の使う色はレモンイエローと淡い青と真珠のような色のグレーだ。彼の色使いは、ベラスケスの黒、白、グレーそして赤と同じように独特だ。/ゴッホ

フェルメールにはベラスケスでさえ遠く及ばない。フェルメールには、すでに完璧なものを、なおも完璧にしようとする熱狂と苦悩があった。極限を極めるためには彼は何度でも書き直し、言葉が全く無力になる奇跡に達したのだ。/ダリ

展示美術館・場所

  • メトロポリタン美術館(ニューヨーク/アメリカ)
  • アムステルダム国立美術館(アムステルダム/オランダ)
  • ルーヴル美術館(パリ/フランス)

参考にした本

1700-1760
ロココ美術

フラゴナール《ブランコ》

どんな時代? – おしゃれなフランス貴族の趣味全開

ロココとは、貝殻や小石による装飾を意味する「ロカイユ」から生まれた言葉です。「ロココ趣味」という言葉から印象付けられるように、快楽的で、個人の楽しみを中心とした装飾と甘く貴族的、そして人工的な色彩などの表現が特徴的です。また、金工や復職、陶芸などの工芸品にも優れた作品が多く造られるようになりました。
 
こんな時代の中で、庶民の生活を慎ましくも気高く描き出したシャルダン、決してロココだけではくくれないスペインの異色の天才画家ゴヤなどがいます。

活躍した画家は?

  • フラゴナール(フランス)
  • シャルダン(フランス)
  • ゴヤ(スペイン)
  • ヴァトー(フランス)
  • ブーシェ(フランス)
1699 - 1779
シャルダン

シャルダン《プラムを盛った鉢と桃、水差し》

どんな人? – ロココ趣味の中、庶民の生活に迫った写実画家

シャルダンは華やかなロココ絶頂の時代の中ではひときわ「静かな絵を描く」パリジャンでした。市民の日常生活のワンシーンを描いた風俗画や食器や台所用品、食べ物などを描いた静止画を多数制作しました。
 
シャルダンの実在感のある静物に、静物画の天才セザンヌは惹かれていたそうです。セザンヌが現れるまで、フランスの静物画を代表する画家はシャルダンだったのです。

偉人の名言

絵は絵具で描くのではない。感情で描くのだ。/シャルダン

彼は実に賢い。パステルで描かれた「日よけをかぶる自画像」では、鼻筋と交差させて、直角に小さな面を置くことで、色価がぐっと良く見えてくる。これには感心しました。/セザンヌ

ルーブルでの模写はダヴィッツ・デ・ヘームの静止画から始めました。その後、面によって描こうとした試みで「赤エイ」を模写した。セザンヌを模写したのは最後だった。/マティス

展示美術館・場所

  • ルーヴル美術館(パリ/フランス)

参考にした本

1732 - 1806
フラゴナール

フラゴナール《シーソー》

どんな人? – ロココ3大巨匠の最後の一人、軽快なタッチで大成功を納めた

ロココ美術最後の輝きを飾る画家。今が楽しければそれいいじゃない。虚しさに襲われることもないよと言った絵も多く描きましたが、軽妙で素早いタッチによる絵具の扱いは、ロマン主義を予告しているとも言われています。
 
大成功を収めた彼でしたが、フランス革命や新古典主義の大東によりわすれされられ、彼の死亡記事が新聞に慶されると、人々は彼がまだ生きていたことに驚いたそう。

展示美術館・場所

  • ザ・ウォーレス・コレクション(ロンドン/イギリス)
1750 - 1830
新古典主義

ダヴィッド《ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト》

どんな時代? – ロココの反動から古典に規範を求めた

フランス大革命によって貴族階級が没落し、貴族趣味の強かったロココ様式に代わって登場したのが新古典主義です。ロココのような軟弱なものはダメだ、絵画は知的で倫理的なものでなくてはならないと考えました。そして、その規範をギリシャ・ローマの古典古代に求めたのです。

ロココ 新古典
感性重視 理性重視
色彩 デッサン
女性的 男性的
不道徳 倫理的

活躍した画家は?

  • ダヴィッド(フランス)
  • アングル(フランス)
  • ジャン・グロ(フランス)
1780 - 1880
ロマン主義

ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》

どんな時代? – 血湧き肉躍るようなロマンを描写

いくら綺麗で上手くても、理性的な描写や型にはまったような冷たい絵に人々は飽きてしまいました。そこで出てきたのが「ロマン主義」です。冒険心を掻き立てるようなシーンを切り取り描写しました。
 
新古典主義とロマン主義は正反対なので激しい論争を繰り広げました。なかでも有名なのが、線の「アングル」と色彩の「ドラクロワ」です。彼らはそれを望んだわけではないのに時代を代表する二人は頻繁に対比されました。

活躍した画家は?

  • ドラクロワ (フランス)
  • ジェリコー(フランス)
  • フリードリヒ(ドイツ)
  • ターナー(イギリス)
1848 - 1860
写実主義

ミレー《落ち穂拾い》

どんな時代? – 「目の前の現実」がテーマ

写実主義では「目の前の現実や出来事」がテーマでした。例えば、労働者や農民の姿、なんでもない日常の風景を切り取ったシーンなど様々です。
 
ロマン主義では実際の出来事を表現することがありましたが、それでも非日常に近いテーマが中心でした。フランスの政治が共和制に大きく傾いたこともあり、より日常的で現実的な事柄をテーマにしようという動きがアートにも反映されたのです・「芸術 ≒ 美しくないもの」という図式が成り立ち、このことは多くのサロンから反感を買いました。
 
この時代に台頭したミレーの傑作「落ち穂拾い」などは、ゴッホの「種蒔く人」の原型になったりと印象派にも影響を及ぼしています。

活躍した画家は?

  • クールベ(フランス)
  • ミレー(フランス)
  • デオドール・ルソー(フランス)
1850 - 1900
象徴主義

クリムト《ユディト》

どんな時代? – 目に見えない精神世界を表現した

象徴主義は19世紀後半です。印象派と並行して発達しました。18世紀中頃から科学技術が発展して、生活が豊かになるのですが、一部の芸術家たちは「将来はどのように変化していくのだろう、ていうか大丈夫なの?」というような不安を抱え、反発するようになります。そして不安や生死の問題など、形のないものを表現しようとし、神話や文学などを象徴的に描きました。

活躍した画家は?

  • クリムト(オーストリア)
  • ミレイ(イギリス)
  • ルドン(フランス)
1860 - 1890
印象主義

モネ《睡蓮》

どんな時代? – 一瞬の「印象」を大切にし、おしゃれなプチブルを描いた

印象派の画家たちは、実際に見えたものを忠実に描こうとしました。つまり、写実主義の流れの中にいた彼らだが、新しい感性で外の世界をみていたのです。物の形よりも、光の変化や空気の震えといっった一瞬の「印象」を再現しようとしたのです。
 
ちなみに印象派の「印象」はモネの作品「印象・日の出」から批評家が揶揄したことから定着しました。
 
印象派を代表する画家のドガは、印象派についてこう語ります。

クールベ(写実主義)以前の絵が「コーヒー」ならば、マネの絵は「ミルク入りコーヒー」。印象派によって、「ミルク」になる。/ドガ

※プチブル = 資本家と労働者との中間層の人。プチブルジョア、小ブルジョアの意。

活躍した画家は?

  • マネ(フランス)
  • モネ(フランス)
  • ドガ(フランス)
  • ロートレック(フランス)
  • シスレー(イギリス)
  • ホイッスラー(アメリカ)
  • ベルト・モリゾ(フランス)
  • カサット(フランス)
1880 - 1900
ポスト印象主義

ゴッホ《星月夜》

どんな時代? – “脱”印象派は3人の巨匠から始まった

ポスト印象派は「後期印象派」とも訳されます。「後期」とあるので、一見「印象派」から続いているようですが、ポストとは脱という意味があり、「脱印象派」なのです。
一般的にはセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホの3人の巨匠を「ポスト印象派」と呼びます。もちろんこの3人がひとつのグループを作っていた訳ではありません。それぞれがあまりにも個性的で独立した道を歩んでいることは絵を見れば一目瞭然です。

活躍した画家は?

  • ゴッホ(オランダ)
  • セザンヌ(フランス)
  • ゴーギャン(フランス)
  • ロートレック(フランス)
1853 - 1890
フィンセント・ファン・ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年-1890年)はオランダの北ブラバント州で生まれ主にフランスで作品を制作した画家です。
彼の人生はポスト印象派の1人として独自の表現を生み、絵画運動であるフォーイズムやドイツ表現主義に大きく影響を及ぼしたとされています。作品数としては油絵約860点・水彩画約150点・素描約1030点・版画約10点があるとされ、さらにスケッチなども合わせると生涯に2100枚以上の作品を制作しました。


ゴッホは住んでいた場所や環境、精神状態などで画風が変化しているのが特徴的です。彼は感情をストレートに表現しており、かつ大胆な色使いをすることから後の伝記や彼の生涯を描いた映画などから「情熱的な画家」、「狂気の天才」と呼ばれます。
ゴッホが画家として活動していたのはわずか10年であるために生前に作品が評価されることはほとんど無かったですが、現代においては日本のみならず世界的に有名な画家となっており後の画家たちに多大な影響を与えています。
皆さんの中にはゴッホが描いた作品のことは知っていても彼がどんな人生を歩んだのかは知らない方も多いと思います。そんな方のために本記事ではゴッホの生き様や作品に魅了された筆者が彼の生涯を年表にして分かりやすくフィンセント・ファン・ゴッホの魅力をご紹介します。
【年表付】ゴッホとはどんな人?壮絶な生涯や代表作品、絵の特徴、見方も紹介
1885-1900
新印象主義

ポール・シニャック《コリウール風景》

どんな時代? – 点描をより論理的、システム化した

分割筆触という点描の技法は印象派と同じですが、目指したところは別のところでした。印象派は感覚的な点描を、新印象派は論理的な点描を。表面的な変化だけではなく、その奥になる不変の法則を表そうとしたのです。永遠性と装飾性を追求したために時が止まったかのような印象を受ける絵が多いのです。

技法で個性を出すことが画家の勝ちなんだ。/スーラ

活躍した画家は?

  • ジョルジュ・スーラ(フランス)
  • ポール・シニャック(フランス)
1890-1920
表現主義

ムンク《叫び》

どんな時代? – 「目に見えない」ものを主観的に強調する

表現主義というと広義ではゴッホ、ゴーギャンによって始められた反自然主義的な手法を指し、狭義ではドイツの表現主義のことを指すことが一般的です。
 
ドイツ表現主義の特徴は、内面的、感情的、精神的なものなど「目に見えない」ものを主観的に強調する様式です。

ムンクは「叫び」によって、叫びというものを、それまでにない別のものに変えてしまった。人々は、常にムンクの絵の中にある独自の直感と情感を共有することになる。/ベン・シャーン

活躍した画家は?

  • ムンク(ノルウェー)
  • マルク(ドイツ)
  • カンディンスキー(ロシア)
  • ミューラー(ドイツ)
1905 -
20世紀美術 フォーヴィスム

マティス《ダンス I》

どんな時代? – 色の解放。野獣的な大胆な色使いと色の役割そのものを変えた

フォーヴィスムの由来は「野獣」という意味の「フォーヴ」から来ています。1905年にパリで開催された展覧会でマティスらの作品を見て、

あたかも野獣の檻の中にいるようだ。/ヴォークセル

と評したことから命名されました。
 
画面に原色の鮮烈な色彩を生かそうとすれば、当然描き方は荒々しいタッチになります。荒々しいタッチで書けば形が大胆にデフォルメされるのは当たり前のこと。
 
しかし画面構成を重んじるフランス的伝統を壊すことはありませんでした。フォーヴィスムは短期間でしたが、のちの絵画に革命をもたらす数多くの人物がこの運動に参加していました。

活躍した画家は?

  • マティス(フランス)
  • ドラン(フランス)
  • マルケ(フランス)
  • ヴラマンク(フランス)
1908 -
20世紀美術 キュビスム

ピカソ《アヴィニョンの娘たち》

どんな時代? – 三次元のものを二次元に描き「かたち」の概念を解放した

キュビスムはピカソが「アヴィニョンの娘たち」を書き始めたことから始まりました。この作品をピカソのアトリエで見せられたブラックは戸惑いつつも大きく心を動かされ制作を始めます。
 
キュビズムという名は、ブラックの風景画「レスタックの家」が小さなキューヴ(立方体)の集まりに見えたことからつけられました。
 
ピカソのキュビスム時代は若い頃のほんの一瞬です。それでものちの作品に大きな影響を与えていた時代でした。

大部分の画家は、まずちょっとしたケーキの型を作る。あとは、もっぱら同じケーキ作りに励むってわけだ。それで満足してちゃ、ろくなものじゃない。画家にとって最悪の敵はスタイルだ。/ピカソ

活躍した画家は?

  • ピカソ(スペイン)
  • ブラック(フランス)
  • レジェ(フランス)
1881 - 1973
パブロ・ピカソ

パブロ・ピカソ《ゲルニカ》

どんな人? – 最も多作なで最も有名な芸術家

パブロ・ピカソ(1881-1973)はスペインのマラガで生まれ、フランスにて制作活動を行った芸術家です。
油絵、素描(白黒のみで描かれた完成形のデッサン)、版画、彫刻など、総計で生涯におよそ14万以上の作品を世に送り出し、その功績から多くのメディアで「最も多作な芸術家」だと言われています。実際その作品数はギネス記録にも認定されました。
また、ピカソは『キュビズム』と呼ばれる美術の革命的な技法を生み出したことで有名です。キュビズムとは、遠近法など1つの視点からではなく、様々な視点から描く美術技法のことで、「3次元を2次元に省略した描き方」とも言われています。フランスの画家「ジョルジュ・ブラック」と共に、ピカソはキュビズムの創始者として知られています。
つまり、ピカソは芸術家として革命的な人物であるからこそ、有名になったのだと考えられます。しかし、「ゲルニカ」や「アビニヨンの娘たち」といったピカソの名作は、素人にはどう上手いのかわかりません。ただ本記事を読み進めれば、ピカソの芸術家としてのスゴさが理解できるでしょう。
【年表付】ピカソとはどんな人?なぜすごいの?本名や名言、代表作品も紹介

偉人の名言

ピカソが「ゲルニカ」で戦争を扱っていながら、血塗れの絵を描かないのは立派だ。この絵は黒と白だけで戦争の全てを語り尽くしている。素晴らしいアイデアだ。 / ムンク

私はものとしての主題は信じない。信じるのは、象徴を用いて表現されたテーマだ。ゴヤは「5月3日」でそれをやっている。ずっと昔から、頭蓋骨で死を表現するというのもあった。 / ピカソ

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展示美術館・場所


1910 -
20世紀美術 エコール・ド・パリ

モディリアーニ《男の肖像》

どんな時代? – パリに集結したパリが大好きな個性派外国人芸術家たち

エコール・ド・パリとは、「パリ派」という意味です。世界各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、カフェをサロンがわりにしてお互いを刺激し合いました。
 
モンマルトル(パリの地名)は、日本でいうところの下北沢?的な場所で、当時のパリのカルチャーの発信地でした。

形式ばかり崇めるこの時代はどこに行ってしまうのだ。我々の狂気こそ迎えられるべきだ。形の上だけではない根本的な革命!私をファンタスティックなどと呼ばないでほしい。私はリアリストなのだ。/シャガール

活躍した画家は?

  • シャガール(パリ)
  • モディリアーニ(イタリア)
  • ユトリロ(フランス)
  • 藤田嗣治(日本)
  • スーティン(リトアニア)
1920 -
20世紀美術 抽象芸術

カンディンスキー《いくつかの円》

どんな時代? – 重要なのは画家自身の精神性や内面。風景やモチーフからの解放。

絵画の目的は何かを写したり再現することではなく、綺麗な風景の絵や肖像画は何かのコピーで、絵そのものでは自立していない。重要なのは精神性、芸術家の内面であり、絵画はその表現なのです。
 
カンディンスキーは音楽を感じさせる絵画、自然の束縛から解放された内面的な体験、内的感情を表現する絵画を目指しました。

(絵画は)具体的な対象や主題がなくても色彩と形だけで自立できる。/カンディンスキー

活躍した画家は?

  • カンディンスキー(ロシア)
  • マルク(ドイツ)
  • クレー(スイス)

西洋美術史と地図

西洋美術史の全体像は地図で俯瞰するとより頭に入りやすくなります。ギリシャを皮切りにエジプト、イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、ロシアと広がっていきました。

地図で見る西洋美術史

西洋美術史の関連作品

おすすめ書籍

この記事を書くために参考にした書籍で、面白かったものを紹介します。

巨匠に教わる、絵画の見かた

読みやすさ、満点。初心者向けの書籍です。イラストや挿絵がふんだんに使われており、難しい言葉も少なめです。絵については関心があるが、どのようなことから始めればいいのかわからないという方、また絵の見方の例を知りたいという方にはもってこいの一冊。電子書籍がないのが、もったないです。

西洋美術史入門

書籍のタイトルからしてちょっと堅そうな感じがしていたし、表紙もちょっとダサいから期待していなかったけど読んでみたらびっくり。とてもわかりやすく、しかも細かい情報が詰まっています。この本を読んで本当に実物が見たくなりました。好奇心を掻き立てる一冊でした。

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

教養としてのアートを学びたい人には良書。 タイトルの通り「教養」として学ぶならありな書籍です。ただ活字がとても多いのと、カラーでもないので、しんどい部分はあるかもしれません。「絵をもっと理解したい」「名画を理解したい」という人にはあまり向かないでしょう。

逆にいうと、そうゆう書籍ばかりを見ていた人にはその時代にその絵画が生まれた歴史的背景をしれたりするので面白いかもしれません。少なくとも私はそうでした。

世界美術大全集

がっつり学ぶならやっぱりこれ。学校や国の図書館に置いてあるようなものです。実際私の家の近くの図書館には置いてありました。はっきりいって他の数千円で買える書籍とは次元が違います。まとめてる情報量が桁違いです。本腰入れて学びたい人はおすすめです。

西洋美術館


とにかく実物が見たくなる。古典から近代西洋アートまでまとめられています。書籍にしては比較的高価な3000円という値段ですが、その価格にも納得。お子様などいる家庭には一冊置いておいても教養本として機能するのではないでしょうか?

世界の美術家 その生涯と作品


画家の生涯を知りたいならこの一冊。西洋美術史の書籍としては最適ではないが、画家の歴史、つまり生涯を覗きたいならこの一冊が間違いない。とてもシンプルな構成で、長い西洋美術史の中で指折りの画家をピックアップして、その生涯をたどり、作品を解説したのがこの1冊です。

西洋美術史に関するおすすめ動画

The History of Art in 3 Minutes

英語なんですが上手くまとまってます

西洋に限らずですが、美術史をかなり簡潔にまとめた動画です。英語ですが、Youtubeは字幕を付けれるので、問題なく見れます。簡単にキャッチアップしたい人はおすすめ。

【山田 五郎】絵画を引き寄せる!「ざっくり西洋絵画史」

山田さんの語り口調が聞きやすい

山田五郎の「ざっくり西洋絵画史」という書籍を出した際のラジオ?の音声を録音した動画です。今の美術は高尚・崇高すぎる、本来はもっと気軽に楽しむものである。という山田氏の論調は非常に共感するものがあります。

終わりに

このなが〜〜い記事を最後までお読みいただきありがとうございました。私自身この記事を書くことで大変な学びとなり、アートをより好きになりました。今までは単純な見た目で、「この絵、なんかいいな」「すっごいうまいなぁ〜〜」、といった尺度で良し悪しを判断していましたし、その感性を否定するつもりもありません。

その感性にプラスして美術史が重なることで、より一層の深い感動や楽しみがあることを知れました。この記事を読んでいただいたあなたもそんな感動を味わっていただけたら幸いです。

それでは良いアート体験を!

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