アーサー王とはどんな人?生涯・年表まとめ【伝説や円卓の騎士も紹介】

「アーサー王ってどんな人なのかな?」
「アーサー王って実在したの?」

アーサー王は5世紀後半から6世紀初めのブリトン人の君主です。「アーサー王物語」という物語に登場し、ヨーロッパでの英雄で、彼に憧れた歴史上の人物は多く存在します。

九偉人のタペストリーに描かれているアーサー王

アーサー王は日本で例えるならば「神功皇后」のような位置づけで、史書に載っていてゆかりの場所もたくさんあるけれども、実在したかは分からない人物です。そして「アーサー王物語」は、より独創性の強い「古事記」のような印象を受けます。

アーサーというブリテン島の王は、「アーサー王物語」という物語となり、ヨーロッパ大陸の騎士の象徴のような人物となっています。筆者も「円卓の騎士物語燃えよアーサー!」というアニメを見ていましたが、西洋の鎧や剣に憧れた一人です。今回そんなアーサー王がどんな人物だったのかを、史跡や物語から探っていきます。きっと中世ヨーロッパのロマンに浸ることが出来るはずです。

この記事を書いた人

フリーランスライター

高田 里美

フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。

アーサー王とはどんな人物か

アーサー王像

※これは「アーサー王物語」という物語の記述を元に書いていますので予めご了承ください。

名前アーサー
ブリテン王ウーサー
配偶者グィネヴィア(正式の妻)
子供モードレット
没地カムランの丘
埋葬場所アヴァロン

アーサー王の生涯をハイライト

ケルト系ブリトン人の戦いの想像画

まず史実上のアーサー王をハイライトします。この内容は、6世紀にイギリスにいたキリスト教宣教師が書いた「ブリトン人の没落」と、9世紀にケルト系ブリトン人の歴史を書いた「ブリトン人の歴史」、11世紀の「カンブリア年代記」を元にしています。

  • ローマ帝国がブリテン島から撤退する
  • コーンウォールのティンタジェル城でアーサー誕生する
  • 父・ウーサー王死去
  • アーサーがブリタニアを平定
  • アーサー王のランスロットの戦い(フランス)
  • カムランの戦いにて死去
アーサー王物語

次に、中世に書かれた「アーサー王物語」からアーサーという人物を要約すると以下のようになります。

  • アーサーが石に刺された剣(聖剣カリバーン)を抜いて王となる
  • 王としてブリテン島を統一
  • 聖剣エクスカリバーを手に入れる
  • グィネヴィアとの結婚や円卓の騎士の結成
  • 王妃と騎士ランスロットの不倫が発覚し、円卓の騎士が壊れ始める
  • アーサー王の留守中に王子のモードレッドが離反
  • カムランの丘でモードレッドと決闘し相打ちとなる
  • エクスカリバーを湖に返し、アーサー王はアヴァロンへ旅立つ

アーサー王は実在したのか?

アーサー王像

結論から言うと、「実在のアーサー」+「何人かのモデル人物」=「伝説上のアーサー王」が出来上がったと考えられています。ですので軸となるアーサーという人物はいるのですが、何人かのモデル人物がいて中世の文学において、物語部分が進化していったと考えられています。

史実に残るアーサー王の記録は、王ではなく指揮官として書かれています。そして非常に勇敢で多くのサクソン人と戦ったといいます。よって王では無かった「アーサー」という人物がいたのではないかと考えられるのです。

アーサー王物語の挿絵

そして、中世の「アーサー王物語」や「アーサー王伝説」に出てくるアーサー王は、作り話と考えられています。そして史実として扱われている「カンブリア年代記」も創作の部分が多いと考えられていますが、今ではどこまでが真実でどこからが創作なのか見極める手立てはありません。なので読み物として楽しまれているのが現状となっています。

アーサー王の城はどこにある?

イングランドの古城跡

アーサー王はログレス王国という「歴史上最も幸福な王国」をイングランドに建国しました。その都はキャメロットです。大変美しく煌びやかな城だったそうですが、イングランドのどこにあったのかは分かっていません。アーサー王の勢力は、イングランド、コーンウォール、ウェールズ、フランスの一部まで及んでいたとされています。

アーサー王の性格は?

アーサー王は高潔で優しい性格の持ち主だった

アーサー王は高潔で慈悲深く、公正な君主と描かれています。アーサー王のもとに騎士たちが集ったのもこういった人格を尊敬していたからでした。しかし一方で優柔不断な性格が垣間見えるエピソードもあります。

ローマとの戦いで命を落とした騎士の話を聞くと、「なんと哀れな、退却しよう。」とやる気を失くしていたために、部下の騎士に叱咤される場面もあります。非常に人間臭い描写も描かれる、不思議な人物です。しかし完璧ではないその人間臭さが、今も愛され続ける理由なのかもしれません。

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