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アーサー王とはどんな人?生涯・年表まとめ【伝説や円卓の騎士も紹介】

「アーサー王ってどんな人なのかな?」
「アーサー王って実在したの?」

アーサー王は5世紀後半から6世紀初めのブリトン人の君主です。「アーサー王物語」という物語に登場し、ヨーロッパでの英雄で、彼に憧れた歴史上の人物は多く存在します。

九偉人のタペストリーに描かれているアーサー王

アーサー王は日本で例えるならば「神功皇后」のような位置づけで、史書に載っていてゆかりの場所もたくさんあるけれども、実在したかは分からない人物です。そして「アーサー王物語」は、より独創性の強い「古事記」のような印象を受けます。

アーサーというブリテン島の王は、「アーサー王物語」という物語となり、ヨーロッパ大陸の騎士の象徴のような人物となっています。筆者も「円卓の騎士物語燃えよアーサー!」というアニメを見ていましたが、西洋の鎧や剣に憧れた一人です。今回そんなアーサー王がどんな人物だったのかを、史跡や物語から探っていきます。きっと中世ヨーロッパのロマンに浸ることが出来るはずです。

アーサー王とはどんな人物か

アーサー王像

※これは「アーサー王物語」という物語の記述を元に書いていますので予めご了承ください。

名前アーサー
ブリテン王ウーサー
配偶者グィネヴィア(正式の妻)
子供モードレット
没地カムランの丘
埋葬場所アヴァロン

アーサー王の生涯をハイライト

ケルト系ブリトン人の戦いの想像画

まず史実上のアーサー王をハイライトします。この内容は、6世紀にイギリスにいたキリスト教宣教師が書いた「ブリトン人の没落」と、9世紀にケルト系ブリトン人の歴史を書いた「ブリトン人の歴史」、11世紀の「カンブリア年代記」を元にしています。

  • ローマ帝国がブリテン島から撤退する
  • コーンウォールのティンタジェル城でアーサー誕生する
  • 父・ウーサー王死去
  • アーサーがブリタニアを平定
  • アーサー王のランスロットの戦い(フランス)
  • カムランの戦いにて死去
アーサー王物語

次に、中世に書かれた「アーサー王物語」からアーサーという人物を要約すると以下のようになります。

  • アーサーが石に刺された剣(聖剣カリバーン)を抜いて王となる
  • 王としてブリテン島を統一
  • 聖剣エクスカリバーを手に入れる
  • グィネヴィアとの結婚や円卓の騎士の結成
  • 王妃と騎士ランスロットの不倫が発覚し、円卓の騎士が壊れ始める
  • アーサー王の留守中に王子のモードレッドが離反
  • カムランの丘でモードレッドと決闘し相打ちとなる
  • エクスカリバーを湖に返し、アーサー王はアヴァロンへ旅立つ

アーサー王は実在したのか?

アーサー王像

結論から言うと、「実在のアーサー」+「何人かのモデル人物」=「伝説上のアーサー王」が出来上がったと考えられています。ですので軸となるアーサーという人物はいるのですが、何人かのモデル人物がいて中世の文学において、物語部分が進化していったと考えられています。

史実に残るアーサー王の記録は、王ではなく指揮官として書かれています。そして非常に勇敢で多くのサクソン人と戦ったといいます。よって王では無かった「アーサー」という人物がいたのではないかと考えられるのです。

アーサー王物語の挿絵

そして、中世の「アーサー王物語」や「アーサー王伝説」に出てくるアーサー王は、作り話と考えられています。そして史実として扱われている「カンブリア年代記」も創作の部分が多いと考えられていますが、今ではどこまでが真実でどこからが創作なのか見極める手立てはありません。なので読み物として楽しまれているのが現状となっています。

アーサー王の城はどこにある?

イングランドの古城跡

アーサー王はログレス王国という「歴史上最も幸福な王国」をイングランドに建国しました。その都はキャメロットです。大変美しく煌びやかな城だったそうですが、イングランドのどこにあったのかは分かっていません。アーサー王の勢力は、イングランド、コーンウォール、ウェールズ、フランスの一部まで及んでいたとされています。

アーサー王の性格は?

アーサー王は高潔で優しい性格の持ち主だった

アーサー王は高潔で慈悲深く、公正な君主と描かれています。アーサー王のもとに騎士たちが集ったのもこういった人格を尊敬していたからでした。しかし一方で優柔不断な性格が垣間見えるエピソードもあります。

ローマとの戦いで命を落とした騎士の話を聞くと、「なんと哀れな、退却しよう。」とやる気を失くしていたために、部下の騎士に叱咤される場面もあります。非常に人間臭い描写も描かれる、不思議な人物です。しかし完璧ではないその人間臭さが、今も愛され続ける理由なのかもしれません。

アーサー王が持っていた剣と円卓

アーサー王は数々のアイテムを持っていた

聖剣カリバーン

岩に刺さっていた「聖剣カリバーン」でも意外と簡単に折れてしまう

アーサー王が岩から引き抜いた剣です。聖剣の引き抜きは、物語の序盤の大きな見せ場の一つです。この活躍で魔術師マーリンが「あなたが真の王です。」と宣言しました。しかし戦いの最中に折れてしまっています。

聖剣エクスカリバー

聖剣エクスカリバーは現在でもよく見かける

アーサー王の武器といえば「エクスカリバー」です。現在でも聖剣の代名詞的な存在で、「アーサー王物語」だけといわず、日本では「ファイナルファンタジー」等の有名なゲームでも必ず登場します。

アーサー王物語のエクスカリバーは、湖から出ている手からもらった聖剣です。湖の妖精が鍛えたために、太陽のような輝きを放っていたといいます。剣を手に入れて喜ぶアーサーにマーリンが、「あなたは剣と鞘どっちが好み?」と質問しています。

聖剣エクスカリバーは鞘が強いらしい…

するとアーサーは「もちろん剣だよ」と答えています。するとマーリンは、「あなたは見る目がありません。その剣は鞘の方に強い魔法がかかっているんです。あなたはいずれ身を亡ぼすでしょう。」と何とも縁起の悪い予言をしています。

驚く内容ですがこのエピソードは、「真実を見なければならない」という教訓めいた話として、現在での小説に引用されたりもするエピソードです。

円卓

円卓で騎士が剣を合わせるイラスト

円卓の騎士を座らせる丸いテーブルです。このテーブルはアーサー王がグィネヴィア姫を娶ったときに彼女の父親が嫁入り道具に持たせたものです。騎士たちを座らせる机が円なのは、「ここに座る者は上下関係なく、皆家族である」という思いが込められているのです。

アーサー王の墓はどこにある?

黄金のリンゴがなる木があるという

カムランの戦いの決闘で、致命傷を負ったアーサー王は眠りにつくために「アヴァロン」という場所に送られました。「アヴァロン」とは、「リンゴがなる木の場所」という意味で、ギリシャ神話に関連しているといいます。

そこでは妖精たちが、黄金のリンゴがなる木を守っているそうです。古代ケルト語では「あの世の入り口」という意味もあります。昔から「アヴァロン」の場所は議論の的ですが、特に有力といわれる2つの場所を紹介します。

グラストンベリー説

現在のグラストンベリー

最有力候補がグラストンベリー説です。イングランド南部のサマセットにあります。グラストンベリーには頂上が尖った、Torと呼ばれる岩山があり、そこはケルト神話のあの世の神Gwyn ap Nuddの宮殿があったと言われています。そこがあの世の入り口、アヴァロンというのです。

アーサー王は船でアヴァロンに向かったという伝説ですが、当時はクリストベリーは湿地帯だったといい、船で向かったのであろうと考えられています。

バスチャーチ説

バスチャーチも有力な候補となっている

もう一つ有力視されているのが、イングランドとウェールズの国境にあるシャロップシャーの街です。ローマ時代に要塞があってロクスターから王が来てBassa教会に埋葬された、と言う中世の記述からです。このBassはバスチャーチとら考えられると考えられています。

理由はアーサー王はケルト系の王ですが、ローマ帝国との繋がりが強い王といわれています。「ブリタニア列王史」には、祖父の代はローマの司令官だったといいます。だからアーサー王がローマの要塞にいたり、ローマ軍の司令官をしていても不思議ではないと考えられています。

アーサー王の祖父はローマの司令官だった

現在バスチャーチも発掘が進められる段階であるため、これからの発見が期待されている場所です。この場所もかつては水に囲まれていたと考えられています。

円卓の騎士とは?

中世に描かれたアーサー王と円卓の騎士

「アーサー王伝説」に登場する12人の騎士たちです。アーサー王の近臣として忠誠と気高い騎士道精神を持った戦士たちで、常に円卓には12人の席が用意されています。騎士の名は以下の12名です。

  • ランスロット卿
  • ガウェイン卿
  • パーシヴィル卿
  • ガラハッド卿
  • ケイ卿
  • ベディヴィア卿
  • トリスタン卿
  • ガレス卿
  • ボールス卿
  • ラモラック卿
  • ユーウェイン卿
  • パロミデス卿
  • アグラヴェイン卿
  • ぺリノア王
  • モードレッド卿
アニメの円卓の騎士

この人物たちが円卓に座ることができた人物たちです。この他にも多くの騎士が物語によって代わり、総勢300名いるということですので、かなりの大所帯です。円卓に空席が出来た時に、前の人物よりも勇気と武勲を示さなければならず、そうしないと魔術師マーリンの魔法に弾かれてしまったといいます。

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