アーサー王とはどんな人?生涯・年表まとめ【伝説や円卓の騎士も紹介】

アーサー王の功績

功績1「ヨーロッパのヒーローとなったこと」

ガーター騎士団の正装をする現在のイギリス王室

やはり一番の功績は、ヨーロッパのヒーローとなったことでしょう。「アーサー王物語」は多くの歴史上の人物に影響を与え、騎士道の鏡と言われてきました。一番有名なのは、百年戦争を仕掛けたイングランド王エドワード3世が円卓の騎士に習ってガーター騎士団を設立したことでしょう。

ガーター騎士団の正装

フランス国の象徴が「カール大帝」であったのに対し、イングランドが「アーサー王」でした。そして「薔薇戦争」終結後に即位したヘンリー7世も自身の即位を正当化するために、王太子に「アーサー」という名前を付けています。イングランドの誇りだったのです。そしてイングランドだけに限らず、現在もヨーロッパを中心にアーサー王は憧れの象徴となりました。

功績2「多くのエンターテイメントの題材となったこと」

1979年放送の「円卓の騎士燃えろアーサー」は白馬の王子のイメージ

アーサー王は多くのエンターテイメントの題材となっています。日本でも1979年に「円卓の騎士物語燃えろアーサー!」というアニメが放映されました。そして80年代から90年代にかけて、「ファイナルファンタジー」や「聖剣伝説」といったゲームも色濃く「アーサー王伝説」が影響しています。

大ヒットした聖剣伝説もエクスカリバーが登場する

特に「聖剣エクスカリバー」はゲームで必ず取得する強い剣として登場します。本場のヨーロッパでもちろん現在でも、映画化・ドラマ化され続けています。その煌びやかな世界は現在も世界中を魅了し続けているのです。

アーサー王の名言

騎士道の根本の言葉であろう

この先、どのような困難にも、騎士の勇気と誇りを胸に、果敢に立ち向かうのだ!

アーサーの言葉で特に人気の言葉です。騎士の勇気と誇りというワードに年代を超えて、ロマンを感じるからと考えられます。

皆の意見を聞き取り組むことは大事だという

みんなの声を聞け。そうすればやるべきことが見えてくる!

円卓の騎士に支えられながら、イングランドを治めたアーサーの言葉です。現在でも通用する言葉です。周りの意見を聞くことは大事ですね。

アーサー王にまつわる都市伝説・武勇伝

都市伝説・武勇伝1「ゲシュタポもアーサー王に憧れていたらしい」

ゲシュタポ本部では円卓の騎士の儀式を行っていたらしい

20世紀の悪名高いドイツのナチス親衛隊「ゲシュタポ」の責任者「ハインリヒ・ヒムラー」が「アーサー王物語」のファンでした。その為に、ゲシュタポ司令部の大食堂には「オーク製の円卓」を置いて、司令部のある城の騎士と認められた人物のネームプレートが並んでいたといいます。

城の地下には石造りの台が12基準備されていて、死亡したときには安置されたそうです。これは、アーサー王の円卓の騎士が12名だったことに由来しているといわれています。

都市伝説・武勇伝2「アーサー王のモデルがいた!?」

アーサー将軍という勇猛果敢な英雄がいた

「アーサー王」は架空の人物ですが、モデルはいたと考えられています。その人は「アーサー将軍」という人です。アーサー王の舞台となった時代は、ローマの支配下になったり東からサクソン人が攻めてきたりと非常に乱れていました。

このままだとブリトン人はサクソン人の奴隷になってしまうという状況の時に、立ち上がったのがアーサー将軍だったのです。彼は幾度も勝利を収めて、ブリトン人諸民族軍隊の総司令官になっています。このイングランドの守護神的なアーサー将軍が、アーサー王伝説を生み出したと推定されているのです。

アーサー王の生涯年表

ファンタジーな内容です

この年表は、史実に基づく内容と、「アーサー王物語」を織り交ぜて作成しています。ほとんどがフィクションですので予めご了承下さい。

5~6世紀ごろ「偉大なケルト人の指揮官がいた」

ブリタニア人に果敢に戦う英雄がいたという

「ブリトン人の没落」という史書でアーサーらしき人物の記述があります。アーサーという名前はありませんが、アングロサクソン人と戦い勇敢な指揮官がいたとかかれています。そして「ブリトン人の歴史」という史書には、アーサーは王ではなく軍の指揮官、あるいは戦士として登場し12の会議が記録され、1人で960人のサクソン人を倒したといいます。

この頃はブリタニアがローマ帝国の支配から離れて、ブリタニア人の王が擁立されました。そしてゲルマン人の大移動が開始され、ゲルマン民族系のアングロサクソン族が侵略に来るようになります。アーサーはサクソン族と勇敢に戦う戦士だったと考えらえています。

物語でのアーサーの誕生(物語)

アーサーはあっさり聖剣を引き抜く

イングランドのユーサー王と、敵国コンウォールの王妃イグレインの間にアーサーは誕生します。そしてユーサー王の死後、岩上に突き刺さった剣「カリブルヌス」が現れ「この剣を抜いたものがイングランドの王となる」という神のお告げがあります。そして成長したアーサーが難なく剣を抜き、イングランド王として即位しました。

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