松下幸之助の名言・今の社会を変えたいと思っている人に
毎日を仕事に流されるように生活していると、何だかやりにくい、ギスギスした雰囲気だなどと気が付くことがあります。放っておくと、それが積み重なっていつしか自分を押しつぶしてしまうこともあります。松下幸之助の名言を大切にしながら生きることで、自分の中から社会が変わるかもしれません。
一言で人生が変えられる
「ありがとう」と言う方は何気なくても、言われる方はうれしい、「ありがとう」これをもっと素直に言い合おう。
仕事をしている人だけでなく、家庭でも学校でもなんとなくうまくいかない時というのが誰にでもあります。自分では先に進みたい前向きな気持ちがあっても、うまくいかないときにまず何をしたら良いのかわからない人もいるでしょう。
松下幸之助に習って、取り敢えず「ありがとう」と言ってみてはいかがでしょうか。たとえば謝罪の言葉に重みがなければ、かえって相手の気分を害してしまいますが、「ありがとう」だけはたとえ軽い気持ちで言ったとしても、相手が怒り出すことはありません。
みんなの気分が良くなる言葉で、人生を変えることができるかもしれません。
悩みはなくならなくても良い
悩みはあって当たり前。それは生きている証であり、常に反省している証拠でもある。
この世に悩みがまったくない人はどれくらいいるのでしょうか。周りの人たちは皆楽しそうにしていると感じていても、それは表面的なもので実は深い悩みを抱えていることもあるでしょう。
実際に今このとき、自分の悩みがなくなれば良いと願っている人も多いはずです。しかし、無理して悩みをなくそうとするよりも、幸之助のようにあって当たり前だと受け入れてしまった方が楽に生きられるかもしれません。
しかも幸之助は悩みの存在を生きている証、反省している証拠として受け入れています。悩みと仲良く生きていく感覚は新鮮で楽しいのではないでしょうか。
良くも悪くもなるようになる
人の心は日に日に変わっていく。そして、人の境遇もまた、昨日と今日は同じではないのである。
才能がある人、能力のある人ほど、自分の力でなんとかなると思うことは多いでしょう。しかし、それでも長い間仕事をしていると、うまくいかないことがあります。自分では納得がいかない結果が待っていることもあるでしょう。
しかし、この言葉の通り、自分の心すらずっと同じではいられません。その日、その時によって変わっていくのが当然です。ましてや境遇は良くても悪くても必ず変わっていきます。
自分でできるだけのことをしたら、後は運を天に任せる気持ちも大切です。それは自分の力ですべてを動かせるわけではないことを悟る謙虚な気持ちからくる行動です。
自分の人生を大切にしよう
たとえ平凡で小さなことでも、それを自分なりに深く噛みしめ味わえば大きな体験に匹敵します。
この世の中、自分の人生を素晴らしいと感じられる人ばかりではありませんが、幸之助はそんな人にも優しい眼差しを向けています。
ただ、この言葉に込められているのは優しさだけではありません。幸之助が作っていたのは普通の平凡な人たちが使う電器製品です。普通の人たちの思いが自らの事業に役に立つことを、幸之助はわかっていたのではないでしょうか。
幸之助の時代に比べると、現在は家庭で使われている電器製品はどれも目覚ましい進化を遂げています。普通の人たちの思いが進化を促したのだと思えば、何だか誇らしい気持ちになってきます。
競争と対立だけではダメなんだ
競争も必要、対立することもあっていい。だが敵をも愛する豊かな心を持ちたい。
商売をする人は常に競争して、他人を蹴落とすことばかり考えているわけではありません。それでは自分が儲けることで悲しい思いをする人が必ず出て来るからです。
同じ会社の中でも、人を蹴落として自分だけが業績を上げたとしたら、結局は自分で自分の働く場所を狭めて、仕事がやりにくくなってしまうはずです。
松下幸之助は確かに大きな成功をおさめましたが、それは競争や対立を認めた上で、その相手のことまで考える大きな気持があったからです。大きな心、豊かな心は決して相手のためだけではなく、自分のためにもなることを十分にわかった上での名言には重みがあります。