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福沢諭吉の名言20選!発言に込められた意図や背景も解説

文明という言葉を前にすると世間は全てを受け入れてしまう

人間の事物、あるいは嫌うべきものといえども、いやしくもこの文明を助るの功あればこれを捨てて問わず。

「文明論之概略」という、福沢諭吉の明治時代に書かれた有名な著書の一節です。「文明に役立つと思えば、人が良くないと思っていることも世間はこれを受け入れてしまうものだ」という意味です。

良くないことの例として挙がっているのは内乱戦争や独裁暴政です。戊辰戦争も、西郷隆盛は新しい世を迎えるには致し方ない戦争だと思ってその先頭に立っていました。まさに「文明のため」の戦争でした。歴史は繰り返すと言いますが、この名言は私たちも心しておきたいものです。

文明社会とは心身ともに豊かであるもの

文明とは人の身を安楽にして心を高尚にするをいうなり。衣食を饒にして人品を貴くするをいうなり。

これも「文明論之概略」から。「文明とは人を安心させ心を高尚にするものだ。衣服や食料を豊かにして人を品良くしてくれるものだ」ということですね。

福沢諭吉は著書の中で、文明社会でないのはどんな状態か?を説明しています。衣食住に問題ない生活が送れていても、人民が自由に学ぶことができない社会。特に決まりがない状態で力のある者が支配しているような社会。これらは文明とは言えないと述べています。身も心も豊かになるというのが文明なのです。

家庭教育こそ大切

身の挙動にて教うることは書を読みて教うるよりも深く心の底に染み込むものにて、かえって大切なる教育なれば、自身の所業は決して等閑(なおざり)にすべからず。

「家庭習慣の教えを論ず」という1876年の論説にある文章です。この論説では、教育といえばただ読み書きを教え込むことであり、読み書きさえできれば子供は立派な人間になれると思い込んでいる父母がいるが、それは間違いで、読み書きは教育の一部であり、子供が賢くなるかどうかは家庭の教育次第であると述べています。

この一節は、「父母の言動で子供に教えたことは、読み書きよりも子供の心の底に深く吸収されるものであるからとても大切であり、父母は自身の振る舞いこそ心を砕くべきだ」という意味です。子を持つ親にとっては非常に耳が痛い言葉です。

育児の苦労は分かち合うべし

夫が妻の辛苦を余処(よそ)に見て安閑(あんかん)たるこそ人倫の罪にして恥ず可きのみならず、其表面を装うが如きは勇気なき痴漢(バカモノ)と言う可し。

1899年、福沢諭吉が新しい時代に生きる女性のために書いた「新女大学」の一節です。女性の妊娠・出産・育児に対する夫の対応について書かれた文章です。

「産後の女性は他人が思う以上に大変なのだから、夫がそれを見ながらも何もしないで呑気にしているなど人としての道に外れている、恥じ入るべきだ」と述べています。さらに「人目を気にして妻を顧みないでよそよそしく接している夫など『バカモノ』だ」と一刀両断しています。福沢諭吉に拍手喝采したい世の女性は多いのではないでしょうか?

日々の積み重ねが一生となる

今日も生涯の一日なり

1897年に発表された「福翁百餘話」という福沢諭吉のエッセイ集にある一文「道中の日も亦(また)人間生涯の一日でござれば」からきた名言です。「今日という一日も自分の生涯の一日だ」という意味ですね。

私たちは毎日を何気なく過ごしてしまいがちですが、今日が自分の人生の一ページであると思えば、この一日も大切に生きようと思えますね。

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2 COMMENTS

かなり昔に

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」が名言というわけではないと思います。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへりといへり」とあるように
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言われている、と書いただけであって
福沢先生の真意ではないのではないでしょうか。

「人はみな平等」とは言っていないかと。
身分の差があることは認めており、その差を是正するために学問の重要性を説いたのではなかったかと思います。
(記憶違いだったら失礼しました)
京堂

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