人とは明るい表情で接しよう
人の表情は家の門のようなもので、広く人と交わって自由に客が訪れるようにするためには、まず門を開き、入口を掃除して打ち水をし、とにかく、来訪者が気持ちよく入れるようにすることが大切です。
「福翁自伝」という、明治時代に書かれた福沢諭吉の自叙伝にある一節です。福沢諭吉は社交力についてもたびたび述べています。いつ誰かの世話になるかもしれないので、交友範囲はできるだけ広い方が良いと考えていたようで、そのためにも表情を朗らかにし、話やすくすることが大事であり、それが人としてのモラルだとも書いています。
まず身体を鍛えよ
先ず獣身を成して而して後に人心を養う
「福翁自伝」に書かれている、福沢諭吉の初等教育の基本方針です。「まずは健康な身体を作り、それから心を養いなさい」という意味ですね。子供が小さいうちは、たくさん遊ばせて体力をつけなければならない、勉強は二の次ということでしょうか。
現在も慶應義塾幼稚舎の受験では運動テストが重視されていますが、これは福沢諭吉のこの基本方針が踏襲されているからです。
男は物欲に走るべきでない
物を貪るは男子の事に非ず
これも「福翁自伝」から。「物欲にとらわれるのは男子のやるべきことではない」という意味ですね。男子なら、物欲に走るよりも志を持ち、それに向かって尽力すべしということでしょう。実際に、明確な夢を持って必死に追いかけている最中は、そのことに精一杯で他のことには気が回らないものです。
「男子」と書いてはありますが、筆者は福沢諭吉による未来を生きる若者の背中を押す言葉と感じます。
人物の価値はその行為にある
人間は、負けるとわかっていても戦わねばならないときがある。だから、たとえ負けても勝っても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評するなかれ。
「福沢文集」に収められている一節です。私たちは、失敗したのを見るとついあれこれ言いたくなりますが、そうではなくて、「やる」という決意に重きを置くべきだということですね。何事も、腹を括ったらやり遂げることこそ肝要と考えていた、明治人らしいメッセージだと思います。
政治はギリギリの選択
政府の性は善ならずして只その悪さ加減の如何に在る
福沢諭吉が創刊した新聞「時事新報」に掲載した文章です。「政治とは悪さ加減の選択である」という表現で知られる名言です。
コロナ禍において、政府首脳が経済を優先させるかコロナ感染者数を減らすかどちらを優先させるか迷うように、政治においてはベストな選択肢がまずありません。どっちの方が「ベター」なのかという問題なのです。選挙で誰に投票すべきか悩んだ経験はありませんか?言い得て妙な言葉だと感じます。
結構よかった。
わかりやすい。
最後のページいらないかも。
わかるー
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」が名言というわけではないと思います。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへりといへり」とあるように
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言われている、と書いただけであって
福沢先生の真意ではないのではないでしょうか。
「人はみな平等」とは言っていないかと。
身分の差があることは認めており、その差を是正するために学問の重要性を説いたのではなかったかと思います。
(記憶違いだったら失礼しました)
京堂
確かに
j
まーま-