エリーザベト(オーストリア皇后)とはどんな人?生涯や関連作品を紹介

1889年 – 51歳「息子のルドルフ皇太子が情死する」

エリーザベトは息子の死後生涯喪服を着続けたという

1889年に息子のルドルフ皇太子が愛人と情死しています。元々ルドルフ皇太子は母親と同じように自由主義的な思想を持ち、反貴族主義や反聖職者主義に傾倒し、薬物も摂取して精神的に不安定だったといいます。

そして父帝に叱咤されていたルドルフ皇太子は、数日後愛人のマリー・ヴェッツェラと拳銃で情死しています。当初は「心臓発作」と発表されましたが、程なくして「情死」とヨーロッパ中に知れ渡ることとなりました。エリーザベトの悲しみは深く、疎遠にしていたことを非常に悔い、終生喪服を来て過ごしたそうです。

1898年 – 60歳「スイスのジュネーヴで暗殺される」

暗殺された時の様子を描いた画

息子の死後エリーザベトは、精神的な病と坐骨神経痛の治療という名目でヨーロッパ旅行を続けていたといいます。そして1898年に温泉保養のためにスイスのレマン湖に滞在していた時に、船に乗ろうと桟橋を渡ったときに、イタリア無政府主義者のルイジ・ルケーニに鋭いヤスリで心臓を一突きされ崩御しました。

傷は小さく血が噴出さなかったために、倒れたものの起き上がり自分が刺されたことに気づかずに80メートルも歩いたといわれています。そして船上で倒れ、微笑みながら「何があったの?」と言って意識を失い、一時間後に息を引き取ったといわれています。享年60歳でした。

逮捕されたルイジ・ルケーニ

当時民主主義運動が活発化し、無政府主義者やテロリストが王族の命を狙っていた時世でした。犯人のルイジ・ルケーニも「王族なら誰でも良かった」と後に供述したといわれています。

エリーザベトの関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

エリザベート 愛と死の輪舞 (角川文庫)

公爵家令嬢エリーザベトが、黄泉の王トートに魅入られてしまう舞台の原作です。本場のウィーンと日本の宝塚で大ヒットし、絶大な人気を誇っています。数奇な人生を送ったエリーザベトがトートという黄泉の王に魅入られたというロマンチック且つ悲しみがどことなく漂う物語に、読んでいて思わず引き込まれてしまう名作です。

皇妃エリザベート:ハプスブルクの美神 (知の再発見双書)

ハプスブルク家史上最も美しいといわれた皇后の生涯を、わかりやすく当時の時世の図解も含めつつ描かれています。沢山のイラストや写真はどれも美しく、近世の皇后のロマンに浸れます。女性向けのようにも感じますが、歴史も丹念に語っているので男性も楽しめるのではないかと思う1冊です。

おすすめの映画

エリザベート~愛と哀しみの皇妃

イタリア・ドイツ・オーストリアの3国合作の豪華な映画です。総製作費11億円というのも驚きですが、エキストラも2000人という超豪華な1作です。エリーザベトの前半の人生を描いています。最後はハンガリー王妃になったところで終わっており、まさにエリーザベトが人生で一番輝いていた頃までの人生を描いていて楽しめる作品です。

Elizabeth Trilogy Set HD Remastered Edition

古い「エリーザベト」の映画を高画質にリリースした3部作です。美しい皇后を主演のロミーシュナイダーが美しく演じています。特にミュージカルのファンにおすすめです。オーストリアの博物館で流れているエリーザベトファンならおなじみの作品です。

おすすめの舞台

東宝 ミュージカル エリザベート DVD Black ver 井上芳雄 花總まり

エリーザベト役が花總まり、黄泉の王トート役が井上芳雄のミュージカルです。トートを井上芳雄が演じることで話題になりました。以前皇太子ルドルフ役をやった井上芳雄が、花形のトートをやることになったのです。ミュージカル好きには絶対外せない作品です。

エリザベート ―愛と死の輪舞―

上演回数799回、観客動員数192万3千人という宝塚歌劇団を代表する人気ミュージカル「エリーザベト」を、宝塚100周年に公演した作品です。この時は8度目の公演であり、花組トップスター「明日海りお」の大劇場お披露目公演だった作品でした。宝塚ファンはもちろんのこと、興味があまりなかった人も見てファンになったという方が大勢いる作品です。

関連外部リンク

エリーザベトについてのまとめ

いかがでしたか?今回はエリーザベトについて解説しました。

筆者にとってエリーザベトは、幼少期からミュージカルを何回も見に行ったやはり特別な存在です。最初にミュージカルに触れ、それからどういった人か歴史を知ったのですが、大人になってみると皇后としての資質は正直あまり評価を得てはいないのに、絶大な人気を誇っていることに驚いたものです。

旅行ばかり行っていた「困った皇后」だったエリーザベトが、今でも領民だった国民に愛されていることは、他の皇后にない資質のようにも感じています。この記事でそんなエリーザベトを少しでも知っていただけたら嬉しく感じます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

1 2 3 4 5

コメントを残す