チェ・ゲバラの功績
功績1「キューバ革命成功に大きく貢献したこと」
チェ・ゲバラの一番の功績は、やはり「キューバ革命」の成功に大きく貢献したことではないでしょうか。カストロ兄弟などキューバ出身の革命軍の補佐として、アルゼンチン出身のゲバラが司令官まで登り詰める活躍は並みの人が出来ることではありません。
軍医としても活躍し、司令官としても活躍したゲバラの力もあり、紆余曲折しつつも現在のキューバという国の礎を作った一人といえるでしょう。
功績2「南アメリカの英雄となったこと」
ゲバラの劇的な生涯と思想は、冷戦下における南アメリカ諸国の軍事政権・独裁政権下で独立を目指す人たちに熱狂的に支持されました。ゲバラの写真は1960年後半ごろからTシャツやポスターに印刷されシンボルとされました。
南アメリカ諸国の大学では、今でもゲリラ時代のゲバラの顔を描いた多くの垂れ幕がみられます。批判も多いゲバラですが、彼の行動力や正しいと思った事に突き進むパワーは現在でも南アメリカで「チェ・ゲバラ」という存在の大きさがわかります。ゲリラの一人ではなく、「チェ・ゲバラ」という人間が今も語り継がれるのは彼の功績といえるのではないでしょうか。
チェ・ゲバラの名言
我々は、二つのベトナム、そして、三つのベトナム、さらに、数多くのベトナムをつくるべきであると主張すべきである
ゲバラの革命の理想を一番表しているといわれています。武力抗争が唯一の圧政から救う手段という認識です。言葉の力に、考え方の賛否はあれどもここまで国を変えようという熱意と力を感じてしまう言葉です。
祖国か、死か!
自分の祖国を選ぶか、死を選ぶか、如何に背水の陣を引いて革命に命をかけていたのかがわかる言葉です、これだけの覚悟がないと、革命は起こせないのでしょう。
バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛、正義への愛、真実への愛。愛の無い真の革命家など想像できない。
ゲバラという人が見えてくる言葉です。国を変えようという人によっては野蛮と取られてしまいかねない行為も、全ては「愛」からなり愛する人のために行動していたことがわかる言葉です。
チェ・ゲバラにまつわる都市伝説・武勇伝
都市伝説・武勇伝1「トレードマークの葉巻の人は…」
ゲバラというと葉巻の咥え葉巻のイメージがありませんか?喘息持ちなのに、大丈夫なのかと不思議に思ってしまいますが、葉巻にも理由がありました。まず葉巻は革命家の象徴だといいます。
そしてゲリラ戦においての虫よけの役割を果たすそうです。そして葉巻がキューバの特産品だったために、世界への商品アピールも兼ねていたということです。格好をつけるための演出だけでなく、色々な意図があったのです。
都市伝説・武勇伝2「紙幣のサインも『チェ』とサインしたらしい」
国立銀行総裁の職に就任した際に、それまでフルネームで記入する慣習だった紙幣に「チェ」とのみサインしたといいます。これは革命前、札束がものをいう社会だったことへの痛烈な批判が込められていたといいます。そのために拝金思想を嫌悪していたそうです。
このような考え方のゲバラが、銀行総裁職に就任したのも適材適所とはいいづらい気もします。そのため、新政府の総裁を決めるときにカストロが「誰かエコノミスタ(経済通)はいないか?」と問い合わせたのを居眠りしていたゲバラが、「コノミスタ(共産主義者)」と聞き間違えて手を挙げたのではないかという噂が広まったそうです。