チェ・ゲバラとはどんな人?生涯・年表まとめ【名言や最後の様子も紹介】

1960年 – 32歳「アメリカがキューバへの経済封鎖を行う」

反カストロの亡命キューバ人も参加していたという

カストロがアメリカ資本からなる石油関連産業を国有化すると、アメリカはキューバに対して経済封鎖を行いました。翌年にはケネディ大統領がキューバ侵攻作戦を許可した為に、アメリカに支援された傭兵部隊がキューバに向かいますが、ゲバラとカストロ率いるキューバ軍はこれを勝利しています。この事件の後にカストロは、社会主義革命化を宣言しました。

ゲバラはサトウキビの収穫などもボランティアで行っている

しかし経済封鎖はキューバに大きなダメージを与え、それに加え資源不足や福祉事業の無料化などでキューバ経済を圧迫しました。ゲバラが「生産効率の低下は人々の献身的労働によって補える」とし行動しますが、経済の好転には繋がらず理想主義的な考え方に徐々にキューバ首脳陣の中でも孤立していきました。

1965年 – 37歳「別れの手紙を残しコンゴに渡る」

コンゴでのゲバラ

1965年ソビエトへの批判を言ったために、ゲバラはソビエトから「ゲバラを首脳陣から外さないと物資の援助を削減する」と通告を受けてしまいます。そのためゲバラは一線を退くことを決め、カストロたちに手紙を残して、コンゴへと渡りました。

コンゴは「コンゴ動乱」後も政治不安定が続いており、ゲバラは現地の革命軍の指導しましたが、兵士の士気の低さに失望したといわれています。ストレスからかコンゴで喘息の発作も再発し、コンゴを離れて1966年にはチェコスロバキアに潜伏しています。

ゲバラが利用したウルグアイのパスポート、全く別人のようである

この時にトレードマークの髭をそり落とし、髪も短く切って別人に成りすまして、ウルグアイのパスポートを使いキューバへと帰国しました。

1967年 – 39歳「ボリビアで政府軍により射殺され死去」

ボリビアでの最後の戦いの様子

新たな戦いの場として、レネ・バリエントスの軍事政権が敷かれているボリビアを選び、ウルグアイ人ビジネスマンに変装して入国しました。しかし独自の革命理論を唱えるゲバラは、ボリビア共産党の支援を得られず、カストロの支援も滞っていました。

対ゲリラ戦に訓練された政府軍にも苦戦を強いられ、遂にアンデス山脈でゲバラが政府軍に捕えられてしまいます。そして「ゲバラを殺せ」と指令を受け、政府軍によって射殺されました。最後の言葉は「落ち着け、そしてよく狙え。お前は一人の人間を殺すのだ」そして打ち損じた男に「お前の目の前にいるのは英雄でも何でもない男だ。撃て!臆病者め!!」だったといいます。

捕えられたチェ・ゲバラ

最終的には心臓を撃ちぬかれ、死去しました。死亡の証拠に両手首を切り落とされ、遺体は無名のまま埋められたといいます。

チェ・ゲバラの関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

増補版 チェ・ゲバラ伝 (文春文庫)

チェ・ゲバラの本といえばこれかな?というように昔からあるゲバラの自伝です。増補もされ、ゲバラの人生が更に詳しくなっています。チェ・ゲバラという男をしるのに最適な本です。

チェ・ゲバラ名言集

チェ・ゲバラは多くの名言を残しています。ゲリラ戦や革命の名言から、「人間の愛」の名言まで幅広く残してくれてます。「世界で一番かっこいい男」といわれた男の言葉を、自分にアップデートさせてみるのにおすすめの本です。

マンガ偉人伝 チェ・ゲバラ (知恵の森文庫)

本を読む時間は中々取れない…という人も、子供にどういう人物か教えるためにもお勧めの本です。漫画だと子供も入り込みやすいために、こういった人物がいたということを教えるために読ませてみてはいかがでしょうか。

おすすめの映画

Motorcycle Diaries

ゲバラが南米を放浪している時を舞台にした映画です。「これは偉業の物語ではない」と冒頭のプロローグがあるとおり、派手な話し展開はない二人の男がバイクで南米を回る話なのですが、不思議と心に響く名作です。

チェ 39歳 別れの手紙

ゲバラの「別れの手紙」を公表し、ボリビアに向かうあたりの映画です。一人のゲリラが立ち上がったという、民衆のカリスマだったという内容で、ゲバラファンは見てみたい1作です。当時の空気がわかる人によっては懐かしさを感じる作品と思われます。

【24年11月最新】チェ・ゲバラをよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

おすすめドラマ

チェ・ゲバラ 革命への道

チェ・ゲバラのドキュメンタリードラマです。個人的に、ゲバラを知りたい人には是非お勧めのドラマです。膨大な資料を惜しみなく見ることができて、ゲバラという人を知る上で非常に良いドキュメンタリーです。

関連外部リンク

チェ・ゲバラについてのまとめ

チェ・ゲバラという人物の執筆を任してもらい、書きながらの感想ですが、今の時代ではあまり感じることが出来ない熱さを感じます。まったく自分にないものを多く持つゲバラという人物に、凄いなという憧れと共になんとなく儚さも筆者は感じました。

理想と現実の違いは大人になると突きつけられますが、諦めずに立ち向かい散っていったゲバラという人物。ジョンレンのが「最高にかっこいい男」といった言葉もわかる気もします。この記事を読んで、ゲバラという自分の信念で戦った男がいたことを知ってもらえたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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