ソクラテスの年表
紀元前469年頃 – 0歳「ソクラテス誕生」
ギリシャのアテナイにて生まれる
ソクラテスはギリシャのアテナイにて生まれました。現在でいうアテネです。生涯のほとんどのこのアテナイで暮らしたとされています。
父は彫刻家のソプロニスコス、母は助産婦のパイナレテです。古代ギリシアの人物でありながら詳細に家族の名前や職業が残っているのは、3世紀に活躍した哲学史家のディオゲネス・ラエルティオスが「ギリシア哲学者列伝」にまとめたためです。
紀元前432年 – 37歳「ペロポネソス戦争勃発」
ポテイダイア攻囲戦に参加
紀元前432年頃からペロポネソス戦争が勃発します。この戦争でソクラテスはポテイダイア攻囲戦やデリオンの戦いを重装歩兵として戦い抜きました。ちなみにこの戦いには、弟子であり政治家のアルキビアデスも騎兵として参加しています。
アポロンの神託所にて「無知の知」のきっかけを得る
時期は正式には分かりませんが、この頃にアポロンの神託所にて「無知の知」のきっかけを得ることになります。巫女はアポロンという神からの言葉をソクラテスに伝えたわけですが、神を信じにくい私たち日本人から考えると、この言葉はでまかせだったのかもしれません。
それでもこの巫女の「ソクラテス以上の賢者は存在しない」という言葉が無かったら、現代の哲学は生まれていないという事を考えると非常に感慨深いですね。
裁判にかけられる
「無知の知」のきっかけを得たソクラテスはその後街の政治家などに問答をしかけて、煙たがられます。ソクラテスとしては、無知を認めて真実の探求を目指したかったのでしょうが、それでも政治家たちからはやはり、恥をかかされたと思われてしまい、裁判にかけられてしまいます。
紀元前399年 – 70歳「ソクラテス死去」
周囲に嘆かれつつも自ら死を選ぶ
裁判にかけられたソクラテスは、自らの行いは間違っているとは認めることなく、哲学者としての意地をつき通して紀元前399年に70歳で死に至ります。
そもそもソクラテスにとって死はそこまで恐れるようなものでもなく、悪妻で知られるクサンティッペが「無実の罪で死ぬなんてわけがわからない!」と嘆いた時も「有罪で死んだほうがよかったかな?」とジョークを返すほどでした。
ソクラテスの関連作品
ソクラテスの弁明
本記事でも紹介したように「ソクラテスの弁明」は、ソクラテスの裁判の内容や、ソクラテスの行動や弁明を書き記した著書です。この本はそのプラトンの著書を日本語で翻訳した作品ですkindleunlimitedなら無料で読めますのでぜひとも一度手に取ってみてください。
マンガで読む名作 ソクラテスの弁明
こちらも同じようにプラトンの著書である「ソクラテスの弁明」です。この本はマンガになっており、非常に読みやすい作りです。活字ばかりだと疲れてしまう方は、こちらでソクラテスの生き様や思想を体感してみてください。
【24年11月最新】ソクラテスの哲学をよく知れるおすすめ本ランキングTOP7
ソクラテスについてのまとめ
ソクラテスは「無知の知」「アレテー」「ソクラテス式問答法」などなど、非常に様々な概念を生みしてきました。自身で著述を行っていないとはいえ、これらの功績・思想が今まで受け継がれてきたのはソクラテスに魅力があったことは間違いないです。
また最後は自分の哲学を証明するために、自ら死を選ぶという非常にカッコイイ哲学者だと言えるのではないでしょうか?彼の弟子が多かった理由や今なお彼が偉大な哲学者だと呼ばれる理由が良く分かりますね。
哲学者は他にも、さまざまな面白い思想を持っている人たちばかりなので、気になったら他の哲学者も調べてみてくださいね。
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