歴史編
仁徳天皇の国見
第16代仁徳天皇は国見をした際、民家のかまどの煙突から火が出ないのを見て人々が食事も満足に取れないほど貧しいことを知ります。そこで3年間税を免除して、天皇も清貧に甘んじました。そのため聖帝と呼ばれています。
古事記に出てくる主な神々と英雄
イザナキとイザナミ
天と地が分かれた時、天界である高天原に神々が生まれます。その時、最後に生まれたイザナキとイザナミの神が結婚して淡路島、四国、本州など8つの島を生み、続いて海や風の神など多くの神を生みました。
イザナミは火の神を生んだ時に命を落としますが、イザナキは最後にアマテラス、スサノオら三貴子を生んでいます。
アマテラスとスサノオ
イザナキから最後に生まれたのは三貴子のアマテラス、ツクヨミ、スサノオでした。このうち姉のアマテラスは高天原を、弟のスサノオは海を治めます。これが不服のスサノオは大暴れして天を追放されましたが地上の出雲では一転、英雄となりヤマタノオロチを退治。その子孫がオオクニヌシです。
オオクニヌシから地上の国を譲り受けたアマテラスは、孫のニニギを派遣して治めさせました。ニニギの子孫が神武天皇となり、アマテラスは皇室の祖先とあがめられます。
オオクニヌシ
オオクニヌシはスサノオの子孫で出雲に住んでいました。最初は気弱な少年でしたが、様々な試練を経て地上の王へと成長。スクナビコナや三輪山の神の助けを得て国造りに励み、地上の国を治めます。しかしアマテラスから国譲りを迫られ、息子たちがアマテラスの使者との力比べに負けると御殿を建てることを条件に承諾しました。その建物が出雲大社と言われています。
ヤマトタケル
第12代応神天皇の子で名はオウス。その荒々しい性格を恐れた父により、クマソタケル兄弟の討伐を命じられ、刺し殺したその兄弟からヤマトタケルの名を与えられました。
さらに叔母のヤマトヒメからもらった草薙剣で九死に一生を得ながら東国を平定。こうして父の命で戦いに明け暮れたヤマトタケルは、大和への帰還の途中で神の祟りを受け亡くなった悲劇の英雄です。
古事記のおすすめ書籍・本・動画
おすすめ書籍・本
地図でスッと頭に入る 古事記と日本書紀
日本神話のあらすじと歴史を55のポイントに分けて紹介しています。見開きで地図や図説が入っているため神様の系図などが理解しやすく、スムーズに読み進められます。
読み解きポイントがまとめられ、神話の関連地などを紹介している点も古事記への興味を高めてくれるでしょう。これから古事記を読みたいという人にぴったりです。
古事記(上)全訳注
古事記をしっかり読みこみたいという人におすすめです。上中下の3巻からなっています。内容ごとに書き下し文、現代語訳、言葉の解説の注、解説が掲載されており、一つずつの言葉の持つ意味からその段の持つ意味や解説、ほかの神話との比較まで古事記を多方面から知ることができます。
現代語訳もくだけすぎず、神話の雰囲気のまま読むことができます。
【24年1月最新】日本神話がよく知れるおすすめ本ランキングTOP12
おすすめ動画
古事記をわかりやすく簡単に20分で解説【日本の聖書のあらすじで神道を学ぼう】
古事記のあらすじをアニメーションを交えて20分で解説する動画です。解説付きのアニメがとにかく親しみやすいので楽しく理解することができます。また、あらかじめ何分にどの項目があると目次も示されているので、自分の知りたい内容だけを見ることも可能です。古事記の全体像を知りたいという人は一度目をとおしてみてください。
中田敦彦のYouTube大学【古事記①】日本の神話が面白い~日本の成り立ちを知っていますか?~
中田敦彦のYouTube大学における日本神話の解説です。わかりやすく熱い語り口調の解説には思わず引き込まれます。それでいてシリーズで約2時間かけて丁寧に教えてくれるので見ごたえ十分。
古事記のあらすじはもちろん古事記の成立や目的を当時の日本の歴史ともからめて解説しており、古事記の性質も理解できます。
古事記に関するまとめ
古事記の記事をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
古事記は日本の国造りを示した重要な歴史書で、日本文化や精神のルーツともいえる要素が盛り込まれています。ただそういった歴史書の性質を抜きにしても、個性豊かでユニークな神々がダイナミックな物語を繰り広げており、ワクワクしながら読むことができます。
神々も人間のように怒り、嫉妬、悲しみ、喜びなどの感情をあらわにしており、いつの世も変わらない人の思いがあることもつくづく感じさせられるでしょう。
この記事を読んで古事記に興味を持っていただけたら嬉しいです。