ウォーレンバフェットの功績
功績1「バークシャー・ハサウェイの筆頭株主&会長兼CEOとなった」
バークシャー・ハサウェイは、1888年に創設された綿紡績事業を行う会社でした。今の投資事業はバフェット氏が経営権を獲得してから始まりました。
バフェット氏は1962年に、バークシャー・ハサウェイの株が本来の価値よりも安値で取引されていると見て、同社の株を購入しました。そして、バークシャー・ハサウェイを運営していたスタントンの家族と衝突したのち、同社の経営権を獲得します。
初めは本来の綿紡績事業を行っていましたが、1967年までに投資業を拡大し、1970年代の終わりに資金源を獲得。以来、投資業が主要な事業となりました。現在では世界最大の投資持株会社と言われるまでに成長しています。
世界最大と聞くと長い歴史があるように思えますが、実際は50年ほどしか経過していないんですね。今のバークシャー・ハサウェイを作り上げたのはバフェット氏と言っても過言ではないでしょう。
功績2「大統領自由勲章を受章した」
大統領自由勲章とは、アメリカの国益や安全、世界平和の推進、文化活動など特に賞賛に値する努力や貢献を行った人物に送られる最高位の章です。バフェット氏は2010年にこの章をオバマ大統領から授与されました。
バフェット氏は投資家として驚異的な功績を残し、世界中の多くの人から人気を集めています。また慈善活動にも熱心なことで有名です。2016年、バフェット氏はビル・メリンダ・ゲイツ財団をはじめ、多くの慈善団体に寄付をしました。
バフェット氏が寄付した金額はなんと285億ドル。日本円にして約3兆円です。
功績3「年平均利回り20%を50年キープした 」
バフェット氏の功績と言えば、やはり投資でしょう。バフェット氏の偉業の中で最も驚異的なのが年平均利回り20%を50年キープしたことです。年利20%と聞くとあまりインパクトがありませんが、長期投資の場合は複利という力が働き、雪だるま式に資産が増えていきます。
具体的には、1965年に10万円を投資していたら50年後の2015年には約10億円になっている計算の利率です。とんでもないですね。
金額もとんでもないですが、一番すごいのは株式なら一般的に5〜9%の利回りが現実的とされている中で、50年も年利20%の運用成績を出したバフェット氏の投資手腕でしょう。まさに投資の神様です。
ウォーレンバフェットの名言
並外れたことをしなくても、並外れた業績を達成することは出来る
バフェット氏は「簡単なことをやれ」と言葉を変えて繰り返し発言しています。自分が理解できる簡単なビジネスへ投資することが、優れた運用成績を残すコツであるとバフェット氏は語ります。
こちらの言葉もそれらと一緒で、当たり前でシンプルなことの積み重ねが優れた業績に繋がっているということでしょう。
時代遅れになるような原則は、原則ではない
これはバフェット氏が19歳の頃に、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』から学び、実践している考え方です。原則とは、基本的な規則や決まりごとを表す言葉。要するに物事の基本の基本ですから、その時代によって変わってしまっては意味がありません。
バフェット氏は、本当の原則こそ価値があると言っています。投資手法にもそれは現れていて、どんな時代でも変わらず利益を得られる事業に投資をしています。
人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早いうちに習慣化させるべき
習慣は継続に苦労がないうえ、ほとんど無意識で行っています。そのため、悪い習慣が身についてしまうとなかなか直しにくくなります。
逆に正しい思考と振る舞いを身につけてしまえば、成功するうえで大きな力となるでしょう。
ウォーレンバフェットが影響を受けた人物
バフェットの師匠ベンジャミン・グレアム
グレアムはアメリカの経済学者で、「バリュー投資の父」と呼ばれるプロの投資家です。バリュー投資とは、実際の企業の価値よりも低い値段がつけられた株を購入し、本来の価格になった時点で売却する投資方針のことを指します。
バフェット氏は彼の下でこのバリュー投資の手法を学び、成功のために必要な基礎を身につけたのです。今でもバフェット氏の投資手法の基礎はグレアムの理論が基礎にあります。
バフェットの相棒チャーリー・マンガー
マンガー氏はアメリカの投資家で、現在バフェット氏が会長を勤めるバークシャー・ハサウェイの副会長です。
2人は1959年に出会い、すぐに仲良くなりました。以来マンガー氏はバフェット氏に協力し、一緒にバークシャー・ハサウェイを大きくしていきます。また、投資面でもバフェット氏に影響を与えています。
マンガー氏は普通の会社を割安で購入するよりも、成長が見込める優れた企業を適正価格で買うべきだ、とバフェット氏に意見しました。これをきっかけにバフェット氏は、バリュー投資の理論とマンガー氏の意見を組み合わせた長期投資を行うようになりました。