タレント
所さんのタレントとしての芸風はいい感じにリラックスした自然体が売りで、バラエティ番組には欠かせない存在となっています。
1979年にテレビ東京系のバラエティ番組「ドバドバ大爆弾」で初MCを務めたあと、「笑っていいとも!」や「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」に出演し、バラエティ番組での存在を確立していきました。2021年現在、レギュラー番組は9本を数え、不定期特番の司会も数多くこなしています。
芸風としては自然体で穏やかなイメージのある所さんですが、番組に対するこだわりや主張はとても強く、番組スタッフとの意見衝突もよくあったそうです。それが原因で降板した番組も1つや2つではありませんでした。
俳優
所さんは1980年代半ばから1990年にかけてTBS系のドラマに数多く出演し、俳優としても活躍しています。役者業を始めたきっかけは「ドラマに出れば曲が売れるのでは?」と考えたからだそうです。
「うちの子にかぎって」「パパはニュースキャスター」「はいすくーる落書」「ママハハ・ブギ」などに出演し、脇役ながらも存在感のある演技を見せています。
また1993年に出演した黒澤明監督の遺作「まあだだよ」での演技が評価され、第17回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、第36回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞しています。1994年にはスペシャルテレビドラマ『私は貝になりたい』で主演も果たし、一時は役者に転向かと噂されました。
声優
所さんは自身の声を活かして声優としても活躍しています。代表作品はピクサーの「トイ・ストーリー」シリーズに登場するバズ・ライトイヤーや、ジブリの「崖の上のポニョ」に登場するフジモトなどがあります。
「トイ・ストーリー」シリーズに登場するバズ・ライトイヤーについては、コミカルなキャラクターが自身と似ていると所さんは感じているようです。そのためバズを演じる時は「何も意識していない」とインタビューで答えています。
2019年に公開された「トイ・ストーリー4」のインタビューで所さんは、
「バズ・ライトイヤーは僕にとって相棒みたいな存在。20年以上声をやらせてもらって、こんなに嬉しいことはないですよね」
と語っていてます。
発明家・作家
所さんは自身の遊び心と創作意欲を活かして発明家としての一面も持っています。
ゴルフを趣味にしていたため「TxTハンマーアイアン」というゴルフクラブの開発をプロデュースするなど、ゴルフ関係の発明は多いです。またガンマニアでもある所さんは、「世田谷ベース制式装備品シリーズ」というエアソフトガンの開発も行っています。
趣味に関する発明にとどまらず、リモコンと爪切りを合体させたものや、ポットと懐中電灯を融合させたものなどユニークな発明もしています。
また数多くの著書を執筆し、雑誌を制作するなど作家としての活動も行っています。一時期は所さんの事務所内に出版部門を設立していたこともあり、個人でメディアを所有した数少ない人物でした。
漫画家・デザイナー
漫画家・デザイナーとしても所さんは活動しています。
「少年ビッグコミック」にてマンガ「ジョージ君の人間図鑑」を連載していました。自らデザインしたキャラクターが登場する「となりのトコロ」というアニメを制作したこともあり、ゲーム「所さんのまもるもせめるも」では登場キャラクターをデザインしています。
またテレビアニメ「デジタル所さん」では、アニメ界のアカデミー賞と呼ばれているアニー賞の最終選考にノミネートされました。アメリカで行われたフィルムフェスティバルで、原作者であり監督の今吉将之さんが金賞を受賞しています。