チャールズ・マンソンとはどんな人?起こした事件や逸話、生涯まとめ

二人の息子とその現在は?

子供の母メアリー・ブルンナー、現在は消息不明
出典:Wikimedia

チャールズ・マンソンには少なくとも二人の子供がいたといわれています。一人はミュージシャンのマシュー・ロバーツで、生まれてすぐ養子に出されて父を知らずに育ったといいます。10歳の時に姉妹から自分が養子であることを初めて知り、それから自分で調べて実父がチャールズ・マンソンだと知ったといいます。彼は悩んだ末に雑誌に告白しています。

マンソンの子供は出生に振り回された

もう一人は信者の一人メアリー・ブルンナーとの間に生まれたマイケル・ブルンナーで、生まれた後母方の祖父母の養子となりました。マイケルは戸籍上、姉である母と電話をしたりしていたものの、マンソンとは生前接触することはなかったそうです。マンソンの死後、彼を正当化する発言を告白したことがあります。

チャールズ・マンソンはなぜ事件を起こすようになったのか?

どうしたらこんな思想が生まれたのかと疑問が出てきてしまう

ここまで読んでみると、どうしてこんなカルト集団が現れたの?マンソン・ファミリーに対してそんな疑問が出てくるのではないでしょうか。マンソン・ファミリーが現れた原因は、幾つかの要因が絡み合っています。

時代はヒッピーブームの真っ只中だった

ヒッピースタイルのミュージシャン
出典:Wikipedia

1960年代のアメリカは「ヒッピーブーム」の真っ只中でした。ヒッピーブームとは、インドなどの東洋的な哲学に魅力を感じ、反体制思想や左翼的思想を持ち自然の中で生活しようと言う人たちが多く表れたのです。

またヒッピーは性開放やフリーセックス、大麻などのドラッグの解禁、ヴィーガニズムへと繋がる有機野菜の促進なども目指していました。こういったヒッピー的なイメージとアウトローな生き様がマンソンとマッチし、当時はカッコよく見えたといわれています。マンソン自身も自覚し、キリストに見えるように髭をはやし念入りに手入れをしていたといいます、

ファミリーを巧みにマインドコントロールした

マイソンはドラッグやセックスでファミリーを支配していった

マンソン・ファミリーを構成していた人たちは、中流家庭出身の家出少女たちで公園や街角で話しかけ連れて帰った人たちでした。そしてドラッグとセックスに明け暮れる自堕落な生活を送り、マインドコントロールしています。

マンソンが説いていた「所有物を持たず、俗物にとらわれず、時間や物質に囚われることなく自由に生きる」というポリシーを持っていました。そして独特なカリスマ性でファミリーの心を掌握し、自分の手を汚さずに殺人を犯させたのです。

「チャーリー・セズ / マンソンの女たち」のワンシーン
出典:映画男のただ文句が言いたくて

逮捕されたファミリーの女性たちは逮捕後も、自分の意見を言わずに「チャーリーはこう言っていた」と言って聞く耳を持ちませんでした。女性たちにとってマンソンが言ったことが全てのような状態であり、後ファミリーへの洗脳を題材にした「チャーリー・セズ / マンソンの女たち」として映画化されています。

チャールズ・マンソンが残した言葉

真に強いものは証明しなくても良い、言っていることはあっているが…

「真に強いものは、まがいものに対して、それを証明してみせる必要はない」

チャールズ・マンソンが残している言葉です。確かに真に強いものは証明しなくても良いというのは間違いないと思いますが、彼の行動や犯行を見ている限り何においての発言なのか気になるところです。

チャールズ・マンソンにまつわる逸話

逸話1「チャールズ・マンソン作曲作品は沢山カバーされている」

歌手のマリリン・マンソン、名前はマリリン・モンローとチャールズ・マンソンから取ったという
出典:Wikipedia

チャールズ・マンソンが作曲した曲は、ガンズ・アンド・ローゼズ、マリリン・マンソンを含む歌手たちが数十年に渡って彼の歌をカバーしています。獄中にいながら、長年様々なアーティストに影響を与えたのです。

マンソンの逮捕後、獄中で「Lie」「Trees」「One Mind」等のアルバムをリリースしており、「Live From San Quentin」等では、獄中でのライブやセッションが収録されているものもあります。作風は一見穏やかで牧歌的な歌声でフォークギターを弾きならすようなものやアップテンポのものも存在し、アーティストから曲を評価されているという側面を持っているのです。

逸話2「獄中で心理学者にアドバイスしてもらっていた」

真ん中の人物がリアリー、写真はジョンレノンの「平和を我らに」をレコーディングしているところ
出典:Wikipedia

一時期チャールズ・マンソンの隣の独房に、心理学者のティモシー・リアリーが収監されていたことがあり、マンソンに心理的なアドバイスを行っていたといいます。

ティモシー・リアリーは心理学者でありながら、ハーバード大学で幻覚作用を研究し、マリファナ所持で収監されていた人物でした。しかし心理学者であることを利用し、脱走しない温和な人物を演出。そして脱走してまた捕まるといった人物でした。薬物という共通点がある二人がどんな会話をしたのか気になりますが、アメリカで有名な二人が隣同士だったという話は逸話として伝わっています。

1 2 3 4 5

コメントを残す