チャールズ・マンソンとはどんな人？起こした事件や逸話、生涯まとめ

チャールズ・マンソンの生涯年表

1934年 – 0歳「カルト教祖マイソン誕生する」

チャールズ・マンソンは16歳の家出して売春婦になっていたキャスリーン・マドックスが母として生まれました。誕生日は11月11日か12日といわれ、はっきりしないのは母が誕生日を覚えていないからだそうです。

マンソンはしばらく名前も付けてもらえませんでしたが、数か月後母が気まぐれに「チャールズ」と名づけ、その時たまたま結婚していた男性の姓「マンソン」を名乗ることとなります。

母の逮捕により祖父母など転々とする

マンソンが5歳の時に母がガソリンスタンドを襲撃し刑務所に入ったために、祖父母の元でとだてられました。しかしその後親戚を転々とし、12歳で孤児院に入れられています。そして母に会いたいために孤児院を脱走し会いに行くも、母に迷惑がられ逃亡途中に窃盗して逮捕されました。

脱走しては犯罪をして戻ってくるを繰り返したものの、16歳で救護院に入りそこの囚人を怪我させ少年院に送られました。19歳の時に仮出所し、そこでウエイトレスの女性と結婚し子供も生まれるものの自動車泥棒で再度捕まっています。

ギターを持ってサンフランシスコへ

刑務所に入ったマンソンはセラピーを受けて、人を操る技を磨き元ギャングにギターを習ったといいます。そして1967年に刑期を終え、ギターを持ってサンフランシスコに向かっています。

サンフランシスコはヒッピー文化が流行っており、若者たちはドラッグを摂取し、ベトナム戦争徴兵を回避しようと躍起になっていました。マンソンは街角で歌いながら、図書館司書の女性と同棲。そして家出少女などを誘いドラッグを与えたりして、アパートに人は増えていきファミリー化していきました。

1968年 – 34歳「マンソン・ファミリー殺人を犯す」

マンソン・ファミリーはドラッグ売買や窃盗を行い生計を立てていました。この頃マンソンは歌手デビューする話が持ち上がり、ミュージシャンでプロデューサーのテリー・メルチャーのプロデュースでデビューする予定でしたが、結局デビューは流れています。

その間メルチャーの家に居候していたマンソン・ファミリーは、カルフォルニアのスパーン牧場に住み込むこととなりました。牧場には盲目のオーナーがおり、雑用と女性信者の性的奉仕を条件に住み込みを認めさせています。ここでファミリーは「ヘルター・スケルター」というカルトな思想に取りつかれていきました。

殺人事件を3件起こす

増長したファミリーは、遂に殺人事件を起こします。最初は麻薬の売人ゲイリー・ヒンマンで、拷問の末に殺害しています。その後ファミリーのメンバーが、クレジット不正利用や車両窃盗の罪で捕まり、危機感を募らせたファミリーは戦争を起こさせるために、白人の金持ちを狙う殺人事件を起こします。

1869年8月に女優のシャロン・テート達5名を殺害する事件を起こし、翌日にスーパーマーケットチェーン店オーナー・ラビアンカ夫妻を殺害しています。

1968年 – 34歳「マンソン・ファミリー逮捕される」

事件から1週間後、マンソン・ファミリーは逮捕されますが容疑は車両窃盗の容疑でした。それも証拠不十分で釈放されていますが、逮捕されていたファミリーが独房で自慢話をしていたのが看守の耳に入り、芋づる式に逮捕されました。

マンソンは取り調べの時は、自分は殺害に関与しておらずメンバーが勝手にやったことと主張。結局実行犯の3人の女性信者は終身刑に、マンソン自身は1971年に死刑判決が下されました。しかし1972年にカリフォルニア州で死刑制度が廃止され、自動的に終身刑になっています。

その後カリフォルニア州で死刑制度は復活しますが、結局終身刑のままでした。獄中では最後まで遺族への謝罪や後悔の言葉は出ませんでしたが、悪の象徴的なカリスマとなりファンレターが殺到、獄中で作曲に勤しんでいました。

何度も仮釈放申請を出し獄中結婚騒動が起きる

チャマンソンは2007年までに11回も仮釈放申請を提出していますが、「他人に危害を加える恐れがある」と却下されています。そして2014年に9年前から交流している女性が、マイソンの妻と名乗り獄中結婚の手続きを始めたとニュースになります。

しかし女性の目的は、マイソンの遺体をガラスケースに入れてロサンゼルスに陳列し大儲けをすることだと発覚し破談となっています。

2017年 – 83歳「急性心筋梗塞で死去」

マンソンは2017年の1月に胃腸出血のために入院。5日後には刑務所に戻っていますが、ロサンゼルス・タイムズではマンソンは重病と報道しました。その後同年に急性心筋梗塞で死去しました。享年83歳でした。