凶悪事件を起こした犯人のその後と現在の様子まとめ

萩原克彦・梅沢昭博・村上博紀 | 栃木リンチ殺人事件：1999年

萩原克彦、梅沢昭博、村上博紀の3人は1999年9月から発生した栃木リンチ殺人事件の犯人達です。萩原は梅沢や村上から恐喝を繰り返し、困った梅沢は職場の須藤正和さんを身代わりにする事を考えます。須藤さんは3人に拉致され、2ヶ月にわたり暴行を受け続けました。

須藤さんは激しい暴行の末に12月に死亡します。萩原達は逃げ切る事を考えるものの、途中で見張り役として犯行に加わった高校生が、良心の呵責に耐えきれずに自首。彼らは逮捕されました。事件の発覚が遅れたのは、警察の怠慢があったとされます。

萩原、梅沢、村上の3人は当時19歳であり、彼らは軽い判決で済む事を確信していたようです。結果的に萩原と梅沢は無期懲役、村上は懲役5〜10年の不定期刑、高校生は少年院行きとなりました。

萩原と梅沢は現在も服役中で詳しい事は不明です。村上は既に出所し、都内の警備会社で働いていました。ただ、彼は事件前の就職先では勤務態度は非常に悪かったことの事。長続きせずに退職している可能性もあります。

谷口誠一 | 西鉄バスジャック事件：2000年

谷口誠一は2000年5月に発生した西鉄バスジャック事件の犯人です。谷口は福岡で西鉄高速バスをバスジャックし、乗員乗客22人を人質に立て篭もりました。更に牛刀で1人を殺害し、2人に重傷を負わせています。谷口は当時17歳の未成年でした。

バスジャックは15時間に及んだものの、特殊部隊SATが突入し、谷口を確保する事に成功しました。谷口は2チャンネルで、「ネオ麦茶」というハンドルネームを用いて犯行声明をしていた事がわかっており、この事件を「ネオ麦茶事件」と呼ぶ事もあります。

谷口は事件後、京都医療少年院に収監され、2006年に仮出所。現在に至るまで再犯したというニュースはありません。谷口の両親は事件後、被害者や被害者遺族に賠償金を払い続けており、両親は事件後仕事を退職。佐賀市の自宅を売却し、賠償金に充てたそうです。

松永太・緒方純子 | 北九州連続監禁殺人事件：2002年

松永太と緒方純子は2002年に発覚した北九州連続監禁殺人事件の犯人です。松永は緒方の家族を北九州の自宅に呼び寄せて監禁。拷問と虐待によるマインドコントロールで殺し合いをさせ、その死体も彼らに処理をさせています。一連の事件で7人が死亡しました。

日本の犯罪史でも指折りの残虐な事件ですが、報道規制がなされた為、事件の知名度は高くありません。2011年に主犯の松永に死刑判決が下り、内縁の妻である緒方は松永の支配下で殺人や解体を行なっていたことが考慮され、無期懲役の判決が下りました。

松永は福岡拘置所に死刑囚として収監されています。彼は自分で手を下していない事から、未だに無罪を主張しているとの事です。また収監中に糖尿病を患い、現在は失明しており、介助がないと歩けない状態になっているそうです。

緒方は刑務所の報奨金から被害弁償をする、支援者や数少ない親族に手紙を送る等、償いの日々を続けています。ただ無期懲役刑は事実上の終身刑であり、緒方が出所する可能性は極めて低いといえるでしょう。

辻菜摘（ネバダたん） | 佐世保小6女児同級生殺害事件：2004年

辻菜摘は2004年6月に起きた佐世保小6女児同級生殺害事件の犯人です。辻は同級生の女子児童を学習室に呼び出し、カッターナイフで首を切り付けて殺害。被害児童の傷口は深さ10cmに達していました。当時の辻は僅か11歳の少女で、世間に大きな衝撃を与えました。

辻はバイオレンス小説「バトルロワイヤル」の影響を受けていた他、バスケットクラブを引退させられた事で精神的に不安的になっていました。辻と被害生徒は電子掲示板の書き込みでトラブルになっており、それが事件の引き金になったのです。

辻は児童自立支援施設を出所した後で、法務省関係者の人と養子縁組をしたとされます。結婚したという噂もあるものの真実は不明。ちなみに通称の「ネバダたん」とは、出回った写真に写っているパーカーに「Nevada」と書かれていた事が理由になっています。