今日までに世界中では多くの事件が起きていますが、その中には身の毛もよだつような恐ろしい事件が多くあります。殺人を楽しんでいるもの、人を苦しめることを楽しんでいるといった恐ろしい殺人も存在するのです。
この記事ではそんな事件の中から、「世界で一番悲惨な事件」と考えられる事件を25選紹介します。おぞましい事件ばかりですので、閲覧は自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
25位:モンスター | アイリーン・ウォーノス – 1989~1990年
1989年〜1990年にアメリカで7名の男性が殺害された事件です。犯人のアイリーン・ウォーノスは売春していた女性で、アメリカで10人目の女性の死刑囚となりました。犯行の手口は売春婦として男性に近づき、射殺して金品を奪っています。
アイリーンは、ゲイバーで知り合ったティリアという女性と一緒に暮らしていました。ティリアはアイリーンの売春を手伝っています。しかしアイリーンは娼婦として年齢が厳しくなってきたために生活が困窮し、殺人に手を染めていくことになりました。
しかし盗難車で事故を起こしたために、逮捕されています。アイリーンは当初無罪を主張するも、ティリアの供述もあり、最後は罪を認めました。アイリーンは6回の死刑判決を受け判決後に、
「私はあの男達を殺して、冷酷に金品を奪った。そしてもう1度やるだろう。だから自分を生きたままにしておくのは何の益にもならない、また殺すと思うから。自分は法的能力があり、正気で、真実を語ろうとしている。私は人間を憎み、また殺人を犯すだろう」
とインタビューで答えています。そして2002年に薬物刑に処されました。最後の晩餐は拒否し、コーヒー1杯だけ飲んだ後に刑が執行されています。
24位:ナイト・ストーカー | リチャード・ラミレス – 1984~1985年
1984〜1985年にかけてロサンゼルス郊外の民家へ無差別に侵入し、13名が殺害された事件です。犯人のリチャード・ラミレスはヒスパニック系アメリカ人で、主に強姦・窃盗目的で犯行を繰り返した人物でした。殺人の基準は「侵入しやすい家に住んでいる」人をターゲットにし、被害者の年齢層は80代の女性から8歳の少年まで強姦され殺害されています。殺害した女性の太ももには、悪魔のシンボルである逆五芒星が描かれていました。
押し入るものの殺害しない場合もあり、「背が高いヒスパニック系の男」という生存者の証言から警察が調査しています。犯人は夜に侵入することから、「ナイト・ストーカー(夜這い男)」とあだ名されました。結局指紋から足がつき指名手配されています。
ラミレスは同胞への慈悲を期待してヒスパニック系の町に逃げ込みますが、逆に怒る群衆にリンチされかかっているところを逮捕されたそうです。逮捕後ラミレスは12回の死刑判決を受けるものの、24年もの間上訴と再審請求を繰り返し、結局病気で2013年に死去しました。
23位:ワグナー事件 | エルンスト・アウグスト・ワーグナー – 1913年
1913年にドイツで発生した大量殺人事件です。犯人のエルンスト・アウグスト・ワーグナーは、14名を殺害し、12人に重軽傷を負わせています。犯人はミュールハウゼン村の教師として赴任してきた人物で、周囲は「礼儀正しく穏やかな人物」と評していましたが、ある日突然妻と4人の子供を刺殺。
そしてミュールハウゼン村をあちこち放火し、炎から逃げる住民を次々に銃殺。男性のみ負傷させるつもりだったそうですが、女性にも死傷者がでています。被害者の大半は心臓を撃ち抜かれ死亡しました。最後は住人や警官に打ちのめされて重傷を負い、逮捕されています。
犯人の犯行の動機は、
「ミュールハウゼン村の赴任した時に酒に酔って獣姦したという噂を流されたから」
というものでした。そして村人に復讐してから自殺しようと考えたものの、残された家族がかわいそうと感じ殺害したと供述しています。ワーグナーは裁判にかけられますが、パラノイア傾向から責任能力がないと判断され療養所に収監されています。結局犯人は、1938年に結核で死去しました。
22位:華城連続殺人事件 | イ・チュンジェ – 1986~1991年
韓国の華城(ファソン)で、女性10名が殺害された連続殺人事件です。長らく未解決でしたが、DNA鑑定により、イ・チュンジェが犯人と判明しました。
事件内容は、10代から70代くらいまでの10名の女性が強姦後に殺害。殺害された女性は、下半身のみ裸で足はお腹の上にXの字のように縛られた人もいれば、陰部に被害者の傘やフォークなどの所持品を挿入するという残虐な行為を行い世間を震撼させています。
事件は何人かの容疑者が浮上するものの、犯人逮捕まで至りませんでした。暗礁に乗り上げていた「華城連続殺人事件」ですが、DNA検査により刑務所に収監されていたイ・チュンジュに特定されたのです。犯人の自白があったものの、時効を迎えていたため別の刑で服していた終身刑のまま現在も収監されています。
21位:サクラメントの吸血鬼 | リチャード・チェイス – 1977~1978年
アメリカで1977〜1978年にかけて無秩序に6名殺害された事件です。被害者は射殺された後、腹を切り裂かれていました。犯人はリチャード・チェイスという精神障害で入退院を繰り返していた人物で、被害者の血を飲んだことから「サクラメントの吸血鬼」の異名を取っています。
犯人はウナギの内臓を生で食べて中毒症状を起こしたために、精神病院に入院。そこで「誰かに毒を盛られて以来、血が粉になるために血液を補充している」という妄想に取りつかれ、動物の血を飲んでいたことから「ドラキュラ」と呼ばれていました。当初は犬や猫でしたが、次第に牛と対象が巨大化していき、遂には人間を殺害するようになってしまいます。
目撃者の通報により逮捕されますが、家は動物や人間の臓器や血液でまみれ、カレンダーには44日分の殺人スケジュールが書かれていたそうです。犯人は死刑判決を受けますが、翌年独房で医師から処方されていた抗うつ薬を大量に飲んで死亡しました。
怖いねぇ
それはそうw