【新着】日本で起きた凶悪事件TOP30

実際にあった復讐殺人10選まとめ【日本&海外の実例を紹介】

現在まで多くの事件が世界中で起こっていますが、中には「復讐が目的だった」という事件も数多く存在します。内容は「いじめ」であったり「詐欺」であったりと千差万別です。この記事では、「復讐」が理由で実際に起きた殺人事件を日本・世界に分けて紹介します。

この記事を書いた人

フリーランスライター

高田 里美

フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。

実際にあった復讐殺人【日本編】

実際にあった日本の復讐殺人事件を紹介。

1973年:尊属殺法定刑違憲殺人事件(栃木実父殺し事件)

驚くべきことに犯人は15年間実父に強姦され続けていた

1973年に娘が実父を殺害した事件です。実父は犯人と関係を持っており、実の父子でありながら5人の子供を出産(内二人は死産)、5度の中絶をし、これ以上の妊娠は体を壊すからと不妊手術までしていたといいます。そして娘が29歳の時に結婚の話が浮上。その時に父は猛反対し、四六時中監視した上に破談にしてしまいます。娘は逆上し、股引の紐を使い父を絞殺したのです。

殺人で異例の懲役、執行猶予がついた事件となった
出典:Wikipedia

長らく性的関係を迫られていた娘の復讐殺人に対して、世論は深く同情しました。しかし親や子を殺害した時は「尊属殺人罪」が適用し、死刑か無期懲役刑と定められています。しかし最高裁は、

「尊属殺人を普通殺人より重く罰すること自体は違憲とは言えないが、尊属殺人罪の法定刑が、死刑、無期懲役に限定されているのは違憲である。よって原判決を破棄する」

と判決。犯人は懲役2年6か月、執行猶予3年となりました。また、現行の法律を最高裁が「違憲」とみなした事件としても名を残しています。

1985年:豊田商事会長刺殺事件

犯人の飯田篤郎(右)と矢野正計(左)
出典:NADALOG

豊田商事会長だった永野一男の自宅を、犯人の2人が40名以上いたマスコミ関係者の前で襲撃。目の前で刺殺した事件です。永野一男が会長の豊田商事は、2000億円という前代未聞の詐欺事件を起こし、注目を集めていました。被害者の中には、自殺する人までいたそうです。

殺害された豊田商事会長・永野一男
出典:NADALOG

そのため犯行の動機は「騙された人に頼まれたから」ということです。犯行時マスコミに対して、

「被害者からもう金はええから永野をぶっ殺してくれと頼まれたんや」

と答えたといいます。この時ほとんどの報道陣はただの目立ちたがり屋だろうと思っていたといいますが、男たちが刃渡り40センチもある銃剣を持って入るとやばいと感じ、3件隣の家で110番通報。血まみれの犯人はその場で「警察を呼べ」といい、逮捕されました。詐欺の黒幕として有名になっていき経営も悪化。結局黒幕と見られた被害者も死去し、営業停止状態になっています。

1985年:熊本母娘殺人事件(熊本お礼参り連続殺人事件)

森本元死刑囚が収監されていた熊本刑務所
出典:法務省公式ホームページ

1985年に熊本で母娘2人が惨殺された強盗殺人事件です。犯人は23年前に殺人事件を起こし無期懲役に処されていた人物で、同刑の仮出所中に事件が起きました。犯人は母娘2人を刺殺し、遺体を裸にしています。その後金品を強奪し、逃走しました。殺害された女性は、犯人の離婚した元妻の遠い親戚だった人物です。

殺害の理由は「元妻の一族が自分を一方的に悪者扱いし、自分を殺人犯にした」という非常に筋違いで逆恨み的な理由からお礼参り殺人に及んだといいます。犯人は仮釈放中に「殺したい順番」として殺人計画を立て、特に元妻に対して憎悪を持っていたといました。しかし元嫁の住所が分からず、元嫁の親戚である被害者宅に行き、殺害しています。犯人は取り調べの時に、

「今度逮捕されたらいつ刑務所から出られるかわからないから、いっそ恨んでいる者たちを皆殺しにしよう」

と考えたと自供しています。犯人は死刑が宣告され、1999年に刑が執行されました。

1997年:JT女性逆恨み殺人事件

女性が通報したことを怨み犯行に及んだという

1997年にJT(日本たばこ産業)の社員である女性が殺害された事件です。犯人は以前、被害者女性に対して強姦致傷事件を起こした上に金銭を恐喝していたとして、刑務所に服役していました。服役中も犯人は被害者の通報を逆恨みしており、出所した後に通報した復讐として殺害したという理不尽極まりない事件です。

犯人は出所後にすぐに女性の家を探し、凶器を購入して待ち伏せしたといいます。そして被害者とエレベーター内でもみあいになり、複数個所刺し死亡させています。犯人は逮捕され殺害した理由として、

「被害者女性が警察に言わないという約束を破ったから」

と裁判で発言しています。それに対して裁判長は「被害届を出すことは当たり前だ」と返答しました。犯人は死刑を宣告され、2008年に死刑が執行されています。

2004年:山形一家3人殺傷事件

山形県の飯豊町で事件が起こった
出典:Wikipedia

山形県飯豊町という人口1万人くらいの集落で起きた、一家殺人事件です。カメラ店を営む一家が襲われ、一家の父親と長男は腹や胸に数十か所刺され即死、母親は脳挫傷の重傷を負いました。その後捜査で隣家に住む会社員の男性が逮捕されています。

犯人の伊藤嘉信の動機は「いじめに対する復讐」でした。犯人は小学4年生の時に「性的ないじめ」を受けていました。そして被害者長男が年明けに結婚することを知り、性的いじめの復讐に殺害を決意したと供述しています。そして長男のみを狙うつもりだったものの、夫婦の寝室に誤って入ったために殺害したと証言しました。

犯行にはブラックニンジャソードが使用された
出典:JapaneseClass.jp

凶器は「ブラックニンジャソード」で全長70センチ、刃の部分は45センチもあるものであり、東京で購入し4年間常に研ぎ澄ましていたそうです。犯人は精神鑑定で「PTSD」であることが認定。しかし刃物を準備するという合理的な行動をとっていることから、無期懲役刑に処されています。

2006年:東大阪集団暴行殺人事件

主犯格の小林竜二死刑囚
出典:知的好奇心の扉 トカナ

主犯の小林竜二含む複数人に、大学生2名がリンチの末に生き埋めにされた事件です。被害者2人は大阪から岡山まで連れていかれ、生き埋めにされました。リンチに参加した1人が警察に事情を話したことにより、事件が露見。指名手配された小林は、母親とともに出頭しました。

犯行が起きた原因は、「男女関係によるもつれ」でした。当初加害者がリンチを受け、その報復としてリンチをした2人リンチ殺害しています。事件の発端は、被害者大学生の彼女を奪われた恨みから、加害者の中の2人をリンチ。その時に「50万持ってこい、できなければ埋める」と脅迫。そこで2人は小林に相談。そして「50万円払う」と2人をおびき出し、仕返しとして小林を含めた9名で待ち構えていました。

事件を計画した1人、広畑も無期懲役が確定した
出典:生い立ち~今を生きる

そして謝る被害者を無視し、9名で2人をリンチ。2人を岡山県まで連れ出し、重機で穴を掘り生き埋めにしています。この事件で主犯の小林は死刑判決。他の人物は無期懲役などの刑が処されています。

2013年:山口連続殺人放火事件

犯人の保見光成
出典:Twitter

山口県周南市で起きた、5名が殺害され2件放火された事件です。犯人の保見光成は、まず被害者3名を殺害し家を放火。その後も近くに潜伏しており、2名殺害しています。全ての亡骸には鈍器で殴られた跡がありました。そして事件の発生から6日後に、山道で下着姿かつ裸足の保見を発見。保見は山中でロープや睡眠薬で自殺を考えていたといいますが、逮捕に至っています。

犯人が殺害に至った動機は「村でのいじめに対する復讐」といわれています。事件は人口が14名の集落で、近隣住民とのトラブルが絶えなかったそうです。犯人は「被害者の一人から胸を刺された」「先祖の墓を倒された」など供述しています。保見は気難しい性格であり、精神的不安定でもありましたが、全てが「被害者意識」であったかは疑問が残ります。

隣に貼られた川柳
出典:ENGLASH

事件当時、被害者宅の隣に住んでいる人を揶揄する川柳が貼られていたことも話題になっています。限界集落の人間関係の問題が浮き彫りになった事件ともいわれました。

実際にあった復讐殺人【海外編】

実際にあった海外の復讐殺人事件を紹介。

1992年:ベナベンテ事件 – スペイン

ベナベンテ事件はスペインで起こった

1992年に起こったレイプ犯が殺害された事件です。被害者となったマニュエル・ベナベンテは農園を営み一人で暮らしていましたが、レイプ事件を起こしました。事件内容は、女性を車に監禁。そして剃刀で全身を傷つけた後に強姦したそうです。被害を受けた女性は、レイプのショックと痛みによりパニック状態に陥っていました。

ベナベンテは2日後に逮捕されました。しかし拘置所で、事件を担当している担当弁護士に喉を切られて殺害されています。弁護士は3人目の被害者の叔父に当たる人だったのです。姪の復讐として犯人を殺害した弁護士はすぐに拘置されますが、殺害当時精神状態が正常でなかったとして、60週間の精神療法処置を受けることを条件に釈放されたそうです。

1999年:コロンバイン高校銃乱射殺人事件 – アメリカ

乱射事件を起こしたエリック(左)とディラン(右)
出典:Twitter

1999年にアメリカのコロンバイン高校で生徒2名により起きた銃乱射事件です。容疑者を含む15名の死者を出しました。犯人のエリック・ハリスとディラン・クレボルドは黒いトレンチコート姿で食堂に乗り込み銃乱射しました。

2人は生徒12名、教師を1名殺害し自殺しています。食堂には自作の爆弾を置いていたといいますが、不発でした。そのために2人は食堂で自動小銃を乱射し、図書室に移動しています。2人は日ごろからいじめを受けており、いじめの復讐をヒトラーの生誕110周年である1999年に決めていたそうです。2人は自分の動機や心情をビデオテープや日記などに残しています。

犯行を収めた防犯カメラの画像
出典:cahiersdemode

ビデオには2人の怒りの言葉が残っていたそうです。またいじめも原因の一つですが、専門家の見解ではエリックにサイコパス的な殺人衝動、ディランに強い自殺願望が見えると分析しています。

2021年:ホームレス復讐殺人事件 – アメリカ

ホームレスの男性が自分の妻をレイプした男を殺害した

アメリカのニューメキシコ州でホームレスの男性が、自分の妻をレイプした男を殺害しる事件が起きています。犯人の男性はレイプ犯の首を切って殺害。切った首はサッカーボール代わりに蹴り、車にぶつけたりしていたそうです。

犯人は普段自分が寝泊まりしている公園で、被害者男を発見。男はナイフを向けてきたそうですが、犯人は奪い複数回刺して殺害。通報で警察が駆けつけたときは、公園は血だらけの惨状だったといいます。

生首をサッカーボールのように蹴って駐車している車に当てていたという

逮捕後犯人は「4年前妻がレイプされたことへの復讐だった」と自供。警察は2021年現在、4年前の調査しているそうです。ホームレス男性と被害者男性は顔見知りになっていたようであり、そのあたりの経緯も現在調査されています。

実際にあった復讐殺人事件に関するまとめ

今回日本と海外で起こった復讐殺人事件を紹介しましたが、いじめに対する復讐や逆恨みなど、理由も千差万別あり驚いています。しかし全ての事件に共通しているのは、復讐することで何かが解決することはないということです。自分が犯した罪の十字架を背負って生きていかなければならず、これからも復讐事件が起こらなければと願ってやみません。

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