実際にあった復讐殺人ランキングTOP25【日本&海外の実例を紹介】

20位：レオン・プラウチ殺人事件 – 1984年

アメリカで犯人のレオン・プラウチが息子の復讐のために、男を銃撃し殺害した事件です。犯行動機は、息子に空手を習わせていましたが、息子が教室の教師から性的虐待を受けていたことへの報復でした。ある日、息子が教師にモーテルに連れ込まれ性的虐待が発覚。その時にプラウチは息子が戻らないために警察に通報し、教師は逮捕されています。

そして教師が裁判に行く途中、変装して近づき教師の頭に向けて銃を発砲。プラウチはその場で逮捕され、撃たれた教師は翌日死亡しました。そして当然殺人罪で起訴されるも、性的暴行を子供が受けていたことが発覚すると、殺人罪から過失致死罪に改められました。犯人は懲役7年が言い渡され服役し、釈放後は普通に過ごし、2014年に特別養護老人ホームで死去しています。

19位：山形一家3人殺傷事件 – 2004年

山形県飯豊町という人口1万人くらいの集落で起きた、一家殺人事件です。カメラ店を営む一家が襲われ、一家の父親と長男は腹や胸に数十か所刺され即死、母親は脳挫傷の重傷を負いました。その後捜査で隣家に住む会社員の男性が逮捕されています。

犯人の伊藤嘉信の動機は「いじめに対する復讐」でした。犯人は小学4年生の時に「性的ないじめ」を受けていました。そして被害者長男が年明けに結婚することを知り、性的いじめの復讐に殺害を決意したと供述しています。そして長男のみを狙うつもりだったものの、夫婦の寝室に誤って入ったために殺害したと証言しました。

凶器は「ブラックニンジャソード」で全長70センチ、刃の部分は45センチもあるものであり、東京で購入し4年間常に研ぎ澄ましていたそうです。犯人は精神鑑定で「PTSD」であることが認定。しかし刃物を準備するという合理的な行動をとっていることから、無期懲役刑に処されています。

18位：ロボトミー殺人事件 – 1979年

1979年に東京都内で、精神科医の妻と母親が殺害された殺人事件です。犯人は元スポーツライターだった桜庭章司で、精神病院で前頭葉白質切截術（ぜんとうようはくしつせっせつじゅつ）という精神外科手術を受けていた人物でした。

手術のために桜庭はライター業などの仕事もできなくなり、執刀医に恨みをもっていました。そのため執刀医を殺害し、自殺するために被害者宅を訪問しています。妻と母親を縛って待ちますが、予想時刻を過ぎても帰宅しないために2人を殺害し金品を奪って逃走しました。裁判で責任能力はあるものの、脳内に手術器具が残り脳波も乱れていたため、無期懲役となっています。

桜庭は生きていても仕方がないと、刑務所で「自死権」を求め国に裁判を起こしていますが、2008年に退けられており現在も服役中です。

17位：張扣扣復讐殺人事件 – 2015年

中国で張扣扣（チョウコウコウ）という男性が、母を殺害された復讐のために、22年後に母を殺した一家3名を殺害した事件です。犬猿の仲だった一家に、母はリンチされ、殺害されていました。犯人が7年の懲役刑という軽い処罰だったのも、要因の一つだったといいます。

息子の張扣扣は復讐の時を待っており、自分が実家に帰ってきたときに決行を決意。復讐するために墓参りする一家を尾行し、ナイフで首を切りつけ3名殺害し、22年越しの復讐を果たしました。犯行後、張は自首。事情から死刑を減刑する署名がなされるものの、結局死刑が執行されています。

16位：清州復讐事件 – 2017年

キムという女性が、娘が通う高校の教師を殺害した事件です。殺害理由は、教師が娘に猥褻な行為をしたための復讐でした。娘の就職相談のために教師をカフェに呼び出し、持参した凶器でめった刺しにしています。

キムはすぐに逮捕され裁判となりますが、凶器を持ち歩く計画的な犯行な犯行であることも考慮され、私的な復讐は容認できないと10年の懲役刑が言い渡されました。これに対して韓国世論は、犯人にとても同情的な意見が多くネットで話題になったようです。