日本で起きたいじめ復讐殺人事件ランキングTOP20

5位:佐世保小6女児同級生殺害事件-2004年

事件のあった中学校
出典:Wikipedia

2004年に、長崎県佐世保市の小学校で起きた殺人事件です。加害者は小学6年生の女子生徒で、被害者の同級生の女子生徒を学習ルームに呼び出し、背後から首と左手を斬りつけて殺害。事件を経て、被害者家族や同級生は心的外傷後ストレス障害を発症しています。

加害者と被害者は、交換日記をする仲でした。ある日、被害者が犯人をおんぶした時に「重い」と言った事に、加害者は立腹。被害者がウェブサイト(現在のブログのようなもの)に、「言い方がぶりっ子だ」と書いた事で、仲は悪くなったのです。

加害者の女子生徒は5年生の終わり頃から、精神的に不安的になっており、『バトル・ロワイヤル』の同人小説を執筆したり、カッターナイフを振り下ろす等の暴力性が見られていました。

この事件では、被害者が犯人をいじめていた様子はありません。ただ加害者の女子生徒は、自分がいじめられていると思い、犯行に及んだのでした。当時の少年法では刑事責任を問えるのは14歳からであり、加害者は罪に問われず、児童自立支援施設に送致されています。

4位:愛知県弥富市中学校内刺殺事件-2021年

事件が起きた中学校
出典:佐賀新聞

2021年に、愛知県弥富市の中学校で起きた殺人事件です。加害者である中学3年生の男子生徒は、同級生の男子生徒を、朝のホームルーム後に廊下に呼び出して、ネットで購入した包丁で殺害。被害者の生徒は、数時間後に出血性ショックで死亡したのです。

加害者は、被害者の男子生徒が会話中に話に割り込んでくる事、学級委員の応援演説に頼まれる事などに嫌気がさしていました。加害者は一連の行為をいじめと判断し、学校に相談していたものの、学校からの支援はなく、殺害を決意したのです。

被害者は学級委員も務める等、クラスでも中心的な存在。応援演説を頼んだのも、いじめではなく信頼しての行動だったと思われます。考えの違いがいじめと判断され、復讐の標的にされてしまう。それはとても恐ろしい事ではないでしょうか。

3位:静岡県同級生銃殺事件-1966年

猟銃を扱うには、免許が必要
出典:Wikipedia

1966年に、静岡県の富士市で起きた事件です。犯人は18歳のトラック運転手で、中学校の同級生のクリスマスパーティーに猟銃を持って襲撃し、1人に3発の銃弾を撃ち込んで殺害。もう1人に全治2ヶ月の重傷を負わせました。

犯人は中学の頃に、彼らからいじめを受けており、それは卒業してからも続いていました。事件当日も、彼らにからかわれており、カッとなって犯行を計画。自宅にある父の猟銃を持ち出して、犯行に及んだのでした。

いじめによる復讐殺人は多々あれど、猟銃を持ち出しての殺人事件は極めて異質であり、過激だと言えます。猟銃の管理や、いじめが何年も続いていなければ、起こらなかった事件です。

2位:福島県同級生刺殺事件-1958年

犯人2人は日頃から暴力的ないじめを受けていた

福島県の中学校で、中学2年生の2人が休み時間に別のクラスに押し入り、2名を登山ナイフで殺害した事件です。2人は胸や腹を刺され死亡しました。

殺害された生徒は、柔道の選手で力が強く、2人の子分を連れて犯人2人を殴っていました。教師に相談していたものの、何の対応も取ってくれなかったため、殺人計画を立てたと供述しています。

本当はもう1人の子分の殺害も考えていたものの、隙がなく出来なかったそうです。取り調べの中で2人は「別に悪いことをしたとは思っていない」と平然と答えています。

1位:山形一家3人殺傷事件-2006年

犯人は「ブラックニンジャソード」を凶器にした
出典:JapaneseClass.jp

山形県でカメラ屋を営んでいる一家が、殺傷された事件です。20代の男性とその父親が数十か所を刺され死亡し、更に男性の母が暴力を受けて脳挫傷となりました。犯人は数十キロ離れた山中で、血だらけでさまよっていたところを逮捕されています。

事件の動機は「いじめの仕返し」でした。犯人と殺害された男性は幼馴染でしたが、犯人は小学校で「性的ないじめ」を強要されており、身体に変調をきたすようになりました。やがて男性が近々結婚する事を知り、長年の恨みを果たす為、犯行に及んだのです。

犯人は裁判で死刑が求刑されるも、性的暴行を受けたことも考慮して無期懲役の判決を受けました。

いじめ復讐殺人に関するまとめ

今回は、「いじめに対する復讐を目的に起きた殺人事件」をランキング形式で紹介しました。

執筆を通じて、「いじめ」とはいじめられた側の傷はとても深く、いじめた側は「覚えていない」など自覚が少ない印象を受けました。もちろん報復殺人というものは許されるものではありませんが、周りの人のサポートで防げたことも多々あるのではないかという印象です。

自分たちも普段かかわっていないか、見て見ぬふりをしていないかを考え、日々を生活していけたらと感じた次第です。この記事が少しでも、痛ましい事件の抑止力になってくれたらと願ってやみません。

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59 COMMENTS

匿名

いじめ加害者のペナルティがなさすぎるから被害者が復讐に走るんだよな

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