「ピーターパン症候群の芸能人って誰だろう?」
「ピーターパン症候群になる原因って何?」
ピーターパン症候群は、大人といえる年齢である一方、子供のような精神状態を指すパーソナリティ障害です。一見、わかりづらさはあるものの、一般人だけでなく芸能人の中にもピーターパン症候群の可能性がある人物は存在します。
そこで、今回はピーターパン症候群の可能性がある芸能人をランキング形式でまとめました。また、ピーターパン症候群の特徴や原因なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
今回のランキングは、彼らの言動や行動、知名度などを基準にしています。また今回の記事は、あくまでも可能性であり、特定の人物をとぼしめる内容ではない点をご理解ください。
この記事を書いた人
Webライター
Webライター、吉本大輝(よしもとだいき)。幕末の日本を描いた名作「風雲児たち」に夢中になり、日本史全般へ興味を持つ。日本史の研究歴は16年で、これまで80本以上の歴史にまつわる記事を執筆。現在は本業や育児の傍ら、週2冊のペースで歴史の本を読みつつ、歴史メディアのライターや歴史系YouTubeの構成者として活動中。
ピーターパン症候群とは?
ピーターパン症候群は、「年齢的には大人だが精神的には子供である人」を指す言葉です。ピーターパンは、小説やアニメに登場する架空の少年。ネバーランドに住み、決して歳を取る事はありません。
ただ、それはあくまで架空の世界のお話。子供の性質を残したまま大人になると、社会で孤立を招いたり、世間一般の常識と大きな隔たりが生まれてしまいます。
ピーターパン症候群はパーソナリティ障害の一つとされます。子供らしい性質が強いだけでは、障害とは言えません。この性質が強すぎるゆえに、社会に適応できない、著しい苦痛や機能障害を伴う時に、初めてパーソナリティ障害と判断されるのです。
ピーターパン症候群の5つの特徴
ここからは、ピーターパン症候群の特徴を解説します。ピーターパン症候群の特徴は、大別すると下記5つにわけられます。
- ナルシスト傾向
- 諦めが早く努力嫌い
- 社会に適応しにくい
- 恋愛が苦手
- 少年の心を忘れない
以降では、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
特徴①:ナルシスト傾向
ナルシストとは、一般的には「うぬぼれや自己愛が強い人」の事を指します。テレビや日常生活でもよく聞く言葉ですが、実は症状は多岐にわたります。
ナルシストといえば、自分が特別な人だと思い込む、自分の事ばかり話すなどの自己肯定感が強いイメージが強いかもしれません。ただ、他人の評価を異常に気にする、人から批判や冷笑を受けて簡単に傷つくケースもナルシストといえるのです。
彼らに共通するのは、自分の事が最優先であるという事。それが陽性的なのか、陰性的なのかという違いはあれど、本質的な部分は変わりないのです。
特徴②:諦めが早く努力嫌い
諦めが早く、努力が嫌いな点も、ピーターパン症候群の特徴です。子供は集中できる時間が短く、諦めが早いもの。大人になるにつれ、集中力や持続力は積み重ねられていきますが、子供の特性を引きずっていると、それらの能力は未成熟なままです。
仕事が続かずに転職を繰り返す。職場でミスやトラブルを繰り返す。そのような性質を持ちつつ、子供っぽい言動や行動が目立つなら、その人はピーターパン症候群なのかもしれません。
特徴③:社会に適応しにくい
社会に適応しにくい、生きづらさを感じている点も、ピーターパン症候群の特徴です。もちろん、ピーターパン症候群とは関係なく、社会に適応しにくい人はいます。ピーターパン症候群の場合は、「子供が大人の世界に放り出された」と考えてもらえたらと思います。
子供は親や先生のサポートを受けつつ、大人になる為のさまざまなルールや経験を培っていきます。ただ、子供の特性を引きずっていると、周囲の人たちとの精神年齢の差に苦労したり、大人のルールに対応できないのです。
責任から逃れ、自分の失敗を認めようとしない。子供っぽい性格でありつつ、社会に適応できない人がいるなら、それはピーターパン症候群なのかもしれません。
特徴④:恋愛が苦手
ピーターパン症候群は男性に多いと言われています。彼らは精神的に大人になれず、誰かに依存する傾向があります。更にマザーコンプレックスを持つケースもあり、恋人を恋人ではなくて「甘えの対象」と考える事もあるのです。
ピーターパン症候群の男性は、ネバーランドで皆の心の拠り所であったウエンディのような女性に惹かれるもの。自分の価値観を押し付けたり、極端に依存的になり相手を苦しめる事もあります。
もし恋愛が成就しない場合は、自分がピーターパン症候群である可能性を考えてみましょう。
特徴⑤:少年の心を忘れない
今までは、ピーターパン症候群の悪い部分を挙げてきましたが、良い部分もあります。それは「少年の心を忘れない事」です。大人になるにつれ、私達の心はさまざまなルールや責任に縛られていきます。
ピーターパン症候群の人達は、私達が忘れてしまったものを持ち続けているといえます。症状が良い方向に向けば、何かに没頭して大きな発見や功績を残す事も出来るかもしれません。そして、その純粋さに惹かれる異性もいる事でしょう。
性格や特性は、見方によって長所にも短所にもなりえます。ピーターパン症候群とされる芸能人達は、そんな短所を長所に変えた人達なのかもしれません。
ピーターパン症候群の可能性がある芸能人ランキング
ピーターパン症候群の特徴が理解できたところで、いよいよここからはピーターパン症候群の可能性がある芸能人を、ランキング形式で紹介します。なお、本ランキングはネット上での噂の他、芸能人の知名度などを加味して選定しています。
ネットなどでピーターパン症候群とされている芸能人については、可能性に過ぎないケースも見受けられます。また、彼らに共通するのは、少年の心や遊び心を持ち続けている点、人気のある芸能人ばかりという点です。
そのランキングについて、順番に解説していきますね。
10位:Fukase(アーティスト)
Fukaseさんは、日本のバンド・SEKAI NO OWARIのボーカルを務めています。楽曲はファンタジー要素が溢れており、Fukaseさんもライブなどではその世界観を意識した服装や発言をしています。
これらのイメージなどから、Fukaseさんがピーターパン症候群なのではないかと考える人もいるようです。ただ、ちなみにFukaseさんは子供の頃に、発達障害と診断された他、留学中にパニック障害を発症して入院する事もありました。
ピーターパン症候群なのかは分かりませんが、発達障害に伴う空気の読みにくさや天真爛漫な発言などが、そう思わせているのかもしれません。
9位:有岡大貴(ジャニーズ)
有岡大貴さんは、Hey!Say!JUMPのメンバーであり、数々のドラマにも出演しています。彼がピーターパン症候群だと噂される理由は、2014年11月15日のV6 Next Generationというラジオ番組にゲスト出演した事が発端です。
彼はラジオの最中、「メンバーしか友達がいない」と発言。更に本番30分前までトランプなどをして遊ぶなど、子供っぽい様子が垣間見られました。井ノ原さんは、「ピーターパン何とかじゃないの?」と有岡さんをピーターパン症候群と疑っていた様子でした。
有岡さんは、井ノ原さんに対して「大人になっています」と述べており、ピーターパン症候群である事を否定しています。真偽はさておき、こうした純粋な性格が、有岡さんの人気なのかもしれません。
8位:さかなクン(客員教授)
さかなクンは、東京海洋大学客員准教授を務める人物です。講演活動に執筆、イラストレーターやタレントなど、活動の幅を広げています。一方で子供っぽい発言を見せている事から、ピーターパン症候群の疑いを持たれています。
ただ、さかなクンは公私共にとても腰が低く、謙虚な性格である事は周知の事実です。魚に対する情熱は並々ならぬものがあり、ピーターパン症候群特有の諦めの早さというものは見られません。あくまで噂に過ぎないといえるでしょう。
ちなみに、さかなクンは幼少期から魚に夢中で、授業の成績は壊滅的。それでも母親は、さかなクンの個性を尊重する教育を続けたそうです。こだわりの強さなどから、彼に当てはまるのはアスペルガー症候群だと思われます。
さかなクンや彼の母親に対し、私達も見習う部分があるのではないでしょうか。
7位:濱口優(お笑いタレント)
濱口優さんは、お笑いコンビ・よゐこのツッコミを担当するお笑いタレントです。「めちゃめちゃイケてる!」で数々のドッキリに騙され、お茶の間で人気を博しました。
そんな濱口さんも、ピーターパン症候群の疑いを持たれています。すぐに騙されてしまう点、掴みどころのない性格が、そう思わせる要因かと思われます。
ちなみに濱口さんは、2018年に南明奈さんと結婚しました。彼は芸能界きってのモテ男であり、付き合った女性は数知れず。これは濱口さんが優しいだけでなく、マメな気遣いなども関係しています。
恋愛が苦手なピーターパン症候群とは真逆の存在であり、本当にピーターパン症候群なのかは疑わしいところです。
6位:香取慎吾(ジャニーズ)
香取慎吾さんはSMAPの元メンバーであり、俳優などの多岐にわたる活動を続けています。言動や行動に、幼さを感じさせる場面も多い為、ピーターパン症候群を疑われています。
2014年3月31日に、笑っていいとも!が最終回を迎えた時、香取さんがスピーチを行いました。ただその内容を、子供っぽいと感じる人も多かったようです。2006年のおしゃれイズムでは、「黒いうさぎ」が見えていると話されており、後に絵本にもされています。
香取さんがピーターパン症候群なのかは不明も、精神的に不安定なのはファンの中では有名な様子。大人らしい一面を見せる事も多々あり、それが本来の姿であり、自己防衛本能でもう一人の子供っぽい自分を作り出しているのかもしれません。
5位:関根勤(お笑いタレント)
関根勤はお笑いタレントの他に、俳優や歌手、司会者なども手がけています。彼は、1953年生まれで大御所の域に達していますが、天真爛漫な笑顔や、少年のようにはしゃぐ姿に好感を持つ人も多いです。
そんな関根さんを、ピーターパン症候群と考える人も多く、その事をラジオ番組でその事を指摘されています。ラジオの中で関根さんは、「中2の放課後みたいな感じがずーっと続いている」と、少年の心を持ちつづけている事を表明していました。
ちなみに関根さんは、後輩から「60過ぎてるのに貫禄が全然ない」と言われており、大御所のような雰囲気はあまりない様子。そこは、関根さんの長所であり短所でもあるといえるでしょう。
4位:所ジョージ(コメディアン)
所ジョージさんは、シンガーソングコメディアンを称する人物で、複数の看板番組を持っていまさす。所さんは、「究極の趣味人」と呼ばれる程に多趣味であり、所有する世田谷ベースには模型やバイク、モデルガンなどの男の趣味が並べられているのです。
ちなみに所さんは、「仕事に行く道中が楽しいから」と、時間に余裕を持って通勤をしています。更に、「楽しい時間に余裕を持ちたい」といつも早起きをしているそう。趣味だけでなく、人生の全てに楽しみを見出しているのです。
そんな所さんを、ピーターパン症候群と考える人は多いようです。ただ、所さんは良い意味の趣味人であり、趣味と仕事をうまく両立させています。ピーターパン症候群というよりは、子供心を忘れない大人という方がしっくりきますね。
所ジョージの家や車、出演番組、家族まとめ【世田谷ベースも紹介】
3位:ジョニー・デップ(映画スター)
ジョニー・デップは、アメリカ出身の俳優であり映画監督。彼は、世界最大の映画スターであり、世界で100億ドルの興行収入を記録しています。
デップは人生の成功者ですが、彼は今でも自分の事を完全な大人だとは思っておらず、ピーターパンになる瞬間を待っているそうです。とあるインタビューでは、「1日に1回は僕の中のピーターパンが出てくる」とも述べています。
そんなデップは、2004年にピーターパンが誕生するまでの過程を描いた『ネバーランド』という映画に出演しました。デップが演じたのは、ピーターパンの生みの親である劇作家・ジェームス・マシュー・バリー。まさにデップが演じるに相応しい役でした。
ちなみにデップは私生活では、とても謙虚で優しい人物として有名です。ファンサービスを忘れず、ファンタの少女の夢を叶える為にジャック船長に扮して。学校に現れた事もあります。そうした行動は、ピーターパンに対する憧れなのかもしれません。
2位:松本人志(お笑いタレント)
松本人志は、ダウンタウンのボケ担当を務める他、映画監督や放送作家として活躍しています。松本さんも子供っぽい言動などから、ピーターパン症候群だと言われています。2010年のラジオでは、高須克弥さんから「お笑い界のピーターパン」と呼ばれていました。
ちなみに松本さんの家庭環境は複雑で、癖のある厳しい父親に育てられ、暗い子供時代を過ごしていました。そんな松本さんが憧れたのがお笑いであり、トラウマや嫌な思い出を笑いに変換させる事に成功したのです。
松本さんは多方面で活躍する人物であり、その背景には継続する力や諦めない不屈の精神が存在しています。ある意味で松本さんはピーターパン症候群を克服した人物も言えるのではないでしょうか。
1位:マイケル・ジャクソン(アーティスト)
マイケル・ジャクソンは20世紀を代表するアーティストであり、キング・オブ・ポップと称されています。彼は今まで解説した芸能人の中で、「確実にピーターパン症候群」であると断定できる人物です。
ジャクソンは、「ピーターパンは僕が心の中に持っている特別な象徴なんだ」と、自分がピーターパン症候群であるような発言をしています。更に自宅には「ネバーランド」と呼ばれるプライベート遊園地を併設し、チャリティーの場として使用していました。
ジャクソンは、2回結婚していましたが短期間で離婚。ドラッグや子供への性的虐待などの黒い噂も絶えません。しかし少年の心を持ち続けていた事で、さまざまな名曲を生み出した事は事実。ピーターパン症候群を音楽に昇華させたケースと言えるでしょう。
【年表付】マイケルジャクソンの人生は?名曲やダンス、死因など生涯まとめ
マイケル・ジャクソンはどんな性格だった?実際のエピソードから分析
ピーターパン症候群を発症する3つの原因
最後に、ピーターパン症候群を発症する下記3つの原因を紹介します。
- 家庭環境や両親の性格
- 劣等感や孤独感
- いじめなどのトラウマ
原因①:家庭環境や両親の性格
ピーターパン症候群になる大きな要因は、幼少期の家庭環境です。両親が粗暴であったり、虐待をしていると子供たちは自分の感情を表に出す事が出来ません。両親がピーターパン症候群である場合も、子供にその性質が受け継がれやすいといえるでしょう。
また両親の仲が不仲で、家庭内が常に緊張している事も良くありません。感情のコントロールなど、大人になる為のプロセスが育たないと、幼児性を残したまま大人になってしまうのです。
原因②:劣等感や孤独感が大きい
幼少期に強い孤独感を持つと、ピーターパン症候群になりやすいとされます。小さなコンプレックスも、積み重なれば大きな塊になっていきます。そうした悩みを、両親や兄弟に相談できない場合、子供は自分の殻に閉じこもってしまいがちです。
また、子供はさまざまな成功体験を積み重ねて大人になります。その経験ができないと、責任転嫁や他力本願的な考えが生まれやすいのです。
原因③:いじめなどのトラウマがある
ピーターパン症候群は、家庭環境だけでなく学校などの環境も大きな要因です。いじめを受けていると、トラウマやストレスを感じ、ピーターパン症候群になりやすいとされます。
先生や親に相談できれば良いのですが、それも出来ない場合は、劣等感や恐怖心を感じたまま大人になってしまいます。こうした体験が、大人になった時に周囲と軋轢を生むのです。
ピーターパン症候群の芸能人に関するまとめ
今回は、ピーターパン症候群の可能性がある芸能人をランキング形式で紹介しました。本当のピーターパン症候群と思われる芸能人はごく僅かで、良い意味で肩の力の抜けた大人たちが、ピーターパン症候群と呼ばれているように見受けられました。
幼少期の環境などで、誰にでも起こりうるピーターパン症候群ですが、大人になっても少年の心を持ち続ける事は素晴らしい事ではないでしょうか。欠点にもなりうるパーソナリティ障害ではありますが、それを長所にできる生き方を探したいものです。